【Excel】シートビューで個別のフィルターを使う方法

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今回は、Excelのシートビューを使って、ほかの利用者の表示に影響を与えず個別にフィルターや並べ替えを行う方法を紹介します。

共同編集で起こる表示の問題

複数人で同じExcelブックを開いているとき、誰かがフィルターや並べ替えを変更すると、ほかの利用者の画面にも影響する場合があります。確認中の行が消えたり、並び順が変わったりすると、入力ミスや見落としにつながります。
シートビューは、自分用の表示状態を作り、フィルターや並べ替えを個別に扱うための機能です。共有データを変更せず、自分が確認しやすい見え方を保存できることが特徴です。
利用できる環境や保存場所には条件があるため、機能が表示されない場合はExcelの版、ブック形式、共有状態などを確認します。

シートビューを作成する

表示タブなどにあるシートビューのメニューから、新しいビューを作成します。新しいビューへ切り替わった後に、必要なフィルターや並べ替えを設定します。

  1. 共同編集する対象シートを開く
  2. シートビューのメニューを確認する
  3. 新しいビューを作成する
  4. 必要なフィルターと並べ替えを設定する
  5. 内容が分かる名前を付けて保存する

作成中は、現在のビューが既定表示か個別表示かを確認します。個別ビューを使うつもりで通常表示を変更すると、ほかの利用者へ影響する可能性があります。

ビュー名を分かりやすくする

ビューには、確認目的が分かる名前を付けます。「自分用」だけでは、後から何を絞り込んだものか判断できません。
たとえば「未対応_東京支店」「今月期限_担当A」「金額降順_確認用」のように、条件と用途を含めます。共有ブックでほかの利用者にもビュー名が見える場合を考え、個人情報や不要なメモを名前へ含めないようにします。
同じ目的の古いビューが増えたら削除し、現在使用するものだけを残します。

フィルターを個別に設定する

個別ビュー内では、通常と同じように列のフィルターを使えます。担当者、状態、期限などで絞り込み、自分が確認する行だけを表示します。

  • 未処理の項目だけを表示する
  • 自分の担当分へ絞り込む
  • 期限が近い順に並べる
  • 特定の分類だけを確認する
  • 空白や入力漏れを探す

フィルターで行が非表示になっていても、データ自体が削除されたわけではありません。件数が少なく見える場合は、ビュー名とフィルターアイコンを確認します。

既定表示へ戻る

個別の確認が終わったら、シートビューのメニューから既定表示へ戻します。フィルターが解除されたように見えても、個別ビューの設定は保存されているため、後から再利用できます。
既定表示へ戻った直後は、行の並びや表示件数が変わります。編集途中のセルを見失わないよう、入力を確定してから切り替えます。
ほかの利用者から「行が見つからない」と相談された場合も、まず現在のビューを確認します。削除やフィルター解除を行う前に、個別ビューへ入っていないかを見ます。

並べ替えを個別に使う

シートビュー内では、期限、金額、担当者などを基準に並べ替えられます。自分の確認順へ変更しても、既定表示を保ったまま作業できます。
並べ替える前に、表全体が一つの範囲として認識されているか確認します。一列だけを並べ替えると、行内のデータ対応が崩れる可能性があります。Excelテーブルとして整えておくと、見出しとデータ範囲を管理しやすくなります。
並べ替え後に値を入力するときは、表示位置ではなく、IDや項目名で対象行を確認します。順序が変わっていても、データそのものの識別情報は維持する必要があります。

複数のビューを目的別に作る

一つのビューへ多くの条件を詰め込むより、確認目的ごとに分けます。「自分の未完了」「期限超過」「入力漏れ」のように作ると、必要な状態へ切り替えやすくなります。
ビューが増えたら、名前と条件を定期的に確認します。担当変更や年度更新で不要になったビューは削除します。

  • 日常確認用と監査用を分ける
  • 一つのビューに目的を一つ設定する
  • 条件を名前に含める
  • 古い担当名や期間のビューを整理する
  • 既定表示を変更する必要がないか確認する

定例作業で使うビューは、チーム内で命名規則を決めると見つけやすくなります。

シートビューで変更されないものを理解する

シートビューは主に表示状態を個別管理する機能です。セルへ入力した値や数式の変更まで個人専用になるわけではありません。個別ビュー内でデータを編集すれば、共有ブックの内容として反映されます。
「自分の画面だけだから自由に変更できる」と考えず、編集権限と入力ルールを守ります。試しに値を変えたい場合は、別のコピーや試算用シートを使います。
個別になるのは見え方であり、データそのものではないことを理解して利用します。

フィルター中の入力ミスを防ぐ

絞り込み中は一部の行が非表示です。連続範囲への貼り付けや削除を行うと、意図しない行へ影響する可能性があります。
表示されているセルだけを対象にする必要がある場合は、選択範囲と操作結果を慎重に確認します。大量の貼り付けは既定表示や作業用コピーで行い、個別ビューは確認中心に使う方法もあります。
行を追加するときは、テーブル範囲へ正しく含まれたか、現在のフィルター条件で表示されるかを確認します。

共同編集者へ確認状態を伝える

シートビューは自分の確認には便利ですが、ほかの利用者が同じビューを見ているとは限りません。「画面上の上から三行目」のような伝え方では、並び順が異なると対象がずれます。
確認依頼には、管理番号、項目名、担当者など、並べ替えに左右されない情報を使います。必要に応じて、使用したビュー名とフィルター条件も伝えます。
画面のスクリーンショットを共有する場合は、非表示の行があることと、どの条件で絞り込んだかを明記します。

機能が使えない場合の代替方法

利用環境によってシートビューを使えない場合は、ブックのコピーを作って個別に確認する、個人用の集計シートを作る、フィルター条件を解除してから保存するなどの方法があります。
コピーを使う場合は、元データとの更新差に注意します。個人用シートで数式参照する場合は、元表の列追加や名称変更による影響を確認します。
通常のフィルターを共同ブックで使う必要がある場合は、作業前に利用者へ伝え、作業後に既定の状態へ戻します。

ビューを整理する

一時的な調査用ビューを残し続けると、一覧から必要なものを探しにくくなります。作業が終わったら削除するビューと、定例で残すビューを分けます。
削除前に、同じビューをほかの利用者が使っていないか確認します。共有用として残す場合は、条件が分かる名前と説明を用意します。

まとめ

Excelのシートビューを使うと、共同編集するブックで自分用のフィルターや並べ替えを保存し、既定表示への影響を抑えられます。目的が分かる名前を付け、確認後は既定表示へ戻します。
個別になるのは表示状態であり、セルの編集内容は共有データへ反映されます。絞り込み中の貼り付けや削除には注意し、対象行はIDなどで確認します。表示の自由とデータ編集の責任を分けて考えることで、共同作業に活用しやすくなります。