【PowerPoint】テキストボックスを縦書きにする手順とレイアウト調整

この記事は約5分で読めます。

今回は、PowerPointでスライドを作成する際に、テキストボックスを使って文字を縦書きに入力・配置する手順と、見栄えを良くするための調整のコツについて紹介します。

プレゼンテーション資料は基本的に横書きで作られることが多いですが、和風のデザインにしたい場合や、スライドの左右にある細長い余白を有効活用したい場合などに「縦書き」が非常に役立ちます。また、箇条書きのタイトル部分だけを縦書きにしてアクセントをつけるといった使い方も効果的です。PowerPointでは、最初から縦書き用のテキストボックスを作成する方法と、あとから横書きを縦書きに変換する方法の2種類が用意されており、状況に合わせて使い分けることができます。

最初から縦書きのテキストボックスを作成する手順

これから新しい文字を入力する場合、あらかじめ縦書き設定になった枠を配置するのがもっとも簡単な方法です。

縦書きテキストボックスの挿入

上部のメニューから専用のボタンを選んで、スライド上に枠を描画します。

  • 「挿入」タブを開く
  • 「テキスト」グループの中にある「テキストボックス」のアイコンの文字部分(または下向き矢印)をクリックする
  • 表示されたメニューから「縦書きテキストボックスの描画」を選択する

この状態でマウスポインタをスライド上に持っていくと、ポインタの形が下向きの矢印がついた十字に変わります。

文字の入力と枠の調整

ポインタが変わったら、実際に文字を入力していきます。

  1. スライド上の文字を入れたい場所で、クリックまたはドラッグして枠を作る
  2. そのままキーボードから文字を入力すると、上から下へ向かって文字が配置される
  3. 入力が終わったら、枠の周囲にある丸いハンドルをドラッグして、テキストボックスの長さや幅を調整する

ドラッグして枠の縦幅を短くすると、文字が入りきらなくなったところで自動的に次の行(左側の行)に折り返されます。

横書きで入力済みの文字を縦書きに変換する

すでに横書きで入力してしまった文章や、図形の中に直接入力した文字を、後から縦書きに変更することも可能です。

「文字列の方向」ボタンを使った変換

入力済みのテキストボックスを選択し、文字の向きを一括で切り替えます。

  • 縦書きにしたいテキストボックス(または図形)の枠線をクリックして選択状態にする
  • 「ホーム」タブを開く
  • 「段落」グループの中にある「文字列の方向」アイコン(「A」という文字と矢印が描かれたマーク)をクリックする
  • 表示されたメニューから「縦書き」を選択する

この操作で、横に並んでいた文字が縦向きに回転し、上から下へと並ぶようになります。

半角英数字の扱いに注意

横書きから縦書きに変換した際、よく問題になるのが英語や数字の向きです。

  • 全角文字:漢字やひらがなと同じように、正しく縦に並ぶ
  • 半角文字:横向きに寝た状態(90度回転した状態)で縦に並んでしまう

「文字列の方向」メニューの中に「縦書き(半角文字含む)」という選択肢もありますが、これを選ぶと文字間隔が不自然に空いてしまうことがあります。縦書きの文章中に英数字を混ぜる場合は、入力時に「全角」で入力しておくのが一番きれいに仕上がるコツです。

縦書きのレイアウトを美しく整えるコツ

縦書きを設定した後は、スライド全体とのバランスを見ながら微調整を行うことで、より読みやすいデザインになります。

行間の調整

縦書きの場合、行と行の間(横方向の隙間)が詰まりすぎていると、非常に読みにくくなります。

  • テキストボックスを選択した状態で、「ホーム」タブの「行間」アイコン(上下の矢印と横線のマーク)をクリックする
  • 数値(1.5や2.0など)を選んで、行の間隔を少し広めに設定する
  • または「行間のオプション」から、細かいポイント数で指定する

横書きのときよりも、少しだけゆとりを持たせるのが美しく見せるポイントです。

テキストボックス内の余白調整

図形の中に縦書きで文字を入れた場合など、文字が枠線のギリギリまで寄ってしまうことがあります。

  • テキストボックスを右クリックして「図形の設定」を開く
  • 作業ウィンドウの「文字のオプション」にある「テキストボックス」のアイコンをクリックする
  • 「左余白」「右余白」「上余白」「下余白」の数値を変更して、枠線と文字の間に適切な空間を作る

上下左右に均等な余白があることで、窮屈な印象が解消されます。

縦中横(たてちゅうよこ)で数字を見やすくする

縦書きの文章の中で、「20」や「30」といった2桁の半角数字を使う場合、そのままでは横に寝てしまったり、1文字ずつ縦に並んだりして不格好になります。これを横並びのまま縦書きの行の中に組み込む設定です。

PowerPointにおける縦中横の代替テクニック

実は、Wordには「縦中横」という専用の機能がありますが、PowerPointには標準でその機能が備わっていません。そのため、少し工夫が必要です。

  1. 縦書きの文章中で、数字の部分だけを「全角」で入力する(例:20)
  2. これで文字としては縦に並びますが、2桁の数字は横並び(20)にしたい場合が多いはずです。
  3. その場合は、対象の数字の部分だけ別の「横書きのテキストボックス」として作成する
  4. 元の縦書き文章の該当箇所には全角スペースを入れて空白を作っておき、その上に横書きの数字を重ねて配置する

少し手間はかかりますが、ポスターやチラシなど、どうしてもレイアウトにこだわりたい場合には有効な手段です。

まとめ

PowerPointでテキストボックスを縦書きにする手順と、きれいに見せるためのレイアウト調整について解説しました。

  • 最初から縦書きにする場合は、「挿入」タブから「縦書きテキストボックスの描画」を選ぶ
  • 後から変換する場合は、「ホーム」タブの「文字列の方向」から「縦書き」に変更する
  • 英数字が寝てしまうのを防ぐため、縦書きの中では基本的に全角文字を使用する
  • 行間や余白を調整して、ゆったりとした読みやすい配置にする
  • 2桁の数字を横並びにしたい場合は、別のテキストボックスを重ねるなどの工夫をする

スライドの左端に大きな文字で縦書きのタイトルを配置したり、和風のテンプレートと組み合わせたりすることで、いつもの横書きとは全く違う印象のプレゼン資料を作ることができます。デザインの引き出しの一つとして、ぜひ試してみてください。