今回は、Wordのウィンドウ分割機能を活用して、同じ文書の異なる部分を同時に見ながら編集する方法について紹介します。
ウィンドウ分割機能とは
Wordで長文を作成していると、「先頭ページに書いた内容を確認しながら、最後のページを編集したい」「前後の章で記述の整合性がとれているか見比べたい」といった場面に遭遇することがあります。
その際、スクロールしてページを行ったり来たりするのは、手間がかかる上に思考が途切れる原因にもなります。そこで便利なのが「ウィンドウの分割」機能です。この機能を使うと、ひとつの文書を上下2つの画面に分けて表示し、それぞれを独立してスクロールしながら編集することができます。
ウィンドウを分割する手順
ウィンドウの分割は、以下の簡単な操作で行えます。
- リボンの「表示」タブを開きます。
- 「ウィンドウ」グループにある「分割」をクリックします。
これで、画面の中央に水平な区切り線が現れ、上下に同じ文書が表示されます。上の画面で1ページ目を見ながら、下の画面で10ページ目を編集する、といった作業が可能になります。
なお、分割された画面はそれぞれ別にスクロールできますが、どちらで編集を行っても、内容は1つのファイルとしてリアルタイムに反映されます。
分割の解除方法
分割を元に戻したいときは、同じく「表示」タブにある「分割の解除」をクリックします。
または、画面を分けている区切り線の上にマウスポインターを合わせ、カーソルが上下の矢印に変わった状態でダブルクリックすることでも解除できます。
並べて比較で別々のファイルを見比べる
ひとつのファイルだけでなく、過去のバージョンや参考資料など、別々のファイルを2つ並べて比較したい場合もあるかもしれません。その場合は「並べて比較」機能が役立ちます。
2つのファイルを並べる手順
- 比較したい2つのWordファイルを開いておきます。
- 「表示」タブの「並べて比較」をクリックします。
- 画面が左右(または上下)に2分割され、それぞれのファイルが表示されます。
同時にスクロールする
「並べて比較」を有効にすると、初期状態では「同時にスクロール」機能がオンになっています。これにより、片方の文書をスクロールすると、もう一方の文書も連動して動くため、翻訳作業や、修正前と修正後の内容を見比べる際に便利です。
もし別々にスクロールしたい場合は、「表示」タブの「同時にスクロール」ボタンをクリックしてオフに切り替えます。
ウィンドウ操作を快適にするちょっとした工夫
ここからは、複数の画面やファイルを扱う際に知っておくと便利なTipsをお伝えします。
新しいウィンドウを開く
同じファイルを、上下の分割ではなく、別々の独立したウィンドウ(画面)として開きたい場合は、「表示」タブの「新しいウィンドウを開く」を利用します。
これにより、マルチモニター環境(デュアルディスプレイ)を使っている場合、左のモニターに1ページ目、右のモニターに10ページ目を全画面で表示させるといった使い方が可能になります。どちらのウィンドウで編集しても、同じファイルに保存されるため安心です。
ウィンドウの整列
複数のWordファイルを開いていて、それらを画面上にきれいに並べたいときは、「表示」タブの「整列」をクリックします。
開いているすべてのWordウィンドウが、重ならないように画面いっぱいに自動でタイリング配置されます。資料を探しながら作業する際に、ウィンドウを手動で動かす手間が省けます。
まとめ
Wordのウィンドウ分割や並べて比較機能は、長文の編集や複数資料の確認作業をスムーズに進めるための強力なサポートツールです。
画面を切り替えたりスクロールを繰り返したりする無駄な時間を減らすことで、本来の執筆作業により集中できるようになります。また、マルチモニター環境での「新しいウィンドウを開く」機能の活用など、作業環境に応じた柔軟な使い方が可能です。
マニュアル作成や論文の執筆など、複雑な文書を扱う際には、ぜひこれらの機能を活用して、快適な作業環境を整えてみてはいかがでしょうか。