PowerPoint(パワーポイント)で資料を作成している際、英単語を入力すると先頭の文字が大文字になってしまい、困った経験はないでしょうか。
例えば、「powerpoint」と入力したいのに、Enterキーを押した瞬間に「Powerpoint」と変換されてしまう現象です。
これはPowerPointに搭載されている「オートコレクト(自動修正)」という機能によるものです。
英文の入力ルールとして「文頭は必ず大文字にする」という規則があるため、PowerPointが気を利かせて修正を行ってくれているのです。
しかし、デザイン上の理由や、特定の商品名・サービス名を小文字のまま表記したい場合には、この機能が逆に不便に感じられることがあります。
今回は、PowerPointで先頭の文字が勝手に大文字にならないようにする設定方法について、一時的な対処法から恒久的な設定変更まで紹介します。
また、既に入力してしまった文字を小文字に修正する方法も解説します。
一時的に小文字のままにする方法
設定を変更する前に、今回だけ小文字のままにしておきたい場合の手軽な対処法を紹介します。
「元に戻す」操作を行う
大文字に変換された直後に「元に戻す」操作を行うと、小文字に戻ります。
- 英単語を小文字で入力します(例:office)。
- スペースキーやEnterキーを押すと、先頭が大文字に変わります(例:Office)。
- この直後に、キーボードの Ctrl + Z キーを押します。
- すると、自動修正が取り消され、元の小文字に戻ります(例:office)。
この方法は、WordやOutlookなど他のOfficeアプリでも共通して使えるテクニックですので、覚えておくと便利です。
オートコレクトのスマートタグを使用する
自動修正が行われた直後、文字の下に青い横線や小さな稲妻のようなアイコン(オートコレクトのオプションボタン)が表示されることがあります。
- 修正された単語にマウスポインターを合わせます。
- 表示されたアイコンをクリックします。
- メニューから「”(単語)” の先頭文字を自動的に大文字にしない」または「文の先頭文字を自動的に大文字にしない」を選択します。
この操作を行うと、その場での修正だけでなく、今後の設定も変更される場合があります。
恒久的に設定を変更する方法(オートコレクトの解除)
毎回「元に戻す」操作をするのが面倒な場合や、常に小文字で入力したい場合は、PowerPointの設定自体を変更することをおすすめします。以下の手順で「オートコレクト」の設定をオフにします。
設定画面を開く手順
まずは、PowerPointのオプション画面を開きます。
- PowerPointの画面左上にある 「ファイル」 タブをクリックします。
- 左側のメニューの一番下にある 「オプション」 をクリックします。
- 「PowerPoint のオプション」という画面が表示されます。
オートコレクトの設定を変更する
次に、具体的な修正ルールの設定を行います。
- オプション画面の左側メニューから 「文章校正」 を選択します。
- 画面右側の「オートコレクトのオプション」という項目にある、「オートコレクトのオプション」 ボタンをクリックします。
- 「オートコレクト」という別の画面が表示されます。「オートコレクト」タブが選択されていることを確認してください。
- リストの中に 「文の先頭文字を大文字にする」 という項目があります。このチェックボックスをクリックして、チェックを外します。
- もし、表の中に文字を入力する際も小文字にしたい場合は、その下にある 「表のセルの先頭文字を大文字にする」 のチェックも外します。
- さらに、曜日(sundayなど)を入力した際に勝手に大文字(Sunday)になるのを防ぐには、「曜日の先頭文字を大文字にする」 のチェックも外しておくと良いでしょう。
- 設定が終わったら、画面下の 「OK」 ボタンをクリックして「オートコレクト」画面を閉じます。
- 最後に「PowerPoint のオプション」画面の 「OK」 ボタンをクリックして終了します。
これで設定は完了です。スライドに戻り、英単語を入力して大文字にならないことを確認してください。
既に入力された大文字を小文字に直す方法
既に資料を作成済みで、大文字になってしまっている箇所をまとめて小文字に直したい場合は、「文字種(大文字・小文字)の変換」を行います。
「文字種の変換」ボタンを使用する
- 小文字にしたいテキストを選択します。
- 「ホーム」 タブをクリックします。
- 「フォント」グループの中にある 「文字種の変換」 ボタン(「Aa」というアイコン)をクリックします。
- 表示されたメニューから 「すべて小文字にする」 を選択します。
これで、選択した範囲の文字がすべて小文字に変換されます。逆に「すべて大文字にする」や「各単語の先頭文字を大文字にする」といった変換もできます。
ショートカットキーを使用する
キーボード操作だけで素早く変換することもできます。
- 変換したいテキストを選択します。
- キーボードの Shift + F3 キーを押します。
Shift + F3 キーを押すたびに、以下の3つのパターンが順番に切り替わります。
- すべて小文字(例:powerpoint)
- 先頭のみ大文字(例:Powerpoint)
- すべて大文字(例:POWERPOINT)
その他の知っておくと便利なオートコレクト設定
「文の先頭文字を大文字にする」以外にも、PowerPointにはいくつかの自動修正機能があります。これらも必要に応じて設定を見直すと、より快適に作業ができます。
2文字目を小文字にする
「POwerPoint」のように、誤ってShiftキーを長く押しすぎて先頭2文字が大文字になってしまった場合、自動的に「PowerPoint」に修正してくれる機能です。「オートコレクト」画面の「2文字目を小文字にする」のチェックで制御できます。通常はオンのままで問題ありませんが、特殊な製品名などで意図的に2文字大文字にする場合はオフにします。
入力中に自動修正されるスペルミス
「teh」と入力すると「the」に直してくれるような機能です。これは「オートコレクト」画面の下部にある「入力中に自動修正する」リストで管理されています。勝手に変換されて困る単語がある場合は、このリストから該当する単語を削除するか、修正後の文字列を変更することで対応できます。
URLのハイパーリンク化
スライドにURL(http://…)を入力すると、自動的に青色で下線付きのリンクに変わります。これを防ぎたい場合は、「オートコレクト」画面の 「入力オートフォーマット」 タブに切り替え、「インターネットとネットワークのアドレスをハイパーリンクに変更する」 のチェックを外します。
まとめ
今回は、PowerPointで先頭の文字が大文字になるのを防ぐ方法を紹介しました。
PowerPointのオートコレクト機能は、英文作成時には役立つ機能ですが、デザインや特定の表記を優先したい場合には邪魔になることもあります。以下のポイントを押さえておけば、ストレスなく資料作成を進められます。
- 一時的なら Ctrl + Z で元に戻す。
- 恒久的に無効化するなら 「ファイル」>「オプション」>「文章校正」>「オートコレクトのオプション」 から設定を変更する。
- 既に入力した文字は Shift + F3 や 「文字種の変換」 ボタンで修正する。
自分の環境に合わせて設定をカスタマイズして、PowerPointでの作業効率をアップさせましょう。