画像: いらすとや
dアニメストアで見た『ゼロから始める魔法の書』7話「王都プラスタ」の感想です。
全体の感想
傭兵の心情がじんわりと響いてくる良い回でした。
印象に残った場面
傭兵が十三番にそそのかされて、ゼロのことを信用できなくなり、城下町に逃れてきた後、ふと知り合った宿屋の娘ロシェルとのやり取りで、獣堕ちの自分でも馬鹿にしないで関わってくれる、と再び人間を信頼し始めたのに、ロシェルが傭兵の作った料理を捨ててしまうのを目撃してしまい、「そんなもんだよ」とつぶやくところ、心に響いてきます。
その後、傭兵の見知らぬところで、十三番が傭兵を追い払ったことにゼロが怒りをぶつける場面。
視聴者としては、十三番の傭兵への言葉巧みな誘導が見事で、これを見ても、ゼロの言うことを信用しきれません。
しかし、その後、傭兵が追手の魔女と戦う中で、お腹に魔法の矢を受けたとき、傭兵は傷を負わずに、ゼロが代わりに傷を受けてしまいました。
ゼロが傭兵と結んだ血の契約が効いているからです。
これを見て、視聴者の自分もゼロが本気で傭兵を信じていると感じました。
ストーリーの流れもいいですし、登場人物の心情変化も描かれていて、さらに視聴者の心も動かして最後は納得させて、見事な構成だと思いました。
よかった点
傭兵が追手の魔女を倒した後のホルデム(狼)とのやり取りも、ギャグが効いていておもしろかったです。
傭兵「今ソーレナの孫娘って言ったな。そいつがゼロの書を持ってんのか?」
ホルデム「んなこと俺が知るかよ…」
傭兵「そうか」
ホルデム「待て待て!持ってる!多分…」
十三番が傷を負ったゼロをしっかり介抱している場面も、十三番がゼロを大切にしている心情が伝わってきます。