今回は、PowerPointで複数の図形や画像を組み合わせて作った複雑なレイアウトを、ひとつのまとまりとして扱いやすくする「グループ化」の機能と、その操作を瞬時に行うショートカットキーについて紹介します。
図形のグループ化とは
PowerPointでフローチャートやオリジナルのアイコン、または複雑な図解を作成する際、四角形、矢印、テキストボックスなど、複数のパーツ(オブジェクト)を組み合わせて表現することがよくあります。
しかし、これらがバラバラのままだと、後から「全体のサイズを少し小さくしたい」や「位置を右にずらしたい」と思った時、一つ一つのパーツを慎重に選択して動かさなければならず、配置が崩れてしまう原因になります。
「グループ化」機能を使うと、選択した複数の図形が「ひとつの大きな図形」として結合されます。これにより、移動や拡大縮小、コピー&ペーストが一度の操作で行えるようになり、作業効率が飛躍的に向上します。
グループ化の基本操作とショートカットキー
マウス操作でメニューから選ぶこともできますが、使用頻度が非常に高い機能なので、ショートカットキーを覚えておくことを強くおすすめします。
複数の図形を選択する
グループ化する前に、対象となる図形をすべて選択状態にする必要があります。
- マウスポインターをドラッグして、対象の図形をすべて囲むように選択します。
- または、キーボードの「Shift」キー(または「Ctrl」キー)を押しながら、グループ化したい図形を一つずつ順番にクリックして選択します。
ショートカットキーでグループ化する
図形が複数選択された状態で、以下の操作を行います。
- ショートカットキー:Ctrl + G(GroupのG)
- キーボードの「Ctrl」キーを押しながら「G」キーを押します。
これだけで、選択されていた複数の図形を囲む一つの大きな枠(バウンディングボックス)が現れ、グループ化が完了します。以降は、この枠の中のどこをクリックしても、グループ全体が選択されるようになります。
マウス操作で行う場合
ショートカットを使わない場合は、複数選択した図形の上で右クリックし、表示されたメニューから「グループ化」→「グループ化」を選択します。
グループ化の解除と再グループ化
一度グループ化したものを、やっぱり一部だけ修正したいからバラバラに戻したい、という場合も簡単に解除できます。
グループ化を解除するショートカット
- ショートカットキー:Ctrl + Shift + G
- 解除したいグループを選択し、「Ctrl」と「Shift」を押しながら「G」を押すと、元のバラバラの図形に戻ります。
- (マウスの場合は右クリックから「グループ化」→「グループ解除」です)
グループの一部だけを直接編集するテクニック
実は、グループ化をわざわざ解除しなくても、グループの中の特定の図形だけを編集する方法があります。
グループ全体を選択した状態から、変更したい特定の図形をもう一度ゆっくりクリックします。すると、その図形単体だけが選択された状態(専用の枠が表示されます)になり、文字の書き換えや色の変更、サイズの微調整が可能になります。修正が終わって別の場所をクリックすれば、再びグループとして機能します。
グループ化を活用するポイント
グループ化は、単に移動を楽にするだけでなく、アニメーションの設定などでも重要な役割を果たします。
アニメーションをまとめて動かす
複数の図形に「フェード」などのアニメーションを設定する際、バラバラのままだと、クリックのたびにパーツが一つずつ順番に現れてしまいます。
これらをあらかじめグループ化しておいてからアニメーションを設定すると、グループ全体が「ひとつの塊」として同時に現れるようになり、自然でまとまりのある動きを簡単に作ることができます。
まとめ
PowerPointでの作図作業において、「Ctrl+G」によるグループ化と「Ctrl+Shift+G」による解除は、息をするように使えるようになりたい必須のショートカットキーです。複数の図形を組み合わせたらすぐにグループ化し、レイアウト崩れを防ぐ習慣をつけることで、スライド作成のスピードと精度が格段に向上します。