ミラーレス一眼は一眼レフに劣るのか?

画像引用元: ソニー
「ミラーレス一眼は一眼レフに劣るのか?」との問いに、結論から書くと、「そんなことはありません。機種によっては一眼レフよりも優れています」と言えます。

一昔前、コスプレ撮影イベントで「一眼レフではなく、ミラーレスカメラだったためにコスプレイヤーさんに撮影を断られた」という話題がありました。

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世界初のミラーレス一眼カメラがパナソニックから発売されたのが2008年9月で、上の投稿は2014年2月です。
ミラーレス一眼カメラの登場から5年半ほど経っていますが、見た目がコンパクトデジカメに近いこともあり、まだまだ一眼レフよりも劣るカメラだと思われていたようです。

しかし、そんなことはありません。
この記事では、ミラーレス一眼と一眼レフを比較して、その性能差について解説します。
※細かな違いは省いて、「劣る」と思われてしまっている部分、特に「画質」について重点的に記述します。

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ミラーレスと一眼レフの違い

ミラーレスと一眼レフの一番大きな違いは、その名前の通り、ミラーがあるかないかです。

ミラーレスには反射ミラーがない

一眼レフには、撮影用レンズから入ってきた光を光学ファインダー(OVF)で見られるようにするための反射ミラーがありますが、ミラーレスにはありません。
(「ミラー」があるカメラを「レフレックス」と呼び、ないカメラをCIPA(一般社団法人カメラ映像機器工業会)では「ノンレフレックス」と呼ぶようです。しかし、この呼び方だと、コンパクトカメラ、レンジファインダーカメラ等も含んだ表現になるようです)

ミラーレスには光学ファインダーがない

そのため、ミラーレスには、光学ファインダーがありません。

レンズから入ってきた光は、そのままセンサー(撮影素子)に当たるだけなので、一眼レフのように光学ファインダーを付けたとしても、何も見えません。

代わりに、ミラーレスは電子ビューファインダー(EVF)やカメラの液晶ディスプレイでレンズに映る景色を見ることができます。
一眼レフでもライブビューモードにすると液晶ディスプレイに目の前の景色が映りますが、これと同じ原理で、センサーに当たった光を電気信号に変換して映しています。
電子ビューファインダーというのは、液晶ディスプレイをファインダーの中に埋め込んで、光学ファインダーと同じように、小さいサイズで目を近づけて見られるようにしたものです。

電子ビューファインダーの弱点は、光学ファインダーに比べて、現在の技術では、画像のドットが荒いことと若干のタイムラグがあることです。
目の前の景色に対してファインダー像にタイムラグがあると、動いている物を撮る場合等に、シャッターを切るのが遅れる可能性があります。
(もしかしたら、ガンダムのコックピット内のモニター映像にもタイムラグがあって、結構まずい問題じゃないのかと思えてきます)
その代わり、電気的な映像なので、映像上にシャッター速度等の情報を重ねたり、ピントが合っている範囲に色を付けることができる、といった利点もあります(機種によります)。

ところで、レンズから入ってきた光を画面に映すだけならば、液晶ディスプレイだけあれば電子ビューファインダーはいらないのではないか、という疑問が湧きます。
しかし、ファインダーを使った撮影だと、ファインダーに近づけた頭とカメラを構える手をくっ付けることにより、カメラが頭でしっかりとホールドされる形となり、シャッターを切ったときに、カメラがブレにくくなるという利点があります。

ミラーレスはやや操作がしにくい

ミラーレスは小型軽量を売りにしているので、一眼レフに比べてカメラ筐体上のボタンやダイヤル類が少なくなっています。
一眼レフだとダイヤルを回せば切り替わる設定が、ミラーレスだと液晶ディスプレイ上で何ステップかの操作が必要なために、ポートレート撮影等では撮影テンポが悪くなってしまいます。

この辺の使い勝手は機種にもよるので、実際に使ってみないと、なかなかわかりません。

ミラーレスと一眼レフの画質は同じ

ミラーレスが一眼レフに劣ると思われてしまう一番の理由「画質」については、どちらも変わりません。

デジタルカメラの「画質」の良し悪しを決めるのは、大きく見て「センサー(撮影素子)」「画像処理エンジン」「レンズ」の3つです。
その中でも、特に「センサー」サイズが重要な要素となっています。
画像引用元: 価格.com
機種によりますが、ミラーレス一眼には一眼レフと同じサイズのセンサーを搭載することができます。
同じサイズのセンサーが載っていれば、基本的に画質は同じです。
※センサーサイズが同じでも、センサー上の画素数が違うと、等倍表示したときの画像の大きさや綺麗さが異なります。
同一センサーサイズで画素数が多いと、画素ピッチ(1画素の面積)が小さくなるので、画質は悪くなります。
「画素ピッチ」については、下記を参照ください。

