ポートレート撮影におすすめの単焦点レンズの選び方【Canon】

おすすめのレンズ

5D+EF85LIIEOS 5D + EF85mm F1.2L Ⅱ USM
この画像はキヤノンの「EF85mm F1.2L Ⅱ USM」というレンズで撮影したものです。
カメラは「EOS 5D」(EOS 5D Mark Ⅲではなく、初代5D)です。
F値はF1.2と一番小さく設定して、ドリンクカップのティーカップの絵辺りにピントを合わせています。
背景が大きくぼけ、手前もトレーの右前方がぼけています。
また、F値を小さくすると画像の四隅が暗くなり(「周辺減光」と言います)、写真の雰囲気としていい味が出ます。

この「EF85mm F1.2L Ⅱ USM」は、背景が大きくぼけるだけでなく、画質も非常に良く、ポートレート撮影用のレンズとして高い評価を得ています。
人物を撮るならば、一番おすすめのレンズです。

価格が19万円前後と高く(2016年1月現在)、AF速度が遅く、重たく(約1kg)、手ぶれ補正はない、と画質以外は難点ばかりですが、何にも代えがたい画質があります。
人物を綺麗に撮りたい、ためだけにあるようなレンズで、目的が合致すれば、非常に満足できます。
※「EF85mm F1.2L USM」と「Ⅱ」が付かないⅠ型のレンズが14万円前後(2016年1月現在)で中古市場にあるようですが、Ⅰ型はおすすめしません。キヤノンの補修用性能部品の保存期間が過ぎており、故障しても修理できません。

「EF85mm F1.2L Ⅱ USM」には手が届かないという方には、「EF85mm F1.8 USM」という単焦点レンズがあります。

価格は4万2千円前後(2016年1月現在)と安く、重さは約425gと軽いです。
F値はF1.8とやや大きいですが、背景は十分ぼけます。
レンズの軽さ故に使い勝手が良く、「EF85mm F1.8 USM」をメインに使っているプロの方もいらっしゃるようです。

焦点距離が50mmのレンズにも、安くて良いものがあります。

「EF50mm F1.4 USM」は、価格が4万円前後で重さは約290gと軽く、使い勝手の良いレンズです。
ブログ管理人も、デジタル一眼レフカメラを買って最初の1年は、このレンズ1本で撮っていました。
85mmよりはぼけませんが、「EF50mm F1.4 USM」でも十分背景がぼけます。

ねこ1ねこ2

EOS Kiss X5 + EF50mm F1.4 USM 撮影場所 渋谷の猫カフェ ハピ猫
この写真は、EOS Kiss X5(APS-C機)とEF50mm F1.4 USMで撮ったものです。F値はF1.4に設定し、猫の目にピントを合わせています。

初めて買ったデジタル一眼(レフ)カメラがキヤノンのKiss Xシリーズ(APS-C機)という方は多いと思います。
そして、カメラ本体単体ではなく、多くの方がレンズキットモデルを買うのではないでしょうか。
付属するレンズは「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」や「EF-S55-250mm F4-5.6 IS Ⅱ」かと思います。
しかし、「単焦点レンズとは?」の項目で説明したように、レンズキットモデルのレンズはF値が「F3.5-5.6」と大きいため、背景があまりぼけません。

そこで、単焦点レンズの「EF50mm F1.4 USM」や「EF50mm F1.8 STM」を使います。
上の猫の写真は「EF50mm F1.4 USM」でF1.4の設定ですが、「EF50mm F1.8 STM」のF1.8でも、もう少しぼけが少ないぐらいで、十分ぼけるかと思います。

「EF50mm F1.8 STM」は1万5千円前後(2016年1月現在)で買えるので、APS-C機を買ったものの、背景があまりぼけずにがっかりしている方には、おすすめのレンズです。

注意点

上記のレンズをフルサイズ機に付けると、商品名通りの焦点距離やボケ量になりますが、APS-C機に付けると、焦点距離やボケ量が変わります。

キヤノンのEOS Kissシリーズ等のAPS-C機にフルサイズ対応のレンズを付けると、フルサイズ機(35mm判)換算で焦点距離がx1.6倍になります(ニコンやソニーのAPS-C機はx1.5倍)。

「EF50mm F1.8 STM」レンズは、50mmx1.6倍=80mm
「EF85mm F1.2L Ⅱ USM」や「EF85mm F1.8 USM」は、85mmx1.6倍=136mm

となり、フルサイズ機でレンズを使うよりも、APS-C機だとx1.6倍にズームしたようにアップで写ります。
※フルサイズ機で撮った画像の中央部分をトリミング(切り取り)して、写る範囲が狭くなったイメージです。
※なお、たとえば、フルサイズ機(2400万画素)で撮った写真をAPS-C磯と同じ画角になるようにトリミングした写真と、APS-C機(2400万画素)で撮った写真を比べると、フルサイズ機(2400万画素)のトリミング写真は、2400万画素÷2.56(1.6倍x1.6倍)=937.5万画素となり、APS-C機(2400万画素)で撮った写真は、そのまま2400万画素で、フルサイズ機で撮った写真をトリミングした方が、画素数が少なくなります(一般的に、センサー面積辺りの画素数が少ない方が「画素ピッチ」が大きくなって画質は良くなります。この例では、フルサイズ機(2400万画素)でトリミングした写真の方が「画素ピッチ」が大きく、APS-C機(2400万画素)で撮った写真よりも画質は良くなります)。

フルサイズ機とAPS-C磯で撮った写真のボケ量は変わりませんが、上述の通り、APS-C機は写る範囲が狭くなります。
※APS-C機でフルサイズ機と同じ画角で写真を撮るために、後ろに下がって撮ると、APS-C機の方がボケ量が少なくなります。

たとえば、APS-C機に「EF85mm F1.8 USM」を付けて絞りを「F1.8」に設定して、フルサイズ機に「EF85mm F1.8 USM」を付けた場合と同じ画角になるように、後ろに下がって撮ると、フルサイズ機に「EF85mm F1.8 USM」を付けて絞りを「F2.8」(F1.8×1.6倍=F2.88(F2.8))に設定した場合と、ほぼ同じボケ量になります。

まとめ

・人物を綺麗に撮るには、単焦点(たんしょうてん)レンズというものが適しています。
・レンズのF値が小さいと、背景が大きくぼけます。
・F値が同じで焦点距離が異なる場合は、焦点距離が大きい方が大きくぼけます。
・人物を撮るならば、「EF85mm F1.2L Ⅱ USM」が一番おすすめのレンズです。
・キヤノンのAPS-C機レンズキットモデルを買って、背景があまりぼけないとがっかりしている方には、「EF50mm F1.8 STM」がおすすめです。
・キヤノンのEOS Kissシリーズ等のAPS-C機にフルサイズ対応のレンズを付けると、フルサイズ機(35mm判)換算で焦点距離がx1.6倍になります(写る範囲が狭くなります)。
・APS-C機でフルサイズ機と同じ画角で写真を撮るために、後ろに下がって撮ると、APS-C機の方がボケ量が少なくなります。

 
 
写真撮影技術
この記事が気に入っていただけたら シェアしてくださるとうれしいです!
 
 
アトテク
error:Content is protected !!