【Excel】表の先頭・末尾に素早く移動する便利なショートカットキー

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今回は、EXCEL(エクセル)で大きな表を扱う際に役立つ、表の先頭や末尾に素早く移動するためのショートカットキーを紹介します。
何百行、何千行にもなる表でマウスを使ってスクロールするのは時間がかかり、効率が悪いものです。
当記事で紹介するショートカットキーを活用すれば、すばやく表の先頭や末尾に移動でき、作業効率が向上します。

表の先頭や末尾に移動する必要性

Excelで大きな表を作成・編集していると、表の先頭に戻ったり、末尾に移動したりする場面が頻繁に発生します。例えば、表の一番下にある合計値を確認したい場合や、最新データを入力するために表の末尾に移動したい場合、あるいは作業終了時に表の先頭(A1セル)に戻しておきたい場合などです。

大きな表では、マウスでスクロールすると次のような問題が発生します:

  • スクロールに時間がかかる
  • スクロールが速すぎて目的の位置を通り過ぎてしまう
  • 何度もスクロールする操作が手間で疲れる

このような問題を解決するのが、キーボードショートカットを使った移動方法です。素早く目的の場所に移動できるため、作業効率が向上します。

表の先頭に移動するショートカットキー

Ctrl + Home キーでシートの先頭(A1)に移動

表の先頭、シートの左上にある「A1」セルに素早く移動したい場合は、Ctrl + Homeキーを押します。どこにいても、このショートカットキーを使えば即座にA1セルに戻ることができます。

このショートカットは次のような場面で役立ちます:

  • 表の途中で作業を終えて、次回開いたときに表の先頭から見たい場合
  • 作業の過程で何度も表の先頭に戻る必要がある場合
  • 他の人と共有するファイルを保存する前に、表の先頭に戻しておきたい場合

Ctrl + ↑キーで同じ列の先頭に移動

現在選択しているセルと同じ列の先頭(上端)に移動したい場合は、Ctrl + ↑キーを押します。このショートカットは、列内のデータの先頭に素早く移動したい場合に便利です。

ただし注意点として、途中に空白のセルがあると、そこで止まってしまいます。その場合は、再度Ctrl + ↑キーを押すことで、さらに上の先頭に向かって移動できます。

Ctrl + ←キーで同じ行の先頭に移動

現在選択しているセルと同じ行の先頭(左端)に移動したい場合は、Ctrl + ←キーを押します。横に長いデータがある場合、このショートカットキーを使えば素早く行の先頭に移動できます。

表の末尾に移動するショートカットキー

Ctrl + End キーで表の末尾に移動

表の末尾(データが入力されている範囲の右下端)に素早く移動したい場合は、Ctrl + Endキーを押します。このショートカットキーは、表の最後にある合計や集計を確認したいときに便利です。

例えば、勤怠管理表で月末の合計時間を確認したい場合や、売上データの最終行に新しいデータを入力したい場合などに活用できます。

Ctrl + ↓キーで同じ列の末尾に移動

現在選択しているセルと同じ列の末尾(下端)に移動したい場合は、Ctrl + ↓キーを押します。長い列のデータがあるとき、このショートカットで素早く末尾に移動できます。

このショートカットも、Ctrl + ↑キーと同様に、途中に空白のセルがあるとそこで止まってしまいます。その場合は、再度Ctrl + ↓キーを押すことで、さらに下の末尾に向かって移動できます。

Ctrl + →キーで同じ行の末尾に移動

現在選択しているセルと同じ行の末尾(右端)に移動したい場合は、Ctrl + →キーを押します。横に長いデータがあるとき、このショートカットで素早く行の末尾に移動できます。

移動と選択を組み合わせたショートカットキー

Shiftキーを組み合わせて使うことで、移動しながら範囲を選択することができます。

Ctrl + Shift + ↓キーで列選択

現在選択しているセルから、同じ列の末尾までのセルを一度に選択したい場合は、Ctrl + Shift + ↓キーを押します。これにより、現在位置から列の末尾までの範囲が選択されます。

Ctrl + Shift + →キーで行選択

現在選択しているセルから、同じ行の末尾までのセルを一度に選択したい場合は、Ctrl + Shift + →キーを押します。これにより、現在位置から行の末尾までの範囲が選択されます。

表全体を選択する方法

表の左上にセルを置いた状態で、Ctrl + Shift + →キーを押した後、Ctrl + Shift + ↓キーを押すと、表全体を一度に選択できます。大きな表のデータを一度に選択して操作したい場合に便利です。

セル内のテキスト編集時のショートカットキー

セル内のテキストを編集している際にも、カーソルを素早く先頭や末尾に移動させるためのショートカットキーがあります。

セル内のテキストの先頭に移動

セルを編集中に、テキストの先頭にカーソルを移動するにはHomeキー、またはCtrl + ↑キーを押します。長いテキストを入力している場合、このショートカットを使えば素早く先頭に戻ることができます。

セル内のテキストの末尾に移動

セルを編集中に、テキストの末尾にカーソルを移動するにはEndキー、またはCtrl + ↓キーを押します。長いテキストの末尾に素早く移動したいときに便利です。

実際の活用シーン

大きな表での活用例

例えば、1000行を超える社員名簿の表で作業をしていて、ある社員のデータを更新した後、表の先頭に戻って別の作業を行いたい場合、Ctrl + Homeキーを押せば素早くA1セルに戻ることができます。

また、表の末尾に新しい社員データを追加したい場合、Ctrl + Endキーを押せば、すぐに表の末尾に移動してデータ入力を始めることができます。

データ分析作業での活用例

売上データを分析している場合、列ごとの合計を確認するために何度も表の末尾に移動する必要があるかもしれません。このとき、Ctrl + ↓キーやCtrl + Endキーを活用すれば、スムーズに作業を進めることができます。

また、表の特定の範囲を選択して計算や書式設定を行いたい場合は、Ctrl + Shiftと方向キーを組み合わせることで、効率よく作業を進められます。

ファイルを閉じる前の表の先頭への移動

Excelのファイルを閉じる前に、Ctrl + Homeキーを使ってセルA1に戻しておくと、次回ファイルを開いたときに表の先頭から表示されます。これは、自分自身が作業を再開するときはもちろん、他の人とファイルを共有する場合にも有用です。

Excelでは、ファイルを保存する際に最後に選択していたセルの位置も保存されます。そのため、表の途中でファイルを閉じると、次回開いたときにも同じ位置から表示されます。大きな表の場合、表の先頭が見えない状態で開かれると、利用者が混乱する可能性があります。

作業終了時に表の先頭に戻しておく習慣をつけると、次回の作業がスムーズに始められます。

まとめ

Excelで表の先頭や末尾に素早く移動するショートカットキーをまとめると:

  • Ctrl + Home:シートの先頭(A1セル)に移動
  • Ctrl + End:表のデータ範囲の末尾(右下端)に移動
  • Ctrl + ↑:同じ列の上端に移動
  • Ctrl + ↓:同じ列の下端に移動
  • Ctrl + ←:同じ行の左端に移動
  • Ctrl + →:同じ行の右端に移動

これらのショートカットキーを日常のExcel作業に取り入れることで、大きな表でもストレスなく効率的に作業を進めることができます。特に何百行、何千行にもなるデータを扱う場合は、マウスでのスクロール操作と比べて時間を節約できます。