今回は、エクセル ワード 無料で使う方法について紹介します。
完全無料で使えるWeb版Officeやモバイルアプリ、無料体験版、さらには互換ソフトまで、ExcelとWordを無料で利用するための方法を解説します。
それぞれのメリット・デメリットも比較していますので、自分に最適な使い方を見つけるための参考にしてください。
ExcelとWordを無料で使える4つの方法
ExcelとWordを無料で利用する方法は主に以下の4つです。
- Microsoft 365 for the web(Web版Office)を使用する
- スマホ・タブレット用無料アプリを使用する
- Microsoft 365の1か月無料体験版を利用する
- LibreOfficeやWPS Officeなどの互換ソフトを使用する
それぞれの方法について、詳しく見ていきます。
Web版Office(Microsoft 365 for the web)でExcel・Wordを無料利用する
シンプルにExcelとWordを無料で使う方法は、Microsoftが提供している「Microsoft 365 for the web」(旧Office Online)を利用することです。ブラウザ上でExcelやWordを使うことができ、基本的な編集作業なら対応可能です。
Web版Officeの利用方法
以下の手順で利用できます。
- Microsoftアカウントを用意する(持っていない場合は無料で作成可能)
- Microsoft 365 for the webのサイトにアクセスする
- Microsoftアカウントでサインインする
- 利用したいアプリ(Excel、Word)を選択する
Web版Officeのメリット
- 完全無料で利用できる
- ソフトをインストールする必要がない
- OneDriveに自動保存されるため、データ紛失のリスクが少ない
- 複数人での同時編集が可能
- 異なるデバイス間でファイルを共有しやすい
Web版Officeのデメリット・制限事項
Web版Officeは無料で使える反面、デスクトップ版と比較すると機能に制限があります。
Web版Excelの主な制限
- 一部の関数がデスクトップ版と異なる
- マクロの作成・実行・編集ができない
- 保護されたブックの表示ができない
- 高度なデータ分析機能が制限されている
Web版Wordの主な制限
- 図形・テキストボックスの追加に制限がある
- マクロの記録と実行ができない
- ハイパーリンクのリンク先の編集ができない
- 引用の追加・更新などの機能が利用不可
ただし、文書の基本的な作成や編集、表計算など一般的な用途であれば十分に使えます。インターネット環境が必要という点も注意点です。
スマホ・タブレット用無料アプリでExcel・Wordを使う
スマートフォンやタブレットであれば、Microsoft公式のExcel・Wordアプリを無料でダウンロードして利用できます。画面サイズが10.1インチ以下のデバイスでは、基本機能を無料で利用可能です。
モバイルアプリの入手方法
- iOSの場合はApp Store、Androidの場合はGoogle Playで「Excel」「Word」と検索
- 公式アプリをダウンロード・インストール
- アプリを起動してMicrosoftアカウントでサインイン
モバイルアプリのメリット
- 10.1インチ以下のデバイスなら基本機能が無料で使える
- 外出先でもExcel・Wordファイルの閲覧・編集が可能
- OneDriveと連携してクラウド上でファイル管理ができる
モバイルアプリの制限事項
- 10.1インチより大きいタブレットでは閲覧のみ可能(編集には有料サブスクリプションが必要)
- デスクトップ版と比べて機能が限定的
- 複雑なレイアウトの編集は画面サイズの制約もあり操作しづらい
Microsoft 365の1か月無料体験版を利用する
短期間だけフル機能のExcel・Wordを使いたい場合は、Microsoft 365の無料体験版を利用するのが適しています。Microsoft 365 Personalでは1か月間の無料トライアル期間が用意されています。
無料体験版の利用方法
- Microsoft 365の体験版サイトにアクセス
- 「無料試用版をお試しください」をクリック
- Microsoftアカウントでサインイン(なければ作成する)
- 支払い情報を入力(無料期間中に解約すれば請求されません)
- デスクトップアプリをインストールして利用開始
無料体験版のメリット
- デスクトップ版の全機能を1か月間無料で利用できる
- ExcelとWordだけでなく、PowerPointやOutlookなど他のOfficeアプリも使える
- OneDriveの1TBストレージも利用可能
無料体験版の注意点
- 利用期間は1か月のみ(1アカウント1回限り)
- 自動更新が初期設定されているため、継続不要な場合は期間内に解約手続きが必要
- 支払い情報の入力が必要
無料期間終了後は、Microsoft 365 Personalの場合、2025年8月現在で月額2,130円または年額21,300円(税込)が課金されます。継続しない場合は、無料期間内に解約手続きを行いましょう。
互換ソフトでExcel・Word機能を無料で利用する
Microsoft Office以外にも、ExcelやWordとの互換性を持ったオフィスソフトがあります。これらの互換ソフトの中には完全無料で利用できるものもあります。
主な互換ソフト
1. LibreOffice
LibreOfficeは、無料のオープンソースオフィスソフトで、ExcelやWordのファイル形式に対応しています。
- メリット:完全無料、Windows/Mac/Linuxに対応、Microsoft Officeとの互換性あり
