【PowerPoint】オーディオをスライド間で再生してBGMを流す設定のコツ

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今回は、PowerPointでオーディオを挿入し、スライド間で再生してBGMとして流す方法と、再生を思い通りに調整するコツを紹介します。

この記事は、Windows版のPowerPoint(Microsoft 365のPowerPointなど)を中心に、Microsoftの公式ヘルプの内容をもとに説明しています。Mac版とWeb版では、メニュー名や使える設定に違いがあるため、該当する箇所で補足します。

BGMを流す前に準備しておくこと

展示会の受付で流すスライドショーや、イベントのオープニング映像のように、プレゼンテーション全体を通して音楽を流したい場面があります。設定に入る前に、次の点を確認しておくとスムーズです。

  • 音楽ファイルをパソコンに保存しておく:公式ヘルプでは、Web上の音楽を使う場合、事前にコンピューターにダウンロードしておく必要があると案内されています
  • 使ってよい音源かを確認する:音源ごとの利用条件を確認し、使用が認められているものを選びます
  • 再生環境を確認する:音を流すには、パソコンにスピーカーなどの再生できる環境が必要です

スライド間で曲を再生する基本の手順

BGMとして流したい曲は、プレゼンテーションの最初のスライドに挿入するのが基本です。

Windows版の手順

  1. 最初のスライドを選び、[挿入]タブの[オーディオ]から[このコンピューター上のオーディオ]を選ぶ
  2. 使いたい音楽ファイルを選び、[挿入]を選ぶ
  3. スライド上のオーディオのアイコンを選択した状態で、[再生]タブの[バックグラウンドで再生]を選ぶ

[バックグラウンドで再生]を選ぶと、スライドショーの開始時にオーディオが自動で再生され、スライドを切り替えても音楽が続きます。BGMを流すための設定がまとめて適用されるので、まずはこのボタンを使うのが簡単です。

Mac版とWeb版の違い

  • Mac版:[挿入]タブの[オーディオ]から[ファイルからオーディオ]を選んで挿入し、[再生]タブの[バックグラウンドで再生]を選びます
  • Web版:[挿入]タブの[オーディオ]からファイルを選んで挿入し、アイコンを選択して[オーディオ]タブまたは[再生]タブの[バックグラウンドで再生]を選びます

Web版のPowerPointで使えるオーディオ形式は、公式ヘルプでMP3、WAV、M4A、AAC、OGAと案内されています。また、オーディオファイルの最大サイズは16MBです。長い曲を使う場合は、ファイルサイズにも注意してください。

再生オプションを使い分ける

[バックグラウンドで再生]は便利ですが、場面によっては個別のオプションで細かく調整したほうがよいこともあります。[再生]タブでは、次のような設定ができます。

  • [開始]:[自動]を選ぶとスライドが表示されたときに再生、[クリック時]を選ぶとアイコンをクリックしたときだけ再生、[一連のクリック動作]を選ぶとクリックの流れの中で再生されます
  • [スライド切り替え後も再生]:1つのオーディオファイルを、すべてのスライドを通して再生します
  • [停止するまで繰り返す]:手動で止めるまでループ再生します
  • [表示中に非表示にする]:スライドショー中にオーディオのアイコンを隠します
  • [再生が終了したら巻き戻す]:再生が終わったら、オーディオを最初の位置に戻します

公式ヘルプによると、[停止するまで繰り返す]だけを使った場合は、そのスライドが表示されている間だけ繰り返し再生されます。[スライド切り替え後も再生]と組み合わせると、プレゼンテーション全体を通して繰り返し再生されます。曲の長さよりスライドショーのほうが長い場合は、この組み合わせを覚えておくと便利です。

アイコンを目立たせないための工夫

BGMのアイコンがスライド上に表示されたままだと、デザインの邪魔になることがあります。[再生]タブの[表示中に非表示にする]にチェックを入れると、スライドショー中はアイコンが表示されません。

公式ヘルプでは、このオプションはオーディオを自動再生する設定にしている場合に使うよう案内されています。クリックで再生する設定のままアイコンを隠すと、クリックする対象がなくなってしまうためです。

なお、標準表示では、アイコンをスライドの外へドラッグしない限り、アイコンは常に表示されます。編集中にアイコンが邪魔になる場合は、スライドの端など、ほかの要素と重ならない位置に置いておくと作業しやすくなります。

特定のスライドで音楽を止める

オープニングの数枚だけ音楽を流し、本題に入ったら止めたい、という場面もあります。その場合は、再生を停止するタイミングをスライドの枚数で指定します。

  1. 前述の手順で、スライド間で曲を再生する設定をしておく
  2. オーディオを挿入したスライドを開き、[アニメーション]タブを選ぶ
  3. [アニメーション ウィンドウ]を選ぶ
  4. アニメーション ウィンドウで、オーディオクリップの項目をダブルクリックする
  5. [オーディオの再生]ダイアログの[効果]タブにある[再生の停止]で[後]を選び、音楽を流すスライドの枚数を指定する
  6. [OK]を選ぶ

スライドの枚数は最大999まで指定できます。Mac版では、アニメーション ウィンドウでオーディオクリップを選び、[メディア オプション]の[再生の停止]で同じように設定します。

少し遅れて音楽を始める

スライドが表示された瞬間ではなく、数秒たってから音楽を始めたいときは、アニメーションの機能を使います。

  1. 標準表示で、スライドのオーディオのアイコンを選ぶ
  2. [アニメーション]タブの[アニメーションの追加]から、[メディア]の[再生]を選ぶ
  3. [アニメーション ウィンドウ]を開き、オーディオクリップが一番上にあることを確認する
  4. オーディオクリップの右側の下向き矢印から[効果のオプション]を選ぶ
  5. [タイミング]タブの[開始]で[直前の動作と同時]を選び、[遅延]に待ちたい秒数を指定して[OK]を選ぶ

タイトルの文字がアニメーションで表示されたあとに音楽を始めたい、といった演出に使えます。

曲の長さや音量を整える

BGMを自然に聞かせるには、曲そのものの調整も大切です。[再生]タブでは、次の調整ができます。

  • [オーディオのトリミング]:開始位置と終了位置をスライダーで調整し、使う部分だけに絞ります
  • [フェードの継続時間]:フェードインとフェードアウトの時間を指定し、音が急に始まったり切れたりしないようにします
  • [音量]:話し声やナレーションと重なる場合は、音量を控えめに設定します

曲の終わりに向けてフェードアウトを設定しておくと、スライドショーの終わりと音楽の終わりがずれても、違和感を抑えられます。

複数の曲を流したいとき

1曲では長さが足りない場合、複数の曲を追加することもできます。ただし、公式ヘルプでは、複数の曲を使うと音楽とスライドショーの同期が問題になることがあると説明されています。その対策として、音声編集ソフトで複数の曲を1つのファイルにまとめ、スライドショー全体で続けて再生されるようにする方法が紹介されています。

曲の切り替わりを細かく制御したい場合は、1つのファイルにまとめてから[バックグラウンドで再生]を設定するほうが、管理しやすくなります。

本番前に確認しておきたいこと

  • 最初から通して再生する:[スライド ショー]タブの[最初から]で再生し、音楽の開始と停止のタイミングを確認します
  • 別のパソコンで確認する:会場のパソコンで再生する場合は、事前にファイルを開いて音が出るかを試しておきます
  • 不要になったオーディオを削除する:アイコンを選んでDeleteキーを押すと、オーディオを削除できます

まとめ

PowerPointでBGMを流すには、最初のスライドにオーディオを挿入し、[再生]タブの[バックグラウンドで再生]を選ぶのが基本です。これだけで、スライドショーの開始とともに音楽が流れ、スライド間で再生が続きます。

途中で止めたい場合はアニメーション ウィンドウで停止するスライドの枚数を指定し、開始を遅らせたい場合は遅延を設定します。トリミングやフェード、音量の調整も組み合わせて、発表の内容に合った音の流れを作ってみてください。