【PowerPoint】スライドショーをループ再生(繰り返し)させる設定方法

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今回は、PowerPointのスライドショーを最後まで再生した後、自動的に最初のスライドに戻って繰り返し再生(ループ再生)させる設定方法を紹介します。

ループ再生を活用する具体的なシーン

PowerPointは、発表者がスクリーンを見せながら説明を行うためのツールとして使われるのが一般的です。
しかし、必ずしも人が前に立って話す場面ばかりではありません。
例えば、展示会のブースやお店の店頭にモニターを設置し、商品のプロモーション動画や案内スライドを無人で流し続けるような「デジタルサイネージ(電子看板)」としての使い方がよく見られます。
また、会社の受付や待合室で、来客向けに企業紹介やニュースを常時表示させておくといった用途でも重宝します。
このような無人での連続再生を行う際、スライドが最後のページに到達した時に黒い画面で停止してしまうと、せっかくの案内が途切れてしまい、見る人に「終わってしまった」という印象を与えてしまいます。
そこで「ループ再生」の機能を設定することで、最後のスライドが終わると自動的に1枚目のスライドに戻り、手動で停止させるまでエンドレスで再生を続けることが可能になります。

スライドショーをループ再生させるための設定手順

ループ再生の設定は、スライドショー全体の動作を決める専用の設定画面から行います。
一度チェックを入れるだけのシンプルな操作で完了します。

「スライドショーの設定」ダイアログを開く

  • 画面上部のリボンメニューから「スライドショー」タブを開く
  • 「設定」グループの中にある「スライドショーの設定」というボタンをクリックする

これで、「スライドショーの設定」というダイアログボックスが表示されます。

ループ再生のオプションにチェックを入れる

ダイアログボックスの中央付近にある項目を設定します。

  • 「オプション」という項目を探す
  • その中にある「Escキーを押すまで繰り返す」というチェックボックスをクリックしてチェックを入れる
  • 「OK」ボタンをクリックして、ダイアログボックスを閉じる

この設定を行うだけで、スライドショーのループ再生が有効になります。
キーボードの「F5」キーを押すか、右下のアイコンからスライドショーを開始すると、最後のスライドが終わった直後に自動的に最初のスライドに戻るようになります。
再生を終了させたい場合は、設定名にある通り、キーボードの左上にある「Esc(エスケープ)」キーを押すことでいつでも停止させることができます。

自動でページが切り替わるように設定する(画面切り替えのタイミング)

ループ再生の設定(Escキーを押すまで繰り返す)を行っただけでは、無人でスライドを流し続けることはできません。
なぜなら、初期設定のPowerPointは「クリックされた時(またはキーが押された時)」に次のスライドへ進むようになっているため、誰も操作しないと1枚目のスライドで止まったままになってしまうからです。
無人でループ再生させるためには、指定した秒数が経過したら自動的に次のスライドへ進む「画面切り替えの自動設定」を併せて行う必要があります。

すべてのスライドに同じ秒数を設定する手順

展示会の案内など、すべてのスライドを均等な時間(例えば5秒ずつ)で表示させたい場合の手順です。

  • 画面上部の「画面切り替え」タブを開く
  • 右端の「タイミング」グループを確認する
  • 「画面切り替えのタイミング」の中にある、「クリック時」のチェックを外す
  • その下にある「自動的に切り替わる」のチェックボックスにチェックを入れる
  • 右側の時間入力欄(00:00.00)に、表示させておきたい秒数(例:5秒なら「00:05.00」)を入力する
  • 同じ「タイミング」グループの中にある「すべてに適用」というボタンをクリックする

「すべてに適用」を押すことで、この「5秒後に自動で進む」という設定が、現在のスライドだけでなくプレゼンテーション内の全スライドに一括で反映されます。
この状態でループ再生を開始すれば、完全に無人で、5秒ごとにスライドが切り替わり、最後までいったら最初に戻るというエンドレス再生が実現します。

スライドごとに異なる秒数を設定する手順

文字が多いスライドは長く(10秒など)、写真だけのスライドは短く(3秒など)、スライドの内容に合わせて表示時間を個別に変えたい場合の手順です。

  • 画面左側のサムネイルペインから、時間を設定したいスライドを1枚クリックして選択する
  • 「画面切り替え」タブの「タイミング」グループで、「自動的に切り替わる」にチェックを入れ、そのスライドに必要な秒数を入力する
  • 「すべてに適用」は押さずに、左側のペインから次のスライドを選択する
  • 同様に、そのスライドに合った秒数を入力していく

これを1枚ずつ繰り返すことで、各スライドの滞在時間を細かくコントロールすることができます。
ただし、設定漏れを防ぐために、一度は「すべてに適用」で基本となる秒数(例:5秒)を設定したうえで、長く見せたい特定のページだけを後から10秒などに個別に変更していくという手順を踏むのが、効率的でミスの少ない方法です。

動画や音声が含まれるスライドの扱い

スライドの中に動画ファイル(MP4など)や音声ファイル(BGMやナレーション)が挿入されている場合、ループ再生の設定には少し注意が必要です。

動画の再生時間と画面切り替えのタイミング

動画が挿入されているスライドでは、「画面切り替えのタイミング(秒数)」よりも「動画の長さ」の方が長い場合、動画が最後まで再生される前に途中でブツッと切れて、次のスライドに進んでしまいます。

  • 動画の長さを確認する(例:動画が30秒ある)
  • そのスライドの「自動的に切り替わる」の秒数を、動画の長さよりも少し長め(例:31秒や32秒)に設定する
  • 動画を選択し、「再生」タブから「開始」のタイミングを「自動」に設定しておく

このように設定しておくことで、動画が自動でスタートし、最後まで再生し終わった後に、スムーズに次のスライドへ移行するようになります。

動画自体をそのページでループ再生させる場合

スライドショー全体をループさせるのではなく、ある特定の1ページ(例えばタイトルの背景動画など)だけをずっとループ再生させておきたい(次のスライドに進ませたくない)場合もあります。

  • 挿入した動画をクリックして選択する
  • 画面上部の「再生」タブを開く
  • 「ビデオのオプション」グループの中にある「停止するまで繰り返す」のチェックボックスにチェックを入れる
  • 「画面切り替え」タブの「自動的に切り替わる」のチェックは外しておく(自動で進まないようにする)

これで、そのスライドが表示されている間は、動画だけが延々とループ再生され続けるようになります。

まとめ

PowerPointのスライドショーを最後まで再生した後、自動的に最初に戻ってループ再生させる設定方法についてお伝えしました。
「スライドショーの設定」から「Escキーを押すまで繰り返す」にチェックを入れること、そして「画面切り替え」タブから「自動的に切り替わる」秒数を設定すること。
この2つの設定を組み合わせることで、展示会や店頭での無人案内(デジタルサイネージ)として、PowerPointをフル活用できるようになります。
また、スライドごとに表示時間を変えたり、動画の再生時間と自動切り替えのタイミングを調整したりと、少しの工夫を加えることで、見る人を飽きさせない、より完成度の高い連続再生スライドを作成していくことに役立てていけることと思います。