Microsoft Word(マイクロソフト ワード)で文書を作成する際、タイトルや強調したい部分で「もっと文字を大きくしたい」と感じる場面があります。
通常、フォントサイズのリストから選択できる最大値は「72」ですが、Wordではそれ以上の大きさで文字を入力することができます。
今回は、Wordで規定のサイズよりも大きな文字を入力する複数の方法と、ポスターや掲示物作成時に役立つ「用紙いっぱいに文字を印刷する設定」について解説します。
フォントサイズリストから選択する(基本操作)
まずは、基本的なフォントサイズの変更手順として、Wordの標準機能では、リボンメニューからサイズを変更できます。
- 手順1:サイズを変更したい文字列を選択します。
- 手順2:「ホーム」タブにある「フォント」グループを確認します。
- 手順3:「フォント サイズ」のドロップダウンリスト(数値が表示されているボックス)をクリックします。
- 手順4:リストから任意の数値(例:72)を選択します。
この方法では、リストに表示されている最大値である「72」ポイントまでしか選択できません。これより大きな文字にしたい場合は、次の方法を使用します。
数値を直接入力して72ポイント以上にする
リストにないサイズ(72ポイント以上)を指定したい場合、数値を直接入力することで解決します。Wordでは、最大「1638」ポイントまで設定可能です。
- 手順1:サイズを変更したい文字列を選択します。
- 手順2:「ホーム」タブの「フォント サイズ」ボックス内の数値をクリックし、編集可能な状態にします。
- 手順3:キーボードで任意の数値(例:100、200など)を入力します。
- 手順4:「Enter」キーを押して確定します。
注意点:入力できる数値の範囲は「1」から「1638」までです。1638ポイントを超えると、「数値は1から1638までです。」というエラーメッセージが表示されます。A4用紙1枚に1文字を印刷する場合、フォントの種類や余白設定にもよりますが、おおよそ「500」〜「700」ポイント程度が目安となります。
ショートカットキーで素早くサイズ調整する
数値指定ではなく、見た目を確認しながら微調整したい場合は、キーボードショートカットを使用すると効率的です。マウス操作を行わずに、段階的に文字を拡大・縮小できます。
1ポイント刻みで調整する方法
細かくサイズを調整したい場合に適しています。
- 拡大:「Ctrl」キー + 「]」(閉じ角括弧)
- 縮小:「Ctrl」キー + 「[」(開き角括弧)
10ポイント単位(または規定のサイズ刻み)で調整する方法
大きくサイズを変更したい場合に適しています。
- 拡大:「Ctrl」キー + 「Shift」キー + 「>」
- 縮小:「Ctrl」キー + 「Shift」キー + 「<」
これらのショートカットキーを活用することで、プレビューを見ながら最適なサイズに素早く調整できます。
ワードアートを使って装飾的な大きな文字を作る
通常のテキストではなく、デザイン性のある大きな文字を作成したい場合は、「ワードアート」機能が有効です。ワードアートは画像のように扱えるため、配置やサイズの変更が柔軟に行えます。
- 手順1:「挿入」タブをクリックし、「テキスト」グループにある「ワードアート」を選択します。
- 手順2:好みのスタイルを選択します。
- 手順3:表示されたボックスに「ここに文字を入力」と出るので、任意の文字を入力します。
- 手順4:入力したワードアートの枠線上のハンドル(白い丸)をドラッグして、サイズを自由に拡大します。
ワードアートを使用すると、文字の塗りつぶし、