【PowerPoint】画像の背景を透過してスライドに馴染ませる方法

この記事は約4分で読めます。

今回は、PowerPointでスライドに挿入した画像の背景を透過させ、透明にする方法について紹介します。

プレゼンテーションの資料を作成する際、アイコンやロゴ、人物の写真などをスライドに配置することはよくあります。
しかし、挿入した画像の背景が白などの単色で塗りつぶされていると、スライドの背景色や他の図形と重なったときに四角い枠が浮いて見え、見栄えが悪くなってしまうことがあります。
このような場合、PowerPointの機能を使って画像の背景だけを透明にすることで、スライドのデザインに自然に馴染ませることが可能です。
ここでは、状況に合わせた2つの背景透過のテクニックと、きれいに仕上げるためのコツについて見ていきます。

単色の背景をワンクリックで透明にする方法

ロゴマークやシンプルなイラストなど、背景が完全に一色(たとえば純白)で塗りつぶされている画像の場合は、「透明な色に設定」という機能を使うのがもっとも手軽です。

「透明な色に設定」の手順

この機能を使うと、画像の中でクリックした色と同じ色の部分が、すべて透明になります。

  1. スライド上の対象となる画像をクリックして選択します。
  2. 画面上部のリボンに表示される「図の形式」タブを開きます。
  3. 「調整」グループの中にある「色」というボタンをクリックします。
  4. 表示されたメニューの最下部にある「透明な色に設定」を選択します。
  5. マウスポインターの形がペンのようなアイコンに変わるので、画像の中の透明にしたい背景部分(白い部分など)をクリックします。

これで、クリックした色と同じ領域が透過され、スライドの背景が見える状態になります。

この方法の注意点

操作は非常に簡単ですが、画像の内部に「背景と同じ色」が含まれていると、その部分まで透明になってしまうことがあります。
たとえば、背景が白で、イラストのキャラクターが白い服を着ている場合、服まで透けてしまう可能性があるため注意が必要です。
そのような複雑な画像の場合は、次に紹介するもうひとつの方法を使用します。

複雑な背景を取り除く「背景の削除」機能

写真のように背景が複数の色で構成されている場合や、一部の色を残しつつ背景だけを消したい場合は、「背景の削除」機能を使用します。
PowerPointが画像のメインとなる被写体を自動的に判断し、不要な部分を切り抜いてくれる便利な機能です。

「背景の削除」の基本操作

この機能を使うと、微調整を加えながら思い通りの切り抜きが可能になります。

  • 画像を選択し、「図の形式」タブを開きます。
  • 一番左側にある「背景の削除」ボタンをクリックします。
  • 画像の背景と判断された部分が、マゼンタ色(紫色)で塗りつぶされます。この紫色の部分が、最終的に透明になる領域です。
  • 切り抜きの結果で問題なければ、「変更を保持」ボタンをクリックして完了します。

保持する領域と削除する領域の微調整

自動判定だけでは、消したくない部分が紫色になったり、逆に消したい背景が元の色のまま残ったりすることがあります。
その場合は、手動で細かく指示を与えて修正します。
残したい部分が紫色になっている場合は、画面左上の「保持する領域としてマーク」をクリックし、その部分をマウスでなぞるように線を引きます。
逆に、消したい部分が残っている場合は、「削除する領域としてマーク」をクリックし、不要な背景部分をなぞります。
少しずつ線を引いていくと、PowerPointが境界線を再計算して紫色の領域を修正してくれるので、きれいな形になるまで微調整を繰り返すとよいでしょう。

背景透過をよりきれいに見せるTips

背景を透明にした画像は、スライド上での扱い方を工夫することで、さらにプロらしい仕上がりになります。
デザインの質を高めるためのちょっとしたポイントをまとめました。

画像の縁の粗さを目立たなくする

「透明な色に設定」などで背景を消した場合、画像と背景の境界線に元の色のピクセルがわずかに残り、縁がギザギザに見えることがあります。
これを和らげるには、画像に少しだけ「ぼかし」や「影」の特殊効果をつけるのが効果的です。
「図の形式」タブの「図の効果」から、うっすらとした「影(外側)」を追加することで、境界線の粗さが背景に馴染み、視覚的に目立ちにくくなります。

透過した画像を別のファイルとして保存する

PowerPoint上で背景をきれいに透過できた画像は、他のソフトや別の資料でも使いたくなるかもしれません。
その場合は、透過状態を保ったまま画像ファイルとして保存することができます。
背景を消した画像を右クリックし、「図として保存」を選択します。
保存する際、ファイルの種類を「PNG ポータブル ネットワーク グラフィックス 形式」にして保存するのがポイントです。
PNG形式を選ぶことで、透明な背景という情報を持ったまま画像を書き出せるため、次回以降は加工の手間を省くことができるでしょう。

まとめ

今回は、PowerPointで画像の背景を透過させる2つの方法について紹介しました。
背景が単色のシンプルな画像には「透明な色に設定」を使い、写真などの複雑な画像には「背景の削除」機能を使って微調整を加えるのが基本の使い分けです。
挿入した画像がスライドの背景に馴染まないと感じたときは、これらの機能を使って余分な背景を取り除くことで、資料全体の統一感と見栄えが大きく向上します。
より洗練されたプレゼン資料作りのテクニックとして、画像の透過機能を活用してみてはいかがでしょうか。