【Word】表の行の高さをきれいに揃えて見栄えの良い資料に仕上げる方法

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今回は、Wordで作成した表の行の高さをきれいに揃えて、見栄えの良い資料に仕上げる方法について紹介します。

表の見た目を整えることの重要性

Wordで報告書やマニュアルを作成していると、文字だけでなく表を使って情報を整理する場面がよくあります。
表の中にテキストを入力していくうちに、文字数に合わせてセルが自動的に広がり、一部の行だけが太くなったり、全体的に行の高さがバラバラになったりして、見栄えが悪くなることがあります。
レイアウトが崩れた表は、読み手に「雑な資料」という印象を与えてしまう原因になります。
また、項目ごとの情報量を比較しにくくなるため、きれいに整えられた表を作成することは、伝わりやすい資料づくりの基本となります。

行の高さが不揃いになる主な原因

表の行の高さが変わってしまうのには、いくつか理由があります。

  • セルの中に入力された文字数や改行の数が、行によって異なっている
  • 他の文書からコピーした表を貼り付けた際に、元の設定が残っている
  • 表の中にサイズの異なる画像や図形を挿入した
  • セル内で文字のフォントサイズや行間が統一されていない

このような状態を、手作業で境界線をドラッグして調整しようとすると、微妙なズレが生じてしまい、きれいに揃えるのが難しくなります。

Wordの機能を使って複数行の高さを一発で揃える

Wordには、ばらばらになった表の行の高さを、均等に割り振ってきれいに揃える便利な機能が標準で用意されています。
この機能を使うことで、手作業によるズレを防ぎ、瞬時に美しい表に整えることが可能です。

すべての行の高さを均等にする手順

表全体の行の高さを、同じサイズに統一したい場合の手順をお伝えします。

  1. 対象となる表の中のどこでもよいのでクリックし、表全体を選択状態(左上に十字の矢印マークが表示される状態)にします。
  2. 画面上部のメニューに「表のレイアウト」というタブが表示されるので、それを開きます(「テーブルデザイン」の隣にあります)。
  3. 「セルのサイズ」グループの中にある「高さを揃える」というアイコンをクリックします。

これで、選択した表に含まれるすべての行が、一番高さのある行や全体のバランスに合わせて、均等な高さに調整されます。

特定の行だけを選んで高さを揃える手順

表全体ではなく、「この3行だけは同じ高さにしたい」といった部分的な調整も可能です。

  1. 高さを揃えたい複数の行をドラッグして選択します(行の左端から右端までハイライトさせます)。
  2. 先ほどと同じように、「表のレイアウト」タブを開きます。
  3. 「高さを揃える」アイコンをクリックします。

この操作により、選択した部分の行の高さだけが、その範囲内で均等になるように調整されます。

行の高さをミリ単位で正確に指定する

「高さを揃える」ボタンは手軽で便利ですが、Wordが自動で計算した高さになるため、指定の用紙サイズにぴったり収めたい場合などには向かないことがあります。
「1行の高さは15ミリに統一したい」といった正確な指定が必要な場合は、プロパティ画面から数値を入力して設定します。

表のプロパティから数値を指定する手順

数値で指定して行の高さを固定する方法です。

  1. 表全体、または高さを指定したい行を選択します。
  2. 選択した部分の上で右クリックし、表示されたメニューから「表のプロパティ」を選択します。
  3. 「表のプロパティ」画面が開いたら、「行」というタブを選択します。
  4. 「高さを指定する」のチェックボックスにチェックを入れます。
  5. その右側にある入力欄に、希望する高さの数値(例:「15mm」など)を入力します。
  6. 「高さの基準」のドロップダウンリストから、固定値を選択します。
  7. 「OK」ボタンをクリックします。

この方法であれば、どれだけ文字を入力しても行の高さが変わることなく、指定したサイズで固定されるようになります。

高さの基準「固定値」と「最小値」の違い

表のプロパティで行の高さを指定する際、「高さの基準」として「固定値」と「最小値」の2つから選ぶことができます。
この2つの設定には、入力する文字の量に応じた異なる動きがあります。

「固定値」を選んだ場合

先ほどの手順で紹介した「固定値」は、入力した文字がどれだけ増えても、行の高さを一切変更しない設定です。
表のレイアウトを絶対に崩したくない場合に有効ですが、セルの高さを超える文字を入力した場合、あふれた文字が隠れてしまって見えなくなる(印刷もされない)というデメリットがあります。
そのため、文字量が決まっている見出し行などに使うのが適しています。

「最小値」を選んだ場合

一方の「最小値」は、「最低でもこの高さは確保する」という設定です。
指定した高さ(例:15mm)までは固定されますが、それを超える量の文字が入力された場合は、文字が隠れないようにセルが自動的に縦に広がっていきます。
記入欄のように、後からどれくらい文字が入るか分からない部分には、「最小値」を設定しておくと、レイアウトと文字切れの防止を両立できます。

行の高さが揃わない・調整できない場合の対処法

上記の手順を試しても、なぜか特定の行だけ高さが揃わなかったり、小さくできなかったりする場合があります。
その際に確認すべきポイントをいくつか紹介します。

セル内の余白(マージン)設定を見直す

文字の上下に余分なスペースが設定されていると、その分セルが縦に広がってしまい、行をそれ以上小さくできなくなります。
この場合、セル内の余白設定を調整することで解決できます。

  1. 表を選択し、「表のレイアウト」タブを開きます。
  2. 右端のほうにある「セルの配置」をクリックします。
  3. 「表のオプション」画面が開くので、「既定のセルの余白」の「上」と「下」の数値を小さく(例えば0ミリに)します。
  4. 「OK」をクリックします。

これで、文字の上下の不要な隙間がなくなり、行の高さをより小さく揃えることが可能になります。

段落の行間設定を確認する

セル内の文字の「段落」設定で行間が広くなっていることも、行が高くなる原因の一つです。

  1. 表内の文字を選択し、右クリックして「段落」を選択します。
  2. 「インデントと行間」タブの「行間」の項目が「1.5行」などになっていないか確認します。
  3. 必要に応じて「1行」や「固定値」に変更し、「OK」をクリックします。

段落の行間を詰めることで、表の行の高さも連動して小さく揃えやすくなります。

まとめ

Wordで表の行の高さをきれいに揃えるための、機能の活用方法や設定のコツについてお伝えしました。
手動でのドラッグによる調整から卒業し、「高さを揃える」ボタンやプロパティの数値指定を活用することで、レイアウト崩れに強い美しい表を作成できるようになります。
また、「固定値」と「最小値」の性質を理解し、文字の量や用途に応じて使い分けることや、セル内の余白・段落設定を見直すことで、思い通りのレイアウトが実現可能です。
見出し行とデータ行でメリハリをつけつつ、全体として整った表づくりを目指す際に、今回紹介した手順を試してみるとよいでしょう。