- デメリット:UIが少し古い印象、複雑なExcelマクロは動作しない場合がある
- 対応アプリ:Calc(Excel互換)、Writer(Word互換)など
2. WPS Office
WPS Officeは、基本機能が無料で使えるオフィスソフトです。Microsoft Officeに近いUIが特徴です。
- メリット:操作感がMicrosoft Officeに近い、高い互換性、無料版あり
- デメリット:無料版には広告表示あり、一部機能は有料版のみ
- 対応アプリ:Spreadsheets(Excel互換)、Writer(Word互換)など
3. Google ドキュメント・スプレッドシート
Googleが提供するクラウドベースのオフィスソフトです。
- メリット:完全無料、クラウド上で自動保存、共同編集が簡単
- デメリット:オフライン利用には事前設定が必要、高度な機能は制限あり
- 対応アプリ:Googleスプレッドシート(Excel互換)、Googleドキュメント(Word互換)
互換ソフトは基本的な機能を無料で利用できる点が魅力ですが、複雑なマクロを含むファイルや特殊なフォーマットを使用したファイルでは、レイアウトが崩れたり正しく動作しなかったりすることがあります。重要な業務で使用する場合は事前に互換性をテストしておくことをおすすめします。
Excel・Wordを無料で使う方法の比較とおすすめの選び方
どの方法が最適かは、利用目的や頻度によって異なります。以下の比較表を参考に、自分に合った方法を選びましょう。
利用方法 | 利用可能期間 | 機能制限 | オフライン利用 | おすすめの用途 |
---|---|---|---|---|
Web版Office | 無制限 | あり(中程度) | 不可 | 基本的な文書作成・編集、複数人での共同作業 |
モバイルアプリ | 無制限 | あり(中程度) | 可能 | 外出先での閲覧・簡易編集 |
無料体験版 | 1か月 | なし(全機能利用可) | 可能 | 一時的に高度な機能が必要な場合 |
互換ソフト | 無制限 | あり(ソフトによる) | 可能 | 個人利用、コスト重視の場合 |
こんな人にはWeb版Officeがおすすめ
- インターネット環境が常にある人
- 基本的な文書作成や表計算が中心の人
- 複数の端末で同じファイルを編集したい人
- 他のユーザーとの共同編集をしたい人
こんな人にはモバイルアプリがおすすめ
- 主にスマートフォンやタブレットで作業する人
- 外出先でもOfficeファイルを確認・編集したい人
- 簡易的な編集作業が中心の人
こんな人には無料体験版がおすすめ
- 短期間だけ高度な機能を使いたい人
- マクロや高度な関数を使った作業が必要な人
- Microsoft 365の購入を検討していて試してみたい人
こんな人には互換ソフトがおすすめ
- コストを重視する人
- 基本的な機能だけあれば十分な人
- オフラインでの作業が多い人
- Microsoft Office購入予算がない人
Excel・Wordを無料で使う際の注意点
ビジネス利用の場合の注意
無料版のOfficeツールをビジネスで利用する場合、いくつかの注意点があります。
- Web版Officeを単体で商用利用する場合は、法人向けOffice 365との契約が必要な場合がある
- 互換ソフトでは完全な互換性が保証されないため、重要な業務文書では注意が必要
- 取引先とのやり取りが多い場合、レイアウトの崩れに注意
- セキュリティ面でのサポートや更新が有料版と異なる場合がある
データ保存に関する注意
データの安全性を確保するために、以下の点に気をつけましょう。
- Web版Officeを使用する場合は、インターネット接続が切れると編集できなくなる
- 無料体験版終了後はOneDriveの容量が5GBに減り、超過分は編集不可になる
- 互換ソフトで作成したファイルをMicrosoft Officeで開くと、レイアウトが崩れる可能性がある
- 重要なデータは複数の場所にバックアップを取っておく
長期的な利用を考える
無料で利用できるオプションは便利ですが、長期的な視点も重要です。
- 利用頻度が高い場合は、将来的に有料版の購入も検討する価値あり
- 学生や教職員は教育機関向けの無料・割引プランを確認する(Microsoft 365 Education)
- 家族内で共有する場合はMicrosoft 365 Familyプラン(最大6ユーザー)が経済的
まとめ:Excel・Wordを無料で最大限活用するには
ExcelとWordを無料で使う方法はいくつかあり、それぞれ特徴が異なります。
- Web版Office:基本機能を無料で利用できるシンプルな方法
- モバイルアプリ:10.1インチ以下のデバイスなら基本機能が無料
- 無料体験版:1か月間だけフル機能を試せる
- 互換ソフト:完全無料のものもあり、基本的な文書作成・表計算なら対応可能
利用目的や頻度、必要な機能に応じて、最適な方法を選びましょう。複数の方法を組み合わせることで、より効率的に無料でExcelとWordの機能を活用できます。例えば、日常的な作業はWeb版Officeや互換ソフトで行い、高度な機能が必要になったときだけ無料体験版を利用する(無料体験版は1つのMicrosoftアカウントで1回のみ利用可能)という使い分けも可能です。
ビジネスでの本格的な利用や、長期的に安定して使いたい場合は、有料版の購入も検討する価値があります。Microsoft 365の有料プランには常に最新バージョンが利用できる、大容量のクラウドストレージが付属する、複数デバイスでの利用が可能といったメリットもあります。
まずは無料版から試して、自分のニーズに合わせて最適な選択をしていきましょう。