【Word】ドロップキャップで段落の先頭を装飾する

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今回は、Wordの「ドロップキャップ」機能を使って、文書の見た目に少しだけ特別な装飾を加える方法を紹介します。

ドロップキャップとは

ドロップキャップという言葉に馴染みがないかもしれませんが、雑誌や小説、英語のニュース記事などでよく見かける表現手法です。段落の最初の一文字だけを大きくし、数行分にまたがるように配置するデザインのことを指します。
文字を大きくすることで視覚的なインパクトが生まれ、「ここから新しい物語や重要なトピックが始まります」ということを読者に強く印象付ける効果があります。社内報、ニュースレター、パンフレットなどの目を引く文書を作成する際に、手軽にプロっぽいデザインを取り入れられるのが特徴です。

ドロップキャップの設定方法

Wordにはこのドロップキャップを簡単に設定できる専用のボタンが用意されており、複雑なレイアウト調整を自分で行う必要はありません。

基本的な設定手順

  • ドロップキャップを適用したい段落の中にカーソルを置きます。(段落の最初の文字を選択しなくても、その段落内のどこかをクリックしておけば大丈夫です)
  • リボンの「挿入」タブを開きます。
  • 右側の方にある「テキスト」グループの中から、「ドロップキャップ」のボタン(Aの文字の横に線が引かれているアイコン)をクリックします。
  • 表示されたメニューから、デザインを選びます。

選べる配置の種類

メニューには「なし」の他に、2つの配置方法が用意されています。

  • 本文内に表示:段落の最初の文字が大きくなり、その文字の右側や下側に回り込むように残りの本文が配置されます。最も一般的なドロップキャップのスタイルで、新聞や雑誌のようなレイアウトになります。
  • 余白に表示:大きな文字が文書の左側の余白部分に押し出されるように配置され、本文の左端は元の位置のまままっすぐに揃います。スッキリとした印象を与えたい場合に適しています。

好みの配置をクリックするだけで、瞬時に最初の文字が大きく装飾されます。

ドロップキャップのカスタマイズ

初期設定のままでも十分に目立ちますが、文書の雰囲気によりマッチさせるために、文字のフォントや大きさを微調整することができます。

オプション画面から詳細を設定する

  • 先ほどの「ドロップキャップ」ボタンのメニューから、一番下にある「ドロップキャップのオプション」をクリックします。
  • 設定用のダイアログボックスが開きます。

この画面では、以下の3つの項目をカスタマイズできます。

  • フォント:ドロップキャップに使う文字だけ、本文とは別のフォントに変更できます。本文が明朝体の場合、最初の文字だけをゴシック体や筆記体、デザイン性の高いフォントに変えると、より装飾的な効果が高まります。
  • ドロップする行数:大きな文字が、本文の何行分にまたがるかを指定します。初期設定では「3」行になっていますが、少し控えめにしたい場合は「2」に、もっと大胆に見せたい場合は「4」以上に変更します。
  • 本文からの距離:大きな文字と、その右側に回り込んでいる本文との間の隙間(間隔)を調整します。文字が近すぎて窮屈に見える場合は、ここを少しだけ広げると見やすくなります。

設定が終わったら「OK」をクリックすると、デザインが反映されます。

使用する際のちょっとした工夫と注意点

ドロップキャップは効果的な装飾ですが、使い方に少し気を配ることで、より美しい仕上がりになります。

色を変えてアクセントにする

ドロップキャップを設定した文字は、後から色を変更することができます。大きくした文字だけを選択し、「ホーム」タブからフォントの色をテーマカラーや季節に合わせた色に変更してみてください。モノクロの文書に1カ所だけ色が入ることで、パッと目を引くアイキャッチとして機能します。

使いすぎないのがコツ

見栄えが良いからといって、すべての段落の先頭にドロップキャップを設定すると、かえって画面がごちゃごちゃして読みにくくなってしまいます。章の始まりや、文書全体の一番最初の段落など、「ここぞ」というポイントに絞って1〜2カ所だけ使うのが、上品に仕上げる秘訣です。

段落の先頭が記号の場合は注意

段落の最初の文字がカギ括弧(「)や記号などで始まっている場合、その記号が大きく表示されてしまい、あまり見栄えが良くありません。ドロップキャップを使う段落は、なるべく通常の文字(漢字、ひらがな、アルファベットなど)から書き始めるように文章を工夫するとよいでしょう。

まとめ

Wordのドロップキャップ機能は、数回のクリックで文書の雰囲気をガラリと変えられる便利なデザインツールです。普段の事務的な書類にはあまり使いませんが、読み手を楽しませたいニュースレターや案内状を作成する際には、ワンポイントの装飾としてぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。