主に人物撮影に焦点を当てて、カメラを購入する上での見るべきポイントを解説していきます。 (その中でも、止まっている人物の撮影、ポートレートやコスプレ撮影等に的を絞ります)

2008年9月にパナソニックから発売された世界初のミラーレス一眼カメラは「4/3(フォーサーズ)」という規格のセンサーが載っていました。
「4/3サイズ」は、当時と現在も含めて一眼レフカメラに最も多く搭載されているセンサー「APS-Cサイズ」よりも、やや小さいセンサーサイズであるため、画質がやや劣ります。
※パナソニックとオリンパスがミラーレスを出す以前は、主にオリンパスが「4/3サイズ」の一眼レフを発売していました。

この「4/3サイズ」のミラーレスはパナソニックとオリンパスが発売をして、画質はやや劣るものの、小型軽量と持ち運びのしやすさが受けて、ヒットしました。
もしかしたら、最初に出た「ミラーレス」が「一眼レフ」よりも画質が劣ったために、「ミラーレス」にそのイメージが付いてしまったのかもしれません。

一眼レフと同等画質のミラーレス機種

2010年6月にソニーが発売開始をしたミラーレス「NEX」シリーズには「APS-Cサイズ」のセンサーが載っていました。
一眼レフと同じ「APS-Cサイズ」のセンサーが載っているので、この機種は「ミラーレス」でも「一眼レフ」と同じ画質です。
キヤノン、富士フィルム、サムスン、シグマなども「APS-Cサイズ」のセンサーを載せたミラーレスを発売しています。
※ニコンのミラーレスは「1サイズ(1インチ型)」(13.2×8.8mm)とセンサーサイズが小さいために、画質がよくありません。

また、2013年11月には、ソニーが「α7」シリーズを発売しました。
この「α7」シリーズには「フルサイズ」のセンサーが載っているので、一眼レフの中でもより画質がいい機種と同等の画質です。
もし、ミラーレス一眼カメラを買うならば、この「α7」シリーズがおすすめです。

下記の「α7Ⅱ」は、シリーズの中で一番廉価の機種で、一眼レフも含めた「フルサイズ」センサーを搭載している現行機種としては、一番安い価格帯の11万円台(2017年8月現在)で買うことができます(本体のみ)。
※新機種「α7Ⅲ」が2017年11月に発売されるという噂もあります。

また、富士フィルムが「GFX 50S」というミラーレスを2017年2月に発売しました。
この機種は「中判サイズ(43.8×32.9mm)という「フルサイズ」(36.0×24.0mm)よりも大きなサイズのセンサーが載っているので、画質がすごくいいです。
一眼レフでも「中判サイズ」センサーが載った機種はあまりなく、筐体が大きくて価格も高いため、一般顧客層にはほとんど普及していません。
それを富士フィルムがミラーレスで出し、筐体サイズは「フルサイズ」センサーを載せた一眼レフと同じぐらいの小ささなので、画質と筐体サイズの点から見れば、一眼レフよりも優れていると言えます。
価格は約73万円(2017年8月現在)と高いです(本体のみ)。

2017年5月に発売後、いろいろなカメラ系媒体に取り上げられているソニーの「α9」は、「フルサイズ」センサーを搭載していて、なおかつ、一眼レフでも高価な部類のフラッグシップ機にしかできない高速連写ができる機種です。
ミラーがない分、一眼レフ(約14~16コマ/秒)よりも高速な20コマ/秒を実現していて、さらに一眼レフにはできない無音・無振動撮影ができます。
AFも高速かつ高精度を実現していて、様々な面で一眼レフよりも優れています。
価格は約47万円(2017年8月現在)と高いです(本体のみ)。

まとめ

ミラーレスは一眼レフと比べて、ファインダー像にタイムラグがあったり、各種設定の変更操作がしづらかったりと、やや劣る面もありますが、画質については変わりません。
画質の良し悪しは「ミラーレス」と「一眼レフ」の違いというよりも「機種」による違いです。

また最近は、「ミラーがない」ことを活かして、高速連写や無音・無振動撮影ができるなど、一眼レフよりも優れた機能を持つミラーレスが出てきました。
かつて、フィルムカメラからデジタルカメラに置き換わっていったように、これからはミラーレスが主流になっていくかもしれません。

一方で、現在はスマホカメラの進歩も目覚ましく、一眼カメラと同じようなボケ味を出せるスマホ機種も増えています。
数年後には、「スマホカメラはミラーレスに劣るのか?」という記事を書いているかもしれません。

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