Googleの組み立てスマートフォン「Project Ara」とは?

2016年5月20日(現地時間)、Googleは年次開発者会議「Google I/O 2016」にて、組み立て式スマートフォンプロジェクト「Project Ara」の進捗状況を説明し、開発者向けプロトタイプを第4四半期(10~12月)に、正式版を2017年に発売すると発表しました。

 
 

Project Araとは?

・Project Ara(プロジェクト アラ)は、2013年立ち上げのプロジェクトで、Googleが開発したモジュールパーツ組み立て式のAndroidスマートフォンのことでもある。

・立ち上げ当初は、CPU、メモリ、ストレージ、カメラなど、スマートフォンのあらゆる要素を選んで組み立てられるという構想だった。

・2015年8月にプエルトリコで試験販売が予定されていたが直前になって中止され、2016年以降に販売を延期するとアナウンスされていた。

・現在(2016年5月時点)のプロトタイプは、基本要素であるディスプレイ、CPU、メモリ、ストレージの構成は決まっていて、カメラやスピーカー、マイク、プッシュ通知用小型ディスプレイ、カラーパネルなどのモジュールを背面のスロットに追加する形になっている。

Project Ara
ソース:ITmediaニュース Wikipedia

Project Araの将来性

・GoogleのATAP(Advanced Technology and Projectsの略。Googleが買収したモトローラの研究開発部門)は、Richard Woolridge氏率いる新たなビジネス部門として独立し、Project Araも大きな進歩を遂げた模様。

・Araはスマートフォンだけでなく、様々なフォームファクタで機能するよう設計されており、将来的にはスマホとは全く異なる形状のものへと進化する可能性もある。

・Araはモジュールの組み換えが可能なので、従来の「2年ごとのアップグレード」という概念から解放されるとGoogleは主張。

・Googleは、開発者が自由にAraのハードウェアを開発できるよう、ソフトウェアAPIのハードウェア版に相当する「モジュラーコンピューティングプラッットフォーム」の開発にも取り組んでいる。

ソース:iPhone Mania dackdive’s blog

Project Araについて思うこと

ブログ管理人は、率直に言って、うまくいかないと思います。

デジカメだと、リコーのGXRという機種が似たようなコンセプトで、カメラ部分をユニットとして交換できるものを2012年3月に発売しましたが、あまり振るわず販売終了しています。

スマホの各パーツを好きな様に組み合わせることができ、最新スペックのものにも交換できるというアイデアはいいのですが、たぶん、完成品の同スペックのものよりも割高になります。
パーツの組み合わせによっては相性が悪く、不具合が出る懸念もあります。
現在の「Project Ara」は、CPU、メモリ、ストレージの構成は変えられないとのことで、いっそう流行らない気がします。

デスクトップPC市場では、自作PCやBTO(受注生産)で好きなパーツを組み合わせる方式がうまくいっていますが、ノートPCには自作がありません。
小型製品はメーカーが様々な工夫を凝らして小型化を競っていて、モジュール化は難しいのでしょう。
スマホでやるならば、VAIOのように、ユーザーがスペックを選んでメーカーが組み立てるという方式がいいのではないでしょうか。

もしも、「Project Ara」で、スマホのCPU、メモリをハイスペックにして、背面カメラモジュールを複数付けて連携させられるなら、ぜひ組み合わせてみたいです。
計算によると、背面カメラが72個あれば、フルサイズ一眼(レフ)カメラの画質が実現します。
下記の記事を参照ください。
https://attech.info/iphone-dual-camera/

ブログ管理人としては、各メーカーがデジタル一眼(レフ)カメラのスペックを選べるようにしてくれれば、「僕の最強のカメラ」で撮ったコスプレ写真が某掲示板コスプレ関係スレに競って投稿されて、メーカーの販促にもなると思うのですが。

 
 
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