今回は、PowerPointで設定したアニメーションを他の図形やスライドにコピーして、作業効率を上げる方法について紹介します。
アニメーション設定の手間を省く機能
PowerPointでプレゼン資料を作成する際、図形や文字に動きをつける「アニメーション」は、視線を誘導したり、印象を残したりするのに効果的です。しかし、複数のオブジェクトに「フェードインして、少し待ってから右に移動する」といった複雑なアニメーションをひとつひとつ設定していくのは、非常に手間がかかります。
そんな時に役立つのが「アニメーションのコピー/貼り付け」機能です。この機能を使えば、あるオブジェクトに設定した動きのタイミングや効果を、別のオブジェクトにワンクリックで適用することができます。
アニメーションをコピーする基本的な手順
アニメーションのコピーは、文字の書式をコピーするのと同じような感覚で行えます。
- すでにアニメーションが設定されている元の図形(またはテキストボックス)を選択します。
- リボンの「アニメーション」タブを開きます。
- 「アニメーションの詳細設定」グループにある「アニメーションのコピー/貼り付け」(ハケのアイコン)をクリックします。
- マウスポインターの形がハケ付きの矢印に変わります。
- アニメーションを適用したい別の図形をクリックします。
これで、元の図形と全く同じアニメーション効果、タイミング、継続時間が新しい図形に引き継がれます。
連続して複数のオブジェクトにコピーする
同じアニメーションを、3つ、4つと複数の図形に適用したい場合、先ほどの手順を毎回繰り返すのは面倒です。連続して貼り付けを行う便利な方法があります。
ダブルクリックで連続貼り付けモードにする
- コピー元の図形を選択します。
- 「アニメーションのコピー/貼り付け」ボタンをダブルクリックします。
- マウスポインターがハケ付きの形に固定されます。
- 適用したい複数の図形を、順番に次々とクリックしていきます。
- すべての貼り付けが終わったら、キーボードの「Esc」キーを押すか、もう一度ボタンをクリックして解除します。
この操作を覚えるだけで、箇条書きのテキストや、等間隔に並べたアイコンなどに同じ動きをつける作業が驚くほどスピーディーになります。
アニメーションをコピーする際のちょっとした工夫
ここからは、アニメーションのコピー機能をさらに使いこなすためのTipsをお伝えします。
別のスライドへのコピー
アニメーションのコピー機能は、同じスライド内だけでなく、別のスライドにあるオブジェクトに対しても使用できます。
- コピー元の図形を選択し、「アニメーションのコピー/貼り付け」をクリックします。
- 画面左側のサムネイルペイン(またはスクロール)を使って、目的のスライドに移動します。
- 貼り付け先の図形をクリックします。
全スライドで共通の動き(たとえば、タイトルが左からスライドインしてくるなど)を持たせたい場合に重宝します。
グループ化との違い
複数の図形に同じ動きをさせたい場合、「図形をグループ化してからアニメーションを設定する」という方法もあります。
しかし、グループ化すると「複数の図形が1つの塊として」同時に動きます。「同じ動きを、別々のタイミングで(順番に)実行させたい」場合は、グループ化ではなく、今回の「アニメーションのコピー」を使って個別に設定し、後からアニメーションウィンドウで開始のタイミング(クリック時、直前の動作の後など)をずらすのが正解です。
ショートカットキーの活用
マウス操作の移動を減らしたい方は、ショートカットキーを使うとさらに効率的です。
- コピー元の図形を選択し、Alt + Shift + C キーを押します。
- 貼り付け先の図形をクリックします。
まとめ
PowerPointの「アニメーションのコピー/貼り付け」機能は、複雑な動きを複数のオブジェクトに展開する際の手間を劇的に減らしてくれる強力なツールです。
特にダブルクリックによる連続貼り付けは、一度覚えると手放せなくなるほど便利な操作です。別のスライドへの適用や、ショートカットキーと組み合わせることで、資料作成のスピードはさらに向上します。
魅力的な動きを取り入れたプレゼン資料を短時間で作成したい方は、ぜひこのコピー機能を活用してみてはいかがでしょうか。