【Word】文書プロパティから個人情報を削除する方法

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今回は、Wordの文書プロパティを確認し、共有前に個人情報を削除する方法を紹介します。

文書ファイルに残る情報とは

Word文書には、本文として見えている文字や画像以外にも情報が保存されます。作成者名、最終更新者、会社名、コメント、変更履歴、非表示文字などは、通常の閲覧画面だけでは気づきにくい項目です。社外へファイルを渡す前には、文面だけでなくファイル内部の情報も確認する必要があります。
文書プロパティには、タイトル、タグ、分類、作成者などが含まれます。これらは文書管理には役立ちますが、共有先へ伝える必要がない情報まで残っている場合があります。見えていない情報も文書の一部として扱うことが、安全なファイル共有の基本です。

削除前に原本を残す

個人情報を削除する操作では、コメントや変更履歴など、後から必要になる情報も消えることがあります。作業を始める前に原本を保管し、共有用のコピーを作ります。ファイル名には「社外共有用」「個人情報確認済み」など用途が分かる言葉を付けると、原本との取り違えを防げます。

  1. 編集用の原本を保存する
  2. 共有用として別名保存する
  3. 共有用ファイルに対して検査を行う
  4. 削除後に本文とレイアウトを確認する
  5. 確認済みのファイルだけを送付する

上書き保存だけで進めると、削除したコメントや変更履歴を再確認できなくなる可能性があります。情報削除は共有用コピーで行う運用にすると、修正経緯を残しながら配布ファイルを整えられます。

ドキュメント検査を使う手順

Wordの「ファイル」から情報画面を開き、問題のチェックに関する項目からドキュメント検査を実行します。検査対象を選択すると、文書内に残る可能性がある情報が項目別に調べられます。
検査では、文書プロパティと個人情報だけでなく、コメント、変更履歴、非表示文字、ヘッダーやフッターなども対象になります。すべてを機械的に削除するのではなく、共有後も必要な情報かどうかを判断します。

  • 文書プロパティと個人情報
  • コメント、変更履歴、版に関する情報
  • 非表示の文書内容
  • ヘッダー、フッター、透かし
  • 埋め込まれた文書やカスタムデータ

検査結果には、該当情報が見つかった項目と削除操作が表示されます。削除前に内容を確認できる項目は確認し、必要な情報を別の場所へ控えてから処理します。

作成者情報を確認する

作成者名や最終更新者名には、Officeへ設定されているユーザー名が使われることがあります。ニックネーム、個人名、端末固有の名称などが意図せず残っていないか確認します。
プロパティから作成者を削除しても、コメントや変更履歴に名前が残る場合があります。作成者情報だけを見て完了とせず、ドキュメント検査で関連項目をまとめて確認することが重要です。

コメントと変更履歴の扱いに注意する

レビューに使ったコメントや変更履歴には、担当者名だけでなく、検討中の内容や内部向けの指示が含まれることがあります。本文に反映されていないため見落としやすく、共有時の確認対象として優先度が高い情報です。
変更履歴は、単に非表示にしただけでは削除されません。表示を最終版へ切り替えても、履歴そのものがファイル内に残っている可能性があります。必要な変更を承諾または元に戻し、コメントを処理したうえで検査します。

削除してよい情報を判断する

レビュー中の文書では、コメントや変更履歴が作業の根拠になる場合があります。共有先が共同編集者なら残す必要があり、完成版の受取先なら削除が適切というように、用途で判断が変わります。
誰に何の目的で渡すかを明確にし、配布版に必要な情報を決めます。判断に迷う場合は、編集情報を含む内部版と、確定した本文だけを含む配布版に分けます。ファイル名と保存場所も分けると誤送信を抑えられます。

ヘッダーや非表示内容も確認する

本文から削除した会社名や案件名が、ヘッダー、フッター、透かしに残ることがあります。先頭ページだけでなく、セクションごとのヘッダーも確認します。奇数ページと偶数ページ、先頭ページのみ別指定を使っている文書では、表示内容が異なる場合があります。
非表示文字は、編集記号の表示だけでは判断できないことがあります。非表示設定を解除して内容を確かめ、不要なら削除します。白い文字、スライド外に置かれた図形、代替テキストなども、共有先で確認される可能性を考えます。

個人情報削除後に行う確認

情報を削除した後は、ファイルを保存して閉じ、もう一度開きます。再度ドキュメント検査を行い、対象項目が残っていないか確認します。削除操作をした直後の画面だけで完了と判断しないことがポイントです。

  • 作成者や最終更新者が残っていないか
  • コメントと変更履歴が処理されているか
  • 非表示文字や不要なプロパティがないか
  • 本文、表、画像の配置が崩れていないか
  • ファイル名に内部情報が含まれていないか

ファイル名にも顧客名、担当者名、内部の管理番号などが含まれることがあります。文書内部だけでなく、ファイル名と保存先のフォルダ名も共有範囲に適しているか確認します。

PDFで渡す場合の注意点

PDFへ変換すればWord文書の情報がすべて消えるとは限りません。PDFにも作成者やタイトルなどのプロパティが付く場合があり、コメントの表示状態によっては内容が出力される可能性があります。
変換前にWord側で不要情報を処理し、PDF作成後にもプロパティと表示内容を確認します。配布形式を変えることは確認作業の代わりではありません。

日常的な共有ルールを作る

毎回担当者の注意だけに頼ると、急いでいるときに確認が抜けます。「原本を複製する」「ドキュメント検査を行う」「再保存後に開き直す」といった手順を共有前のチェック項目にします。
ひな型を作る段階で、不要な作成者名や古い会社情報を除いておくことも有効です。古い文書をコピーして新規作成する運用では、過去案件の情報が残りやすいため、正式なテンプレートを使います。
また、文書の内容によって必要な確認範囲は変わります。社内回覧、取引先への提出、一般公開など、共有レベルごとにチェック項目を分けると運用しやすくなります。

まとめ

Word文書を共有する前には、本文だけでなく文書プロパティ、作成者情報、コメント、変更履歴、非表示内容も確認します。原本を残して共有用コピーを作り、ドキュメント検査で不要な情報を項目別に処理する流れが基本です。
削除後はファイルを開き直し、再検査とレイアウト確認を行います。PDFへ変換する場合も、変換前後の確認が必要です。共有先と目的に合わせて残す情報を判断し、手順として確認することで、個人情報や内部情報を含まない配布ファイルを作りやすくなります。