【PowerPoint】画像の背景を削除して被写体を目立たせる方法

この記事は約5分で読めます。

PowerPointで写真をスライドに置いたとき、背景の色や余計な写り込みが目立って、伝えたい人物や物がぼやけて見えることがあります。Microsoft 365のWindowsデスクトップ版PowerPointでは、画像を選択して背景の削除を使うと、背景として判定された部分を取り除き、残したい被写体だけを目立たせられます。完全な画像編集ソフトの代わりではありませんが、資料内で写真をすっきり見せたいときに便利です。

背景の削除でできること

PowerPointの背景の削除は、スライド上に挿入した画像の背景部分を自動で判定し、削除する機能です。人物写真の後ろの壁、商品写真の周囲、スクリーンショット内の不要な余白などを整理したいときに使えます。

対象はPowerPoint内の画像です。Microsoft公式情報では、PowerPoint for Microsoft 365のほか、PowerPoint 2024、2021、2019、2016などでも背景削除の操作が案内されています。WordやExcelなどOffice内の画像にも同様の機能がありますが、この記事ではMicrosoft 365のWindowsデスクトップ版PowerPointでスライド上の画像を整える流れに絞ります。

一方で、すべての画像で同じ精度になるわけではありません。背景と被写体の色が近い写真、輪郭が細かい髪や透明な物、複数の物が重なった画像では、自動判定だけでは残したい部分まで消えることがあります。その場合は、保持する領域と削除する領域を手動で指定して調整します。

作業前に確認しておくこと

背景を削除すると、画像の見え方が大きく変わります。元の画像を後で使う可能性がある場合は、先にスライドを複製するか、画像をコピーして別の場所に残しておくと安心です。特に、同じ画像を複数案で比較したい場合は、元画像をそのまま残したスライドを用意してから作業すると戻しやすくなります。

また、背景の削除は画像として挿入されているものに使います。図形、アイコン、テキストボックス、スライド背景として設定した画像とは扱いが異なります。画像をクリックしたときにリボンへ図の形式または図の書式タブが表示されるかを確認してください。

SVG、AI、WMF、DRWなどのベクター形式では、背景の削除が淡色表示になり使えない場合があります。ボタンを選べないときは、画像の種類を確認し、必要に応じて通常の画像形式に変換したファイルを挿入し直します。

PowerPointで画像の背景を削除する手順

まず、背景を削除したい画像をスライドに挿入し、画像をクリックして選択します。画像の周囲にサイズ変更用のハンドルが表示されていれば選択できています。

  1. 画像を選択します。
  2. リボンの図の形式または図の書式タブを開きます。
  3. 背景の削除を選択します。
  4. PowerPointが背景と判定した部分を確認します。
  5. 問題なければ変更を保持を選択します。

背景の削除を選ぶと、削除される予定の範囲が色付きで示されます。この時点では、まだ最終確定ではありません。被写体の一部が消えそうな場合や、背景が残りすぎている場合は、次の調整を行ってから変更を保持します。

残したい部分と消したい部分を調整する

自動判定がうまく合わないときは、背景の削除ツールで保持する領域としてマーク削除する領域としてマークを使います。残したい部分が色付きになっている場合は、保持する領域としてマークを選び、その部分に線を引きます。逆に、背景として消したい部分が残っている場合は、削除する領域としてマークを選び、取り除きたい部分に線を引きます。

線は正確な輪郭をなぞるというより、PowerPointへ判断のヒントを与える操作です。大きく外れた範囲から少しずつ直すと、調整しやすくなります。細かい輪郭を一度で完璧にしようとせず、表示結果を見ながら数回に分けて指定します。

調整後の見え方で問題なければ変更を保持を選びます。やり直したい場合は、背景の削除中に変更を破棄するか、作業後に元に戻す操作で前の状態へ戻します。

削除後の画像をスライドになじませる

背景を削除した画像は、そのままだとスライド上で大きさや位置が合わないことがあります。画像の角のハンドルで比率を保ったままサイズを調整し、配置したい位置へ移動します。人物や商品を強調したい場合は、画像の周囲に十分な余白を残すと見やすくなります。

必要に応じて、図形や背景色との重なりも確認します。白い背景を削除した画像を白いスライドに置くと変化が分かりにくいことがあります。淡い色の図形を背面に置く、画像の位置を少しずらすなど、見た目を確認しながら整えます。

編集した画像を別のファイルとして残したい場合は、画像を右クリックして図として保存を使います。資料内だけで使うなら保存は必須ではありませんが、別のスライドや別ファイルでも同じ画像を使う予定がある場合は、保存しておくと再利用しやすくなります。

うまく削除できないときの確認点

背景の削除が期待通りに動かないときは、まず画像の形式と選択状態を確認します。画像を選んでも図の書式タブが出ない場合は、スライド背景や図形を選んでいる可能性があります。スライドの背景として設定した画像を消したい場合は、背景の書式設定から塗りつぶしを変更する操作になり、この記事の背景の削除とは別の手順です。

被写体と背景の境目があいまいな写真では、PowerPointだけで自然に切り抜くのが難しいこともあります。その場合は、保持する領域と削除する領域のマークを使って大きな誤判定を減らし、細部にこだわりすぎない範囲で仕上げます。重要な資料で写真の品質が必要な場合は、元画像の背景が単純なものを選ぶほうが安定します。

背景を削除したあとに画像が小さく見える場合は、不要な背景が消えたことで被写体の余白が変わったように見えているだけかもしれません。サイズ、トリミング、配置を調整して、スライド全体のバランスを確認してください。

PowerPointの背景の削除は、画像を選んで自動判定を使い、必要に応じて保持する領域と削除する領域を指定する流れで進めます。元画像を残してから作業し、最後にスライド上でのサイズと配置を整えると、被写体が伝わりやすい資料に仕上げやすくなります。