iPhoneやiPadのiOSやMacの「Siri」に使われている検索エンジンが、Microsoftの「Bing」から「Google検索」に変わるようです。

ただし、静止画の検索は、画像検索で定評のある「Bing」を使い続けるとのこと。
ニュース雑感
以前、当ブログで「スマートスピーカー」についての記事を書いた際、各社の音声AIが採用する検索エンジンは、Amazonの「Amazon Echo」やAppleの「Siri」はMicrosoftの検索エンジン「Bing」を採用している、と書きました。

音声AIの分野では「Googleアシスタント」以外のAmazon「Alexa(アレクサ)」、Apple「Siri(シリ)」、Microsoft「Cortana(コルタナ)」がMicrosoftの「Bing」を採用しており、今後「スマートスピーカー」が普及してきた場合、ネット検索需要に占める音声検索の割合が上がり、すなわち「Bing」のシェアが上がって、「Google検索」の一人勝ち状態が危うくなる可能性があります。
そんな状況の中、今回、Appleの「Siri」が検索エンジンを「Bing」から「Google検索」に変更したようです(Webは「Google検索」、画像は「Bing」、動画は「YouTubeから直接検索」だそうです)。
Googleは、iOSやMacのWebブラウザ「Safari」の検索エンジンをデフォルトで「Google検索」にしてもらうために、Appleに毎年数十億ドルを支払っています。
この契約の中に「Siri」の検索エンジンも「Google検索」にすることを含めたのか、別料金で新たに契約を結んだのか等は不明なようです。
GoogleやAppleほか各社ともに、発表会で派手な製品発表をするだけでなく、ユーザーからはあまり見えないところでも、いろいろな交渉や駆け引きを行っているのですね。