今回は、Excelで作成したシートを、別のブック(ファイル)へコピーする方法について紹介します。
Excelで複数の資料を作成していると、過去に作ったフォーマットやデータを、新しく作成している別のファイルでも使いたい場面が出てきます。
その際、シート上のデータをすべて選択してコピー&ペーストすることも可能ですが、列の幅や行の高さ、細かな印刷設定などが崩れてしまい、手直しに時間がかかることがあります。
Excelの機能を使ってシートそのものを丸ごとコピーすれば、レイアウトや書式を保ったまま、別のブックへ移動させることが可能です。
ここでは、別のブックへシートをコピーする手順や、作業をスムーズに進めるためのコツについて見ていきます。
別のブックへシートをコピーする基本的な手順
シートを別のファイルへ複製する操作は、マウスの右クリックメニューから簡単に行うことができます。
この操作を行う前に、コピー元となるファイルと、コピー先となるファイルの両方をExcelで開いておくのがポイントです。
「シートの移動またはコピー」メニューを開く
まずは、コピーしたいシート見出し(画面下部にあるシートの名前が書かれたタブ)の上で右クリックをします。
表示されたメニューの中から、「移動またはコピー」という項目を選択します。
すると、「シートの移動またはコピー」という設定用の小さなウィンドウが表示されます。
コピー先のブックを指定する
ウィンドウの上部にある「移動先ブック名」のドロップダウンリストをクリックします。
ここには、現在開いているExcelファイルの一覧が表示されるので、シートを持っていきたいコピー先のファイル名を選択します。
- 新しいファイルを作ってそこにコピーしたい場合は、「(新しいブック)」を選ぶことも可能です。
- 「挿入先」のリストから、シートをどの位置に配置するか(特定のシートの前、または末尾など)を選びます。
- 最も重要なのが、左下にある「コピーを作成する」のチェックボックスです。ここにチェックを入れます。
チェックを入れずに「OK」を押すと、シートが「移動」してしまい、元のファイルから消えてしまうため注意が必要です。
チェックを入れて「OK」をクリックすると、指定したブックにシートが複製されます。
ドラッグ操作で直感的にコピーする方法
メニューを開く方法以外にも、マウスの操作だけで素早くシートをコピーするテクニックがあります。
画面の配置を少し工夫するだけで、視覚的にわかりやすく作業を進めることができます。
ウィンドウを並べて表示する
コピー元とコピー先の2つのExcelファイルを開いた状態で、画面上部の「表示」タブを開きます。
「ウィンドウ」グループの中にある「整列」ボタンをクリックし、「左右に並べて表示」などを選んで「OK」を押します。
これで、2つのファイルが画面上に並んで表示され、両方のシート見出しが見える状態になります。
Ctrlキーを押しながらドラッグする
ファイルが並んだら、コピーしたいシートの見出しをクリックしたままマウスのボタンを押し続けます(ドラッグの準備)。
次に、キーボードの「Ctrl」キーを押し続けます。すると、マウスのカーソルに小さな「+」のマークが表示されるはずです。
そのまま、もう一方のファイルのシート見出しが並んでいる場所へマウスを動かし、目的の位置でマウスのボタンを離します。
この操作により、メニューを開くことなく、直感的な操作でシートを別のブックへコピーすることが可能です。
シートをコピーする際に知っておきたいTips
シートのコピーは便利な機能ですが、複雑なデータが含まれている場合は、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。
エラーを防ぎ、データを正しく扱うためのヒントをまとめました。
名前の定義や数式の参照に注意する
コピー元のシートに、「VLOOKUP」などの数式で別のシートを参照しているセルがある場合、コピー後の動作が変わることがあります。
別のブックへシートをコピーすると、数式の参照先が「元のブックのシート」を指したままになるため、ファイル間のリンクが自動的に作成されます。
意図してリンクさせる場合は問題ありませんが、リンクを切りたい場合は、コピー後に値として貼り付け直すなどの対応が必要です。
また、「名前の管理」で定義された範囲が含まれている場合、コピー時に名前の重複に関する警告メッセージが出ることがあります。
その場合は画面の指示に従い、新しい名前を付けるか、既存の名前を使用するかを選択するとよいでしょう。
複数のシートをまとめてコピーする
1つのシートだけでなく、複数のシートを一度に別のブックへコピーすることも可能です。
キーボードの「Ctrl」キーを押しながら、コピーしたい複数のシート見出しを順番にクリックすると、対象のシートがすべて白くハイライトされ、複数選択された状態になります。
連続して並んでいるシートを選びたい場合は、最初のシートをクリックした後、「Shift」キーを押しながら最後のシートをクリックするとスムーズです。
選択状態になったら、先ほどと同じように右クリックから「移動またはコピー」を選ぶか、Ctrlキーを押しながらドラッグすることで、まとめて複製できます。
まとめ
今回は、Excelで別のブックにシートをコピーする方法と、作業時の注意点について紹介しました。
シート見出しの右クリックから「移動またはコピー」を選び、「コピーを作成する」にチェックを入れるのがもっとも確実な手順です。
また、ウィンドウを並べてCtrlキーを押しながらドラッグする方法を使えば、よりスピーディに作業を進められるでしょう。
別のファイルにデータを移行する際、シートごとコピーする機能を活用すれば、レイアウトや印刷設定をやり直す手間を大きく省くことができます。
日々のデータ管理や資料作成の効率アップに、ぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。