【PowerPoint】文字列の方向を変えて縦書きのスライドを作る方法

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今回は、PowerPointの文字列の方向を変更して、縦書きのテキストをスライドに配置する方法を紹介します。

この記事は、Microsoft 365のPowerPoint(Windows版)を前提に説明しています。Mac版やWeb版では、メニューの名前や表示位置が異なる場合があります。

PowerPointで縦書きを使う場面

プレゼンテーションの資料は横書きが基本ですが、縦書きを部分的に取り入れると、スライドの印象を変えられます。たとえば、次のような場面で使われます。

  • 表紙や章の扉で、タイトルを縦に配置して和風の雰囲気を出す
  • スライドの左右の余白に、短い見出しやラベルを縦に置く
  • 縦長の写真の横に、キャプションを縦書きで添える
  • 表の見出しや図の軸ラベルなど、幅が限られた場所に文字を収める

PowerPointでは、縦書きのテキストボックスを新しく挿入する方法と、既存のテキストボックスや図形の文字列の方向を変更する方法があります。目的に合わせて使い分けましょう。

縦書きのテキストボックスを挿入する

これから縦書きの文字を入力する場合は、最初から縦書き用のテキストボックスを挿入すると手早く作業できます。

  1. 縦書きの文字を配置したいスライドを選択します。
  2. [挿入]タブの[テキストボックス]の下向き矢印を選択します。
  3. [縦書きテキストボックス]を選択します。
  4. スライド上でクリック、またはドラッグしてテキストボックスを配置します。
  5. 文字を入力すると、上から下へ縦方向に文字が並びます。

縦書きのテキストボックスでは、行は右から左へ進みます。長い文章を入れると横幅が広がっていくため、入力後に大きさや位置を整えます。

既存のテキストの文字列の方向を変更する

すでに横書きで入力したテキストボックスや、文字を入れた図形も、後から文字列の方向を変更できます。作り直す必要がないので、レイアウトを試しながら調整したいときに便利です。

  1. 対象のテキストボックスまたは図形の枠線を右クリックします。
  2. ショートカットメニューから[図形の書式設定]を選択します。
  3. 画面右側に表示される[図形の書式設定]ウィンドウで、[サイズとプロパティ]を選択します。
  4. [テキストボックス]の項目を開きます。
  5. [文字列の方向]の一覧から、目的の方向を選択します。

文字列の方向の選び方

文字列の方向の一覧には、横書きのほかに、文字を回転させる方向や縦書きの方向などが用意されています。選ぶときの目安は次のとおりです。

  • 日本語の文章を縦に読ませたい:縦書きの方向を選ぶと、文字が正立したまま上から下へ並びます。
  • 文字全体を横倒しにしたい:90度や270度に回転する方向を選ぶと、横書きの文字列がそのまま横に倒れた状態になります。グラフの軸ラベルのような使い方に向いています。
  • アルファベットを1文字ずつ縦に積みたい:[積み上げ]を選ぶと、文字が縦に積み重なるように並びます。

実際に選んで見た目を確認しながら決めると、イメージに合う方向を見つけやすくなります。

縦書きを見やすく整えるコツ

縦方向の配置で文字の位置を決める

縦書きにすると、テキストボックスの中で文字がどこに寄るかも見た目に影響します。[図形の書式設定]ウィンドウの[サイズとプロパティ]にある[垂直方向の配置]で、文字を寄せる位置を調整できます。

タイトルのように単独で置く文字は中央寄せ、複数行の文章は上寄せにするなど、役割に合わせて整えるとまとまりのある印象になります。横方向の配置は、[ホーム]タブの配置ボタンでも調整できます。

余白を調整して窮屈さをなくす

縦書きのテキストボックスや図形では、枠線と文字の間隔が狭いと、窮屈に見えることがあります。[図形の書式設定]の[テキストボックス]で、上下左右の余白を数値で指定できます。枠線や塗りつぶしのある図形に縦書きを入れる場合は、少し余白を広げると読みやすくなります。

図形のサイズを文字に合わせる

同じ[テキストボックス]の項目には、[テキストに合わせて図形のサイズを調整する]や、[はみ出す場合だけ自動調整する]などの設定もあります。文字量が決まっていない段階では図形のサイズを文字に合わせる設定にしておき、デザインを固める段階で図形の大きさを固定するなど、作業の段階に応じて切り替えると調整しやすくなります。

数字やアルファベットの見え方を確認する

縦書きの中に半角の数字や英字が含まれると、文字が横向きに表示される場合があります。縦書きの中で数字を正立させて見せたいときは、次のような工夫が考えられます。

  • 桁数の少ない数字は全角で入力する
  • 文章の内容に合う場合は、漢数字で表記する
  • 英単語が長い場合は、縦書き部分から外して横書きで添える

入力後は、スライドショーの表示でも見え方を確認しておくと安心です。

行間と文字サイズのバランスを取る

縦書きでは、行と行の間隔が横方向に広がります。行間が詰まりすぎていると、隣の行と文字が近づいて読みにくくなります。[ホーム]タブの行間の設定を調整し、文字サイズとのバランスを見ながら、読みやすい間隔に整えましょう。

回転で縦方向に配置する方法もある

テキストの読み方を変えずに、テキストボックスごと縦向きに置きたい場合は、回転を使う方法もあります。テキストボックスを選択し、上部に表示される回転ハンドルをドラッグするか、[ホーム]タブの[配置]から回転のメニューを選んで、右または左へ90度回転させます。

この方法では、文字は横書きのまま、ボックス全体が横倒しになります。日本語の文章をしっかり読ませたい場合は文字列の方向で縦書きにし、ラベルのように短い文字を斜めや横向きにしたい場合は回転を使う、と使い分けるとよいでしょう。

縦書きを取り入れるときの注意点

  • 使いすぎない:縦書きと横書きが入り混じると、視線の動きが複雑になります。縦書きはタイトルや見出しなど、要所に絞ると効果的です。
  • 読む順番を意識する:縦書きは右上から左へ読み進めるため、横書きの本文と並べるときは、どちらを先に読んでほしいかを考えて配置します。
  • フォントの見え方を確認する:フォントによっては、縦書きにしたときに句読点や記号の位置が気になることがあります。見出しで使う場合は、いくつかのフォントで表示を比べてみましょう。
  • 書式設定をそろえる:同じ役割の縦書きテキストが複数ある場合は、文字サイズや余白、配置を統一すると整った印象になります。

まとめ

PowerPointでは、文字列の方向を変更することで、スライドに縦書きのテキストを取り入れられます。今回紹介したポイントを整理します。

  • 新しく入力するなら、[挿入]タブの[テキストボックス]から[縦書きテキストボックス]を選ぶ
  • 既存のテキストは、[図形の書式設定]の[サイズとプロパティ]→[テキストボックス]→[文字列の方向]で変更する
  • 垂直方向の配置や余白、自動調整の設定で、縦書きの見た目を整える
  • 半角の数字や英字の見え方を確認し、必要に応じて全角や漢数字を使う
  • 文字を横倒しにしたいだけなら、回転で配置する方法も使える

縦書きは、要所に取り入れることでスライドにメリハリを付けられる表現方法です。資料の雰囲気や目的に合わせて活用してみてください。