【Word】オートコレクトで入力ミスを自動修正する設定と活用のコツ

この記事は約5分で読めます。

今回は、Wordのオートコレクトを使って入力ミスを自動修正する方法と、自分用の登録で入力を楽にするコツを紹介します。

この記事は、Windows版のWord(Microsoft 365など)を前提に説明します。Mac版やWeb版では、設定画面の開き方や使える項目が一部異なるため、該当箇所で補足します。

Wordのオートコレクトとは

オートコレクトは、入力した文字列があらかじめ登録された文字列と一致したときに、別の文字列へ自動で置き換える機能です。打ち間違えやすい単語を正しい表記に直したり、記号を入力しやすくしたりする目的で使われます。

置き換えの対象は「修正文字列」と「修正後の文字列」の組み合わせで管理されています。初期状態でも多くの組み合わせが登録されていますが、自分で追加・削除することもできます。

オートコレクトの一覧は、この機能に対応する他のOfficeアプリと共通です。Wordで登録した内容はExcelやPowerPointなどにも反映されるため、一度整えておくと複数のアプリで役立ちます。逆に、Wordで削除した項目は他のアプリでも使えなくなる点も覚えておきましょう。

オートコレクトの設定画面を開く方法

Windows版Wordの場合

  1. [ファイル]→[オプション]を選択します。
  2. 左側の[文章校正]を選びます。
  3. [オートコレクトのオプション]をクリックします。
  4. 表示されたダイアログの[オートコレクト]タブで設定を確認・変更します。

Mac版・Web版の場合

Mac版では、[Word]メニューの[環境設定(基本設定)]から[オートコレクト]を開きます。Web版では、[校閲]タブの[エディター]横の矢印から[オートコレクト オプション]を選びますが、デスクトップ版より設定できる項目が限られています。Web版では一覧への追加や削除ができないため、登録作業はデスクトップ版で行います。

オートコレクトのオン・オフを切り替える

[オートコレクト]タブにある[入力中に自動修正する](テキストの置換)のチェックで、置き換え機能を有効にするか無効にするかを切り替えられます。

専門用語やアルファベットの略語を多く扱う文書では、意図しない置き換えが起きることがあります。そのような場合は、機能全体を止める前に、原因になっている項目だけを一覧から削除する方法も検討すると、ほかの便利な修正を残したまま作業できます。

よく間違える語句を登録して自動修正する

登録の手順

  1. [オートコレクト]タブを開きます。
  2. [修正文字列]の欄に、よく打ち間違える語句を入力します。
  3. [修正後の文字列]の欄に、正しい表記を入力します。
  4. [追加]をクリックし、[OK]で閉じます。

同じ正解に複数の誤りを登録できる

1つの「修正後の文字列」に対して、複数の「修正文字列」を割り当てられます。たとえば、同じ単語の打ち間違いパターンが何通りかある場合は、それぞれを別の項目として追加しておくと、どの間違い方をしても正しい表記に直ります。

登録する語句を選ぶコツ

  • 自分が実際に繰り返している誤入力を優先して登録する。校正で何度も見つかる語句をメモしておくと選びやすくなります。
  • 普段の文章で正しく使う可能性がある語句は登録しない。正しい単語を誤って置き換えてしまう原因になります。
  • 英字の打ち間違い(文字の順番が入れ替わるタイプ)は、オートコレクトとの相性がよい分野です。

入力の省略に使う工夫

オートコレクトは誤字の修正だけでなく、長い語句を短い文字列で呼び出す使い方もできます。会社名、部署名、製品名など、何度も入力する長い表記を短い記号つきの文字列に割り当てておくと、入力の手間が減ります。

このとき、修正文字列には普段の文章では使わない組み合わせを選ぶのがポイントです。たとえば先頭に記号を付けた短い英字にしておくと、通常の文章の中で勝手に置き換わる心配が少なくなります。

なお、書式や複数段落を含む定型文を繰り返し使いたい場合は、Wordのクイックパーツ(定型句)のほうが向いています。短い語句はオートコレクト、まとまった文章はクイックパーツ、と使い分けると管理しやすくなります。

不要な項目を削除する

  1. [オートコレクト]タブを開きます。
  2. [修正文字列]の欄に、削除したい語句を入力します。
  3. 一覧に表示された該当項目を選択します。
  4. [削除]をクリックします。

前述のとおり、一覧は他のOfficeアプリと共通です。削除する前に、ExcelやPowerPointでその項目を使っていないか確認しておくと安心です。

入力時のオートフォーマットも合わせて確認する

オートコレクトのダイアログには、[入力オートフォーマット]タブもあります。ここでは、入力中に自動で書式を変える動作を設定できます。主な項目は次のとおりです。

  • 行頭に「1.」などを入力すると段落番号付きの箇条書きにする
  • 行頭に「*」や「-」とスペースを入力すると行頭文字付きの箇条書きにする
  • 同じ記号を3つ続けて入力し、Enterキーを押すと罫線を引く
  • インターネットのアドレスやメールアドレスをハイパーリンクに変える
  • 2つのハイフンをダッシュに変える

「勝手に箇条書きになる」「線が引かれて消せない」といった困りごとの多くは、このタブの設定が関係しています。不要な項目のチェックを外しておけば、同じ現象は起きなくなります。

自動修正をその場で取り消すコツ

自動で置き換えや書式設定が行われた直後なら、Ctrl+Zキーを押すとその1回分だけ元に戻せます。設定を変えるほどではないけれど、今回だけは元の入力のままにしたい、という場面で便利です。

また、自動で書式が適用された箇所にマウスポインターを合わせると、[オートコレクトのオプション]ボタンが表示されます。このボタンからは次の操作ができます。

  • 今回の変更だけを元に戻す
  • 同じ種類の自動変更を今後行わないようにする
  • オートフォーマットの設定画面を開く

設定画面を探しに行かなくても、困ったその場で調整できるため、覚えておくと手早く対処できます。

まとめ

Wordのオートコレクトは、入力ミスの自動修正と入力の省略の両方に使える機能です。ポイントを振り返ります。

  • 設定は[ファイル]→[オプション]→[文章校正]→[オートコレクトのオプション]から開く
  • よく間違える語句は「修正文字列」と「修正後の文字列」を組み合わせて登録する
  • 入力省略に使う場合は、普段の文章で使わない文字列を割り当てる
  • 一覧はオートコレクト対応の他のOfficeアプリと共通なので、削除は慎重に行う
  • 自動の箇条書きや罫線は[入力オートフォーマット]タブで調整する
  • その場で戻したいときはCtrl+Zキーや[オートコレクトのオプション]ボタンを使う

自分の入力のくせに合わせて少しずつ登録を増やしていくと、校正の手間が減り、文書作成がスムーズになります。