【Word】リボンをカスタマイズして作業しやすくする方法

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今回は、Wordのリボンをカスタマイズして、よく使う操作に手が届きやすい作業環境を作る方法を紹介します。

リボンのカスタマイズで何を整えるか

Wordのリボンは、画面上部に並ぶコマンドの集まりです。標準のままでも文書作成はできますが、業務で使う操作は人によって偏りがあります。契約書を扱う人は校閲や比較を使う機会が多く、報告書を作る人はスタイル、図表番号、相互参照をよく使います。そこで、自分の作業に必要なコマンドを近い場所にまとめると、タブを行き来する回数を抑えられます。
リボンのカスタマイズは、単にボタンを増やす作業ではありません。増やしすぎると、かえって探しにくくなります。まずは日々の作業を思い返し、頻度の高い操作、探すのに時間がかかる操作、誤って別の機能を押しやすい操作を候補にします。候補を絞ることで、使いやすいリボンになります。

追加する前に作業の種類を分ける

リボンを触る前に、Wordで行う作業を大きく分けておくと失敗しにくくなります。たとえば、文章を書く、体裁を整える、確認する、配布前に仕上げる、というように分けます。この分類に合わせてタブやグループを作ると、操作の置き場所に迷いません。

  • 文章作成: スタイル、箇条書き、表、リンクなど
  • 確認作業: コメント、変更履歴、文書比較、アクセシビリティチェックなど
  • 仕上げ作業: 目次更新、フィールド更新、PDF保存、印刷設定など
  • 定型処理: クイックパーツ、差し込み印刷、テンプレート関連など

このように分けると、よく使うコマンドをただ並べるよりも、作業の流れに沿った配置にできます。特にチームで同じ端末を使う場合や、教育用の手順書を作る場合は、グループ名を分かりやすくしておくと説明もしやすくなります。

独自タブを作る手順

リボンの変更は、Wordのオプションから行います。「ファイル」から「オプション」を開き、「リボンのユーザー設定」を選びます。右側には現在表示されているタブが並び、左側には追加できるコマンドが表示されます。ここで「新しいタブ」を作ると、標準タブとは別に、自分用の作業場所を用意できます。
独自タブには、まず名前を付けます。名前は「文書作成」「レビュー」「仕上げ」のように、用途が分かるものにします。次に、タブの中にグループを作ります。グループはボタンを束ねる単位です。たとえば「見出し」「確認」「出力」のように分けると、ボタンを増やしても探しやすくなります。

コマンドの選び方

左側の「コマンドの選択」では、よく使うコマンドだけでなく、リボンにないコマンドも選べます。標準タブに見当たらない機能を追加したいときは、「すべてのコマンド」を選んで探します。ただし一覧が長いため、最初から多くを探すより、必要な機能名をメモしてから追加すると迷いにくくなります。
おすすめは、最初に十個前後のコマンドで始めることです。使ってみて不要なものを外し、足りないものを追加します。リボンは完成形を一度で作るより、使いながら整えるほうが実務に合います。

よく使うコマンドの配置例

文書作成用のタブなら、見出しスタイル、書式のコピー、表の挿入、リンク、図の挿入を置くと、本文を作りながら形を整えやすくなります。レビュー用のタブなら、コメントの挿入、コメントの解決、変更履歴、承諾、文書比較をまとめると、確認作業の移動が減ります。仕上げ用のタブなら、目次の更新、フィールドの更新、ページ設定、印刷プレビュー、PDF保存を置くと、提出前の確認に使いやすくなります。
配置するときは、作業順に左から右へ並べると自然です。たとえば「確認」グループでは、コメント、変更履歴、承諾、比較の順に並べます。普段の手順と逆に並べると、ボタンの場所を覚えにくくなります。小さなことですが、毎日使う環境では効きます。

既存タブを変更するときの注意点

標準タブにもコマンドを追加できますが、最初は独自タブを作るほうが扱いやすいです。標準タブを変えすぎると、他のパソコンを使ったときに操作感が変わり、説明資料や社内マニュアルとも食い違うことがあります。自分用のタブを追加する形なら、標準の配置を残したまま改善できます。
また、名前の似たコマンドを並べるときは注意します。たとえば「保存」「名前を付けて保存」「PDFまたはXPSとして保存」は用途が違います。近くに置く場合は、グループ名を「保存と出力」のようにして、意味が伝わる形にします。誤操作が起きやすいボタンは、あえて少し離すのも有効です。

クイックアクセスツールバーとの使い分け

リボンと似た設定に、クイックアクセスツールバーがあります。こちらは画面上部に小さく並ぶボタンで、保存や元に戻すなど、どのタブを開いていても使いたい操作に向いています。一方、リボンのカスタマイズは、作業カテゴリごとに複数のコマンドをまとめるのに向いています。
たとえば、保存、印刷プレビュー、PDF保存はクイックアクセスツールバーに置き、レビュー関連のまとまった操作は独自リボンに置く、といった分け方ができます。単発で何度も使う操作はツールバー、まとまった流れで使う操作はリボンと考えると判断しやすくなります。

チームで使う場合の整え方

部署やプロジェクトで共通の文書作成手順がある場合は、リボンの構成をそろえると説明しやすくなります。ただし、全員に同じ配置を押し付けるより、共通で使う最低限のタブを用意し、個人の追加は自由にする形が現実的です。
共通タブを作る場合は、グループ名を業務の言葉に合わせます。「校閲」より「レビュー」、「出力」より「提出前確認」のように、社内で通じやすい名前を選ぶと、利用者が迷いにくくなります。ボタンの数は絞り、画面サイズが小さいノートパソコンでも押しやすい量にします。

うまく使うための見直しポイント

カスタマイズ後は、数日使ってから見直します。使わないボタンが残っていないか、よく使うのに遠いボタンがないか、似た操作が重なっていないかを確認します。月に一度ほど見直すだけでも、リボンは作業に合った形へ近づきます。
リボンの内容を変更したら、スクリーンショットや簡単なメモを残しておくと、パソコンの入れ替え時に再設定しやすくなります。設定のエクスポート機能を使える環境なら、バックアップとして保存しておくのも便利です。Wordの使い方を自分の作業に寄せることで、文書作成の小さな迷いを減らせます。

まとめ

Wordのリボンカスタマイズは、よく使う機能を近くに置くための設定です。最初から多くのボタンを詰め込まず、作業の種類を分けて、独自タブとグループを作ると扱いやすくなります。クイックアクセスツールバーとの役割も分ければ、単発操作と一連の作業を整理できます。定期的に見直しながら、自分やチームの文書作成に合う配置へ整えていきましょう。