【PowerPoint】SVGアイコンを活用して資料を分かりやすく

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今回は、PowerPointでSVG形式のアイコンを活用して、資料をより分かりやすく洗練されたデザインにする方法を紹介します。

アイコンを使うメリット

PowerPointでプレゼン資料やマニュアルを作成する際、文字だけのスライドは単調になりがちで、読み手の興味を引きつけるのが難しくなります。とはいえ、インターネット上で探した写真や複雑なイラストを多用すると、ごちゃごちゃとした印象になり、本当に伝えたいメッセージがぼやけてしまうことがあります。
そこで活躍するのが「アイコン」です。アイコンは、電話、メール、パソコン、人物といった概念を、非常にシンプルな線や図形で表現したものです。
例えば、「お問い合わせ」という見出しの横に小さな電話のアイコンを添えたり、3つの手順を説明する際にそれぞれのステップに合ったアイコンを並べたりすることで、言葉だけで説明するよりも直感的に内容が伝わりやすくなります。デザインがシンプルであるため、ビジネス資料のフォーマルな雰囲気を崩すことなく、視覚的なアクセントを加えることができます。

PowerPoint標準のアイコン機能

一昔前は、フリー素材のサイトからアイコンの画像を一つひとつダウンロードしてスライドに貼り付ける必要がありましたが、現在のPowerPointには、最初から数百種類以上の高品質なアイコン素材が組み込まれており、ソフトの中で完結して利用できるようになっています。

アイコンを挿入する手順

  • リボンの「挿入」タブを開きます。
  • 「図」グループの中にある「アイコン」をクリックします。
  • 専用のウィンドウが開き、たくさんのアイコンが一覧表示されます。
  • 上部にある検索窓に「電話」や「人」といったキーワードを入力するか、左側のカテゴリー一覧(ビジネス、テクノロジー、コミュニケーションなど)から探したいジャンルを選びます。
  • 使いたいアイコンが見つかったらクリックして選択します(複数同時に選ぶことも可能です)。
  • 右下の「挿入」ボタンをクリックすると、スライド上にアイコンが配置されます。

SVGグラフィックの強み

PowerPointに組み込まれているアイコンは「SVG(Scalable Vector
Graphics)」という形式で作られています。これは、JPEGやPNGといった一般的な写真画像とは異なる、資料作成に非常に適した特徴を持っています。

拡大しても画質が荒れない

写真などの画像データは、小さな点を集めて構成されているため、サイズを大きく引き伸ばすとドットが目立ってギザギザ(ぼやけた状態)になってしまいます。しかし、SVG形式は「どのような線や図形で構成されているか」という情報を数学的なデータとして持っているため、どれだけ大きく拡大しても輪郭がくっきりと滑らかなまま保たれます。ポスターのような大きなサイズで印刷する場合でも、画質が劣化する心配がありません。

色を自由に変更できる

挿入された直後のアイコンは黒一色ですが、SVG形式のアイコンはPowerPointの中で図形と同じように扱うことができます。アイコンを選択した状態で「グラフィックス形式」タブを開き、「グラフィックの塗りつぶし」や「グラフィックの枠線」の色を変更するだけで、会社のテーマカラーやスライドのデザインに合わせて自由に着色できます。

アイコンをさらにカスタマイズするテクニック

アイコンの形を少しだけ変えたい、あるいは一部の色だけを変えたいという場合の応用テクニックを紹介します。

図形に変換して分解する

例えば、「人と時計」がセットになったアイコンを挿入したけれど、「人」の部分だけを使いたい、あるいは「時計」の部分だけを赤色にしたいといった場合、SVGアイコンを個別の図形に分解(グループ解除)することができます。

  • 挿入したアイコンを選択し、右クリックします。
  • メニューから「図形に変換」を選びます。(「インポートされた図ではありません…」という警告が出た場合は「はい」を押します)
  • これでアイコンが一つのまとまった画像から、複数の「PowerPointの図形」の集まりに変換されます。
  • さらに右クリックして「グループ化」>「グループ解除」を選ぶと、それぞれのパーツをバラバラに選択できるようになります。

このように分解することで、不要なパーツを削除したり、特定のパーツだけ色を変えたりと、オリジナルの図形を描くように細かく編集できるようになります。

まとめ

PowerPointのアイコン機能は、外部サイトを探し回る手間を省き、資料のビジュアルを簡単にアップグレードできる非常に便利なツールです。SVG形式の特性を活かして、拡大縮小や色の変更を自由に行えるため、デザインの幅が大きく広がります。文字だけのスライドに少し物足りなさを感じたときは、ぜひ関連するアイコンを一つ添えてみてはいかがでしょうか。