【PowerPoint】非表示スライドを活用してプレゼンの構成を柔軟に調整する方法

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今回は、PowerPointで特定のスライドを「非表示」に設定し、状況に合わせてプレゼン資料を柔軟に活用する方法について紹介します。

プレゼンテーションの準備をしていると、「このデータは質問されたときだけ見せたい」「時間の都合によってはこの説明は飛ばすかもしれない」といった、本筋とは少し外れる補足資料を用意することがあります。これらを通常のスライドとして並べておくと、発表中に不要なページを慌ててスキップしなければならず、聞き手に「何か飛ばしたな」という違和感を与えてしまうことがあります。そこで役立つのが、PowerPointの「非表示スライド」機能です。この機能を使うことで、スライド自体はファイル内に残したまま、スライドショー(本番の画面)では表示させないようにコントロールすることができます。

非表示スライドの基本的な設定方法

スライドを非表示にする操作はとてもシンプルで、数回のクリックで設定と解除が行えます。

スライドを非表示にする手順

  1. 画面左側に表示されているサムネイル(スライドの縮小表示)の一覧から、非表示にしたいスライドを選択します。
  2. 選択したスライドの上で右クリックをします。
  3. 表示されたメニューの中から、「非表示スライドに設定」という項目をクリックします。

設定が完了すると、左側のサムネイルの左上にある「スライド番号」の数字に斜線が引かれたり、サムネイル全体が少し薄い色(グレーがかった色)に変わったりします。これが、非表示に設定されている目印です。この状態であれば、スライドショーを実行した際、そのページはスキップされて次のスライドが表示されます。

非表示設定を解除する手順

非表示にしたスライドを再び通常の表示に戻したい場合は、同じ手順を繰り返します。

  1. 左側のサムネイル一覧から、非表示設定になっている(数字に斜線が入っている)スライドを右クリックします。
  2. メニューの中から、再度「非表示スライドに設定」をクリックします。

これで斜線が消え、通常のスライドとしてスライドショーに組み込まれるようになります。

非表示スライドの効果的な活用シーン

非表示スライドは、単に「いらないページを隠す」だけでなく、プレゼンをより効果的に進めるための様々な使い方が考えられます。

質疑応答(Q&A)用のバックアップ資料として

最もよく使われるのが、質疑応答に備えた「おまけ」の資料(Appendix)としての使い方です。本編での説明は要点を絞ってシンプルにし、もし「具体的なデータを見せてほしい」「別のパターンの事例はあるか」と質問されたときだけ、詳細なグラフや表をまとめた非表示スライドをサッと呼び出すという方法です。

相手に合わせた内容の切り替え

同じテーマの企画書を、異なる顧客や部署に向けてプレゼンする場合、相手の関心度に合わせて説明する内容を変えたいことがあります。別々のファイルを用意して管理するのは手間がかかりますが、一つのファイルの中にすべての情報を入れておき、「A社向けの時はこのスライドを非表示」「B社向けの時はあのスライドを非表示」というように切り替えることで、ファイルの管理がスムーズになります。

時間の調整用として

「持ち時間が10分のパターンと、15分のパターンの両方があり得る」といった場合にも便利です。時間が短い場合は事例紹介のスライドをいくつか非表示にしておき、時間が余りそうなときは非表示を解除して厚めに説明する、といった柔軟な対応が可能になります。

発表中に非表示スライドを呼び出すTips

非表示に設定したスライドは、普通にスライドショーを進めている(クリックやEnterキーを押す)だけでは画面に出てきません。しかし、質問された時など、任意のタイミングで呼び出すためのショートカットや機能が用意されています。

「すべてのスライド」機能から選ぶ

スライドショーの実行中に、全体の一覧を見ながら特定の非表示スライドを探して映し出す方法です。

  1. スライドショーの画面上で右クリックします。
  2. メニューから「すべてのスライド」(または「すべてのスライドを表示」)を選択します。
  3. 画面にスライドのサムネイルが一覧で並びます。このとき、非表示に設定したスライドには斜線のマークがついています。
  4. 見せたい非表示スライドをクリックします。

これで、非表示設定を無視してそのスライドを画面に映し出すことができます。説明が終わったら、また右クリックから「すべてのスライド」を選んで元のスライドに戻るか、そのまま次のスライドへ進むかを選ぶことができます。

スライド番号を直接入力する

もし、補足資料として用意した非表示スライドの「スライド番号」をあらかじめメモなどで把握している場合は、より素早く呼び出すことができます。

スライドショーの実行中に、キーボードで「表示させたいスライドの番号」を押してから「Enter」キーを押すだけです。(例:20ページ目の非表示スライドを出したいなら、「2」「0」「Enter」の順に押します)

一覧画面を経由せずに一瞬で目的のスライドに飛ぶことができるため、プレゼンの流れを止めることなくスムーズな対応が可能になります。

まとめ

PowerPointの非表示スライド機能は、本編の流れをシンプルに保ちながら、いざという時の詳細な情報を手元に置いておける便利なツールです。右クリックからの簡単な設定で、質疑応答の備えや相手に合わせた内容の調整など、プレゼンの質を高める工夫ができるようになります。「すべてのスライドを表示」や「番号入力でのジャンプ」といった発表中の呼び出しテクニックとセットで覚えておくことで、より自信を持って本番に臨むことができるのではないでしょうか。