【PowerPoint】研修動画向けスライドを見やすく設計する方法

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今回は、PowerPointで研修動画に使うスライドを設計するときの考え方を紹介します。

研修動画のスライドは読まれる時間を意識して作る

PowerPointのスライドは、会議で話しながら見せる資料と、研修動画として画面に映す資料では作り方が少し変わります。研修動画では、受講者が自分のペースで停止や再生をしながら見ることもありますが、基本的には画面上の情報を短い時間で理解する必要があります。
そのため、研修動画向けのスライドでは、1枚に多くの情報を入れすぎないことが大切です。文章を詰め込むと、音声を聞きながら読む負担が増えます。1枚のスライドで伝える内容を絞り、画面と音声の役割を分けると、受講者が理解しやすくなります。

最初に研修の到達点を決める

スライド設計に入る前に、研修動画を見終えた人に何ができるようになってほしいかを決めます。機能の使い方を覚えるのか、業務手順を理解するのか、判断基準を身につけるのかによって、スライドの構成が変わります。
到達点が曖昧なまま作ると、説明が広がりすぎます。たとえば「経費精算システムの基本操作を理解する」だけではなく、「領収書を添付し、申請を送信できる状態にする」のように、行動で書くと内容を絞りやすくなります。

到達点を決めるときの確認項目

  • 受講者はどの業務を行う人か
  • 研修後に実行してほしい操作は何か
  • 間違えやすい判断はどこか
  • 確認テストや実習を入れる必要があるか

動画の流れを章立てで作る

研修動画では、受講者が今どの部分を学んでいるか分かることが大切です。PowerPointのスライドを章ごとに分け、冒頭で全体の流れを示すと、学習の見通しを持ちやすくなります。
たとえば、操作研修なら「概要」「ログイン」「申請入力」「添付」「送信」「確認」のように分けます。各章の最初に章タイトルスライドを入れると、動画の区切りが分かりやすくなります。
章が長くなる場合は、1本の動画にまとめず、短い動画に分けることも検討します。スライド側でも、章番号や見出しを入れておくと、再視聴するときに目的の場所を探しやすくなります。

1スライド1ポイントで作る

研修動画向けスライドでは、1枚に複数の説明を入れるより、1ポイントずつ分けたほうが伝わりやすくなります。文章、図、画面キャプチャを詰め込むと、受講者はどこを見ればよいか迷います。
1スライドには、見出し、要点、補助図の3つを基本にします。細かな説明は音声で補足し、画面には判断に必要な言葉だけを置きます。

スライドに残す情報の例

  • このスライドで覚える操作名
  • クリックするボタン名
  • 入力する項目名
  • 注意する条件
  • 完了後の確認ポイント

音声で読む文章をそのままスライドに置くと、読み上げと画面の情報が重なります。スライドには短い要点、音声には理由や補足を入れると役割が分かれます。

画面キャプチャは注目箇所を絞る

操作研修では、画面キャプチャを使うことが多くなります。画面全体をそのまま貼ると、文字が小さくなり、注目箇所が分かりにくくなる場合があります。
必要な範囲だけをトリミングし、クリックする場所や入力欄を図形で示します。赤枠や矢印は便利ですが、多用すると画面がにぎやかになります。注目箇所は1枚につき1つか2つに絞ると見やすくなります。
キャプチャは説明したい操作に必要な範囲だけを見せることがポイントです。個人情報や社外秘情報が写っていないかも、配布前に確認します。

ナレーション原稿とスライドを分けて管理する

研修動画では、スライドだけでなくナレーション原稿も重要です。PowerPointのノート欄に話す内容を書いておくと、録画時に確認しやすくなります。
ただし、ノート欄に長い文章を入れすぎると、読み上げに集中しすぎて自然な説明になりにくいことがあります。要点、補足、注意点を短く整理し、話す順番が分かる程度にしておくと扱いやすくなります。

ノート欄に入れると便利な内容

  • 話し始めの一文
  • 補足する理由
  • 画面上で指し示す場所
  • 受講者に注意してほしい点
  • 次のスライドへのつなぎ

録画後に修正する可能性がある場合は、スライド番号と原稿の対応が分かるようにしておくと、差し替え作業がしやすくなります。

確認問題や振り返りを入れる

研修動画は、説明を聞くだけで終わると、理解したつもりになりやすいことがあります。章の終わりに確認問題や振り返りを入れると、受講者が内容を整理しやすくなります。
PowerPointでは、簡単な選択肢スライドやチェックリストを作れます。正解を次のスライドに置く、または動画内で少し間を取ってから解説するなど、視聴の流れに合わせて設計します。
確認問題は難しくする必要はありません。実務で迷いやすい場面を取り上げると、研修内容と業務がつながりやすくなります。

文字サイズと余白を動画向けに調整する

研修動画は、パソコン画面だけでなく、ノートPCやタブレットで見られることもあります。小さな文字や細かい表は読みにくくなりやすいため、文字サイズと余白を確認します。
画面キャプチャ内の文字が小さい場合は、拡大したキャプチャを使う、該当部分だけを切り出す、本文で要点を補うなどの方法があります。表を使う場合は列数を減らし、必要な情報だけを残します。
背景と文字のコントラストも確認します。淡い色同士の組み合わせは、動画圧縮後に読みづらくなることがあります。重要な文字は十分な濃さで表示します。

録画前に通し確認を行う

スライドが完成したら、録画前に最初から最後まで通して確認します。スライドの切り替わり、ナレーションの長さ、画面キャプチャの見やすさを見ます。
この段階では、読み上げにくい見出しや、説明が足りないスライドに気づきやすくなります。必要に応じて、スライドを分ける、注釈を追加する、順番を入れ替えるなどの調整をします。録画後の修正は手間がかかるため、事前確認を入れておくと作業を進めやすくなります。
音声なしで見ても要点が分かるかも確認します。

まとめ

PowerPointで研修動画向けスライドを作るときは、受講者が短い時間で理解できる設計が大切です。到達点を決め、章立てを作り、1スライド1ポイントで構成すると、動画として見やすい資料になります。
画面キャプチャは必要な範囲に絞り、注目箇所を示します。ナレーション原稿はノート欄で管理し、確認問題や振り返りを入れると、学習内容を整理しやすくなります。研修動画では、スライドと音声の役割を分けることが、分かりやすい教材作成につながります。