空中に大型映像を表示する「空中ディスプレイ」技術を三菱電機が開発

人が通り抜けられる大型「空中ディスプレイ」、三菱電機が開発
三菱電機の先端技術総合研究所が空中に大型映像を表示する「空中ディスプレイ」技術を発表した。デジタルサイネージやアミューズメント用途、案内標識など公共サインの分野に向けて開発を進める。

三菱電機は2016年2月17日、空中に大型映像を表示する「空中ディスプレイ」を開発したと発表しました。

 
 

空間に映像を映すには結像すればいい?

空間に映像を映すには、何か光を遮る媒体がその部分にないと、光をそこに止めることができず、そのまま通りすぎて何も表示されない、と思っていました。
映画館で、映写機とスクリーンの間の空間を見ても何も見えず、たとえば、そこに手をかざすと手に映像が映るようなイメージです。

そのため、空間に映像を映すには、光を遮る媒体として煙のようなものを凝結させるとか、別途そういう技術が必要かと思っていました。
初音ミクの3Dホログラムも、映す空間に霧を充填しているのだろう、なとど勝手に思っていました。
それが「結像」させると映像が現れるとのことで、光に対する認識が変わりました。

将来はスマホやノートPCも空間投影方式を採用?

ところで、最近の近未来アニメでは、スマホやノートPCの画面が空間投影方式になっています。
大型ディスプレイだけではなく、小型端末でも空間投影が実現するならば、おそらく表示画面の大きさを自由に変えることができるので、スマホやノートPCの画面サイズを気にする必要がなくなります。

スマホがさらに高機能になって、入力方法もキーボードなどのサイズに捕われないものが出てくれば、ノートPCはいらなくなりそうです。
(キーボードは、「投映型Bluetoothプロジェクションキーボード」なるものがすでにありますが)

画面サイズを確保するという縛りがなくなれば、たとえば、小型スティック状の端末や、ヘッドバンド型で頭に固定するようなものも作れます。
頭に固定されていれば、歩きながらでもブレずに空間投影された画面が見られます。

アップルが空間投影方式端末を製品化したら

アップルが製品化して名前を付けるとすれば、iStick、iHeadband、iKinkoji(緊箍児)などでしょうか。
緊箍児(きんこじ)とは、西遊記の孫悟空の頭にある環のことです。
三蔵法師が悟空の脱走を防ぐために頭にはめました。
「緊箍呪(きんこじゅ)」と呪文を唱えると、環が収縮し、頭を締め付けます。

iKinkojiと命名したら、皮肉が効いていて、なかなかおもしろそうです。

 
 
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