今回は、Wordで箇条書き(箇条書き記号や段落番号)を作成する際、行頭に表示される黒丸(・)や数字(1. 2.
3.)のマークを、自分の好きなデザインにカスタマイズする方法について紹介します。
箇条書きの行頭文字とは何か
ビジネス文書や企画書において、複数の項目を並べて説明する場合、文章をダラダラと続けるよりも「箇条書き」を使った方が、読みやすく要点が伝わりやすくなります。
Wordには、段落の先頭に自動でマークをつけて箇条書きにしてくれる機能が備わっており、リボンの「ホーム」タブにある「箇条書き」ボタン(黒丸が3つ並んだアイコン)をクリックするだけで簡単に設定できます。
しかし、デフォルトで設定される行頭文字は、シンプルな「黒丸(●)」や「白丸(○)」、「四角(■)」などに限られています。
社内向けの事務的な連絡であればこれでも十分ですが、顧客向けのパンフレットや、デザイン性を重視する提案書などでは、この黒丸が少し地味で素っ気なく感じられることがあります。
Wordでは、この行頭文字を「チェックマーク(✓)」や「星マーク(★)」といった別の記号に変更したり、さらには「会社のロゴ画像」や「カラフルなアイコン」に差し替えたりするカスタマイズが可能です。
行頭文字のデザインを少し工夫するだけで、文書全体の印象を大きく変え、プロフェッショナルで親しみやすい資料に仕上げることができます。
行頭文字を別の記号や特殊文字に変更する手順
まずは、あらかじめ用意されている特殊な記号(チェックマークなど)に行頭文字を変更する、最も基本的な手順を解説します。
箇条書きライブラリからの選択
箇条書きにしたい段落(複数行)をドラッグして選択状態にします。
「ホーム」タブの「段落」グループにある「箇条書き」ボタンの右側、下向きの矢印(▼)をクリックします。
すると、「箇条書きライブラリ」というメニューが開き、黒丸や白丸に混じって、チェックマーク(✓)やひし形(◆)、矢印(➢)などのデザインがいくつかサムネイルで表示されます。
この中に気に入ったデザインがあれば、それをクリックするだけで、選択していた段落の行頭文字が一瞬でその記号に切り替わります。
「新しい行頭文字の定義」で好みの記号を探す
もしライブラリの中に使いたい記号がない場合は、さらに多くの記号の中から自由に選ぶことができます。
先ほどの「箇条書き」のドロップダウンメニューの一番下にある、「新しい行頭文字の定義」をクリックします。
「新しい行頭文字の定義」ダイアログボックスが開いたら、左上にある「記号」ボタンをクリックします。
すると、Wordにインストールされている数万種類もの「記号と特殊文字」の一覧表が表示されます。
ここで、上部の「フォント」のプルダウンメニューを「Wingdings」や「Webdings」といった絵文字フォントに変更するのがコツです。
これらのフォントの中には、電話のマーク(☎)や、指差しのマーク(☞)、ニコちゃんマーク(☺)など、箇条書きのアクセントとして使えるユニークな記号が豊富に用意されています。
使いたい記号をクリックして選び、「OK」を2回押してダイアログボックスを閉じると、選んだ特殊な記号が行頭文字として適用されます。
行頭文字を「画像」や「アイコン」に変更する手順
記号(フォント)だけでなく、パソコンに保存されている画像ファイルを行頭文字として使うこともできます。自社のロゴマークなどを箇条書きの先頭に配置したい場合に非常に効果的です。
画像ファイルを行頭文字として設定する
先ほどと同じように「新しい行頭文字の定義」ダイアログボックスを開きます。
今度は、「記号」ボタンの右隣にある「図(または『図形』『画像』)」ボタンをクリックします。
画像の挿入元を選ぶ画面(「ファイルから」「Bing
イメージ検索」など)が表示されるので、「ファイルから」を選び、パソコン内に保存してあるロゴ画像(JPEGやPNGファイルなど)を指定して「挿入」をクリックします。
プレビュー画面で、指定した画像が小さなアイコンサイズになって行頭に配置されていることを確認し、「OK」をクリックします。
これで、オリジナルの画像を行頭文字とした、世界に一つだけの箇条書きリストが完成します。
文字のフォント(色とサイズ)のカスタマイズ
行頭文字を「記号(フォント)」に変更した場合、その記号の色やサイズも自由に変えることができます。
「新しい行頭文字の定義」ダイアログボックスで、一番右にある「文字の書式(フォント)」ボタンをクリックします。
通常のフォント設定画面が開くので、ここで「フォントの色」を赤や青などのコーポレートカラーに変更したり、「サイズ」を少し大きく(または小さく)したりします。
(※画像を挿入した場合は、画像そのものの色を変更することはできないため、この「文字の書式」ボタンはグレーアウトして押せなくなります。)
本文の文字色(黒)とは違う、鮮やかな色を行頭文字に設定するだけで、デザイン性が格段に向上します。
段落番号の書式(1. 2. 3.)をカスタマイズする手順
黒丸などの記号ではなく、「1. 2. 3.」と順番を示す「段落番号」を使用する場合も、同様にデザインをカスタマイズすることができます。
番号のスタイルと前後の文字の変更
段落番号を設定した行を選択し、「ホーム」タブの「段落番号」ボタン(1,2,3が縦に並んだアイコン)の右側の下向き矢印をクリックし、「新しい番号書式の定義」を選択します。
ダイアログボックスが開いたら、以下の項目を設定します。
- 番号スタイル: 「1, 2, 3」以外にも、「A, B, C」や「ア, イ, ウ」、「①, ②,
③」といった様々なスタイルの連番から選ぶことができます。 - 番号の書式:
ここが最もカスタマイズしがいのある部分です。グレーの網掛けになっている「1」という数字の前後に、自由に文字を付け足すことができます。例えば、数字の前に「第」と入力し、後ろの「.」を消して「章」と入力すれば、「第1章」「第2章」という連番になります。「Step
1:」「【課題 1】」など、表現の幅は無限大です。
箇条書きのインデント(位置)の微調整
行頭文字や段落番号をカスタマイズした後、よく起こるのが「マークと本文の隙間が広すぎる(または狭すぎる)」というレイアウトの不満です。
これを調整するには、箇条書きの行を選択した状態で、画面上部の「ルーラー(定規)」を使います。
ルーラー上にある「ぶら下げインデント(下向きの三角形と小さな四角形のセット)」のマーカーを左右にドラッグすることで、行頭文字の位置はそのままに、本文の開始位置(隙間)だけをミリ単位でコントロールすることができます。
デザインを変更した後は、必ずこのインデント調整をセットで行い、文字の詰まり具合を美しく整えるのがプロの仕上げ方です。
まとめ
Wordの箇条書き機能において、行頭文字(黒丸)や段落番号を好みのデザインにカスタマイズする方法について解説しました。
「新しい行頭文字の定義」を開き、「記号」からチェックマークなどの特殊文字を選んだり、「図」から会社のロゴ画像を挿入したりすることで、無機質なリストが視覚的に魅力的なデザインへと生まれ変わります。
また、記号の色(フォントの色)を変更してアクセントをつけたり、段落番号の書式を「Step
1」のように変更したりする工夫も、文書の表現力を高める上で非常に有効です。
最後にルーラーを使ってマークと本文の隙間(インデント)を整えれば完璧です。
「箇条書きボタンを押して終わり」という標準の設定から一歩抜け出し、読み手の目を惹きつけるオリジナルデザインの箇条書きを取り入れてみてはいかがでしょうか。