【PowerPoint】プレゼンにBGM(音声)を挿入してスライド間で流し続ける方法

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今回は、PowerPointのプレゼンテーション全体に、背景音楽(BGM)や特定の効果音を挿入し、スライドをまたいで途切れることなく再生し続ける方法について紹介します。

BGM(音声)を挿入する目的と効果

社内イベントのオープニング動画や、店頭で無人で流し続けるデジタルサイネージ、結婚式のスライドショーなどを作成する際、視覚的なスライドだけでなく「聴覚」へのアプローチが非常に重要になります。
無音で文字や写真が切り替わるよりも、シーンに合ったBGMが流れている方が、見ている人の感情に訴えかけ、プレゼンテーション全体の雰囲気を劇的に高めることができます。
PowerPointには、MP3やWAVなどの音声ファイルをスライドに挿入する機能が備わっていますが、単に挿入しただけでは「そのスライドを表示している間だけ再生され、次のスライドに進むと音楽がプツッと切れてしまう」という問題が発生します。
これを解決し、1枚目のスライドから最後のスライドまで、あるいは特定のセクションの間だけ、BGMをループ再生させたり、バックグラウンドで静かに流し続けたりするための設定方法を解説します。

挿入できる音声ファイルの種類

PowerPointでは、パソコン内に保存されている様々な形式の音声ファイル(.mp3、.wav、.m4aなど)を挿入できます。
また、ファイルを用意していなくても、「オーディオの録音」機能を使ってその場で自分の声を録音して配置することも可能です。
BGMとして長時間の音楽を流す場合は、ファイルサイズが小さく扱いやすいMP3形式のファイルを用意しておくのが一般的です。

スライド全体にBGMを流し続ける設定手順

プレゼンテーションの最初から最後まで、途切れることなくBGMをループ再生させるための最も簡単で確実な設定手順を解説します。

オーディオファイルの挿入

まずは、BGMを再生し始めたいスライド(通常は1枚目のタイトルスライド)を表示します。
リボンの「挿入」タブを開き、右端の方にある「メディア」グループから「オーディオ」をクリックし、「このコンピューター上のオーディオ」を選択します。
ファイル選択のダイアログボックスが開いたら、用意しておいたBGMの音楽ファイル(MP3など)を指定して「挿入」ボタンをクリックします。
すると、スライドの中央にスピーカーの形をした「オーディオアイコン」と、再生や一時停止ができるコントロールバーが表示されます。

「バックグラウンドで再生」の一括設定

挿入されたスピーカーのアイコンをクリックして選択状態にすると、リボンに「オーディオ ツール」という専用のタブ群(「オーディオの形式」と「再生」)が現れます。
この中の「再生」タブをクリックします。
「オーディオのオプション」グループの中に、「バックグラウンドで再生」という非常に便利なボタンがあります。
このボタンを1回クリックするだけで、PowerPointがBGMとして最適な以下の4つの設定を自動的にすべて「オン」にしてくれます。

  • スライド切り替え後も再生:
    次のスライドに進んでも音楽が途切れず、プレゼン全体を通して流れ続けるようになります。
  • 停止するまでループ再生:
    音楽の長さ(例えば3分)よりもプレゼンの時間が長い場合、曲が終わると自動的に最初からリピート再生されます。
  • スライドショーを実行中にオーディオアイコンを隠す:
    画面上の邪魔なスピーカーアイコンが、スライドショー本番では見えなくなります。
  • 開始「自動」: クリックしなくても、そのスライドが表示された瞬間に音楽が鳴り始めます。

このように、「バックグラウンドで再生」ボタンは、BGM設定における面倒な作業をワンクリックで完了させてくれる魔法のボタンです。
設定が終わったら、スライドショーを開始(F5キー)して、スライドをめくっても音楽が途切れないかを確認します。

BGMの音量調整とフェードイン・フェードアウト

BGMが大きすぎて発表者の声(ナレーション)や会場での説明が聞こえなくなっては本末転倒です。
また、曲の始まりや終わりが不自然にブツッと切れるのを防ぐために、オーディオの微調整を行います。

音量の調整

スピーカーのアイコンを選択し、「再生」タブの「オーディオのオプション」グループにある「音量」ボタンをクリックします。
「小」「中」「大」「ミュート」の中から選びます。
BGMとして静かに流しておきたい場合は「小」を選択するのが基本ですが、それでも大きすぎる(または小さすぎる)場合は、スピーカーアイコンの下に表示されているコントロールバーのスピーカーマークにマウスを合わせ、表示されるスライダーを上下にドラッグして、より細かくボリュームを調整します。

フェードインとフェードアウトの設定

「再生」タブの「編集」グループに、「フェードの継続時間」という項目があります。

  • フェードイン:
    ここを「02.00(2秒)」などに設定すると、曲の冒頭の2秒間を使って、無音から徐々に設定した音量までスムーズに大きくなっていきます。
  • フェードアウト:
    プレゼンが終了したとき(または後述する特定のスライドで音楽を止める設定をしたとき)に、曲がブツッと切れるのを防ぎます。ここを「03.00(3秒)」などに設定すると、徐々に音が小さくなって消えていきます。

このフェード機能を使うことで、非常にプロフェッショナルで耳障りの良いBGM演出が可能になります。

特定のスライドでBGMを停止させる高度な設定

「1枚目から5枚目まではBGMを流し、6枚目の動画スライドからはBGMを止めたい」といったように、プレゼンの途中で音楽の再生を終了させたい場合は、「アニメーションウィンドウ」を使った高度な設定が必要になります。

再生の停止タイミングを指定する

BGMを挿入した1枚目のスライドに戻り、スピーカーアイコンを選択します。
リボンの「アニメーション」タブを開き、「アニメーションウィンドウ」をクリックして右側に作業パネルを表示させます。
リストの中にあるオーディオの項目(再生マークがついています)をダブルクリックするか、右クリックして「効果のオプション」を選択します。
「オーディオの再生」というダイアログボックスが開いたら、「効果」タブの「再生の停止」という項目に注目します。
デフォルトでは「現在のスライドの最後」や「(スライド切り替え後も再生をオンにしたため)[999]スライドの後」といった設定になっています。
ここで「[ 〇 ] スライドの後」というラジオボタンを選択し、数字の入力欄に「5」と入力して「OK」をクリックします。
これにより、1枚目で鳴り始めたBGMは、5枚目のスライドを表示し終わる(6枚目に切り替わる)タイミングでピタッと再生を停止するようになります。

まとめ

PowerPointのプレゼンテーションにBGM(音声)を挿入し、スライドをまたいで途切れることなく再生し続ける方法について解説しました。
「挿入」タブからオーディオファイルを配置し、「再生」タブの「バックグラウンドで再生」ボタンをクリックするだけで、ループ再生やアイコンの非表示といったBGMに必要な設定がすべて完了します。
音量の調整や、フェードイン・フェードアウトの秒数を設定することで、聞き心地の良い洗練された演出を作り出すことができます。
また、途中で音楽を止めたい場合は、アニメーションウィンドウの「効果のオプション」から、再生を停止するスライド数を指定するという少し高度なテクニックが役立ちます。
視覚だけでなく聴覚にも訴えかけるBGMを効果的に活用し、イベントや動画コンテンツにおいて、より記憶に残る魅力的なプレゼンテーション資料を作成してみてはいかがでしょうか。