【Word】F8キーの拡張選択モードと縦ブロック選択で範囲指定を効率化する方法

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今回は、Wordの拡張選択モードと縦ブロック選択を使って、文字列の範囲指定をすばやく正確に行う方法を紹介します。長い段落をドラッグで選ぼうとして行き過ぎてしまったり、行頭の番号だけをまとめて消したかったりする場面で役立つテクニックです。

拡張選択モードとは

拡張選択モードは、F8キーで切り替える選択方法です。このモードに入ると、カーソルの位置を起点にして、キー操作やクリックで選択範囲を広げていけます。マウスのボタンを押し続ける必要がないため、ページをまたぐ長い範囲でも落ち着いて選択できます。

この記事の対象環境

この記事は、Windows版のWord(Microsoft 365)のキーボードショートカットをもとに説明します。Mac版のWordにもF8キーで拡張選択モードを有効にする操作がありますが、その他のキーの組み合わせはWindows版と異なる場合があります。また、ノートパソコンなどでは、ファンクションキーを使うときにFnキーとの同時押しが必要な機種もあります。

F8キーで選択範囲を段階的に広げる

拡張選択モードの基本は、F8キーを押すたびに選択範囲が一段ずつ大きくなるという動きです。カーソルを文中に置いてF8キーを繰り返し押すと、選択範囲は次の順に広がります。

  1. 単語
  2. 文
  3. 段落
  4. セクション
  5. 文書全体

たとえば、ある段落だけをコピーしたいときは、段落内にカーソルを置いてF8キーを数回押せば、段落全体を選んだ状態になります。ドラッグで段落の始まりと終わりを狙う必要がないため、選択の取りこぼしや行き過ぎを防げます。

広げすぎたらShift+F8で戻す

F8キーを押しすぎて範囲が広がりすぎた場合は、Shift+F8を押すと選択範囲が一段階縮小します。段落まで広げたつもりがセクションまで選んでしまったときなども、選択をやり直さずに調整できます。

クリックで終点を指定する

拡張選択モードの状態で文書内の別の位置をクリックすると、現在の選択範囲がクリックした位置まで広がります。

  1. 選択したい範囲の先頭にカーソルを置きます。
  2. F8キーを押して拡張選択モードにします。
  3. スクロールして、選択したい範囲の終わりの位置をクリックします。

ドラッグしながらスクロールすると、思った以上に画面が流れてしまうことがあります。この方法なら、スクロール中は範囲が確定しないため、数ページにわたる範囲でも狙った位置で止められます。

矢印キーで細かく調整する

拡張選択モード中は、矢印キーでも選択範囲を広げられます。F8キーを押した後に左右の矢印キーを押すと、カーソル位置から1文字ずつ範囲を伸ばせます。Shiftキーを押し続けずに済むので、少しずつ範囲を見ながら調整したいときに便利です。

モードを終了する

拡張選択モードを終えるときは、Escキーを押します。モードに入ったままだと、カーソル移動のつもりで押した矢印キーやクリックが範囲選択として扱われるため、作業を終えたらEscキーで抜けておくと安心です。

縦ブロック選択で行頭や列だけを選ぶ

通常の選択は、文章の流れに沿って行単位でつながった範囲になります。一方、縦ブロック選択を使うと、複数の行にまたがる長方形の範囲だけを選べます。

縦ブロック選択の操作手順

  1. 選択したい長方形の左上の位置にカーソルを置きます。
  2. Ctrl+Shift+F8を押します。
  3. 矢印キーを押して、右方向と下方向に範囲を広げます。
  4. 必要な範囲を選べたら、削除やコピーなどの操作を行います。
  5. 選択を終えるときはEscキーを押します。

縦ブロック選択が役立つ場面

縦ブロック選択は、行頭や行の途中に同じ幅でそろった文字があるときに効果を発揮します。

  • 行頭の番号や記号をまとめて削除する:他の資料から貼り付けた文章に「1. 」「・」のような手入力の番号が並んでいる場合、その部分だけを縦に選んで一度に削除できます。
  • 行頭の余分なスペースを取り除く:テキストファイルなどから貼り付けた文章の先頭に空白が並んでいるとき、空白の列だけを選んで消せます。
  • 一覧の特定の列だけをコピーする:タブやスペースで位置をそろえた一覧から、1列分の文字だけを取り出して別の場所に貼り付けられます。

ただし、縦ブロック選択は見た目の位置で範囲を決めるため、プロポーショナルフォント(文字ごとに幅が異なるフォント)の文章では、行によって選ばれる文字がずれることがあります。番号の桁数が行ごとに違う場合も同様です。操作後は選択範囲を目で確認してから削除するようにすると、必要な文字まで消してしまうミスを防げます。

あわせて覚えたい選択のショートカット

拡張選択モードと組み合わせて使うと便利な、Windows版Wordの選択ショートカットをまとめます。

  • Ctrl+A:文書全体を選択
  • Shift+Home:カーソル位置から行の先頭までを選択
  • Shift+End:カーソル位置から行の末尾までを選択
  • Ctrl+Shift+End:カーソル位置から文書の末尾までを選択
  • 単語をダブルクリック:その単語を選択

「文書の後半をすべて別ファイルに移したい」ときはCtrl+Shift+End、「この段落だけ」ならF8キーの連打、「行頭の記号だけ」なら縦ブロック選択、というように、目的に合わせて選び分けると範囲指定の手間を減らせます。

選択した範囲を移動・コピーする小技

範囲を選んだ後は、F2キーで移動、Shift+F2でコピーの操作に入ることもできます。F2キー(またはShift+F2)を押してから矢印キーで移動先にカーソルを動かし、Enterキーで確定、Escキーで取り消しです。クリップボードを使わずに文章の位置を入れ替えたいときに試してみてください。

まとめ

Wordの拡張選択モードと縦ブロック選択を使うと、ドラッグに頼らずに狙った範囲を選べるようになります。ポイントを振り返ります。

  • F8キーを押すたびに、単語→文→段落→セクション→文書全体と選択範囲が広がる
  • Shift+F8で範囲を一段階縮小、Escキーでモードを終了する
  • 拡張選択モード中にクリックすると、その位置まで範囲が広がる
  • Ctrl+Shift+F8と矢印キーで、行頭の番号や空白などを縦ブロックで選択できる
  • 縦ブロック選択の後は、選ばれた文字を確認してから削除する

長い文書の編集や、貼り付けた文章の整形に時間がかかっていると感じたら、まずはF8キーの操作から取り入れてみてください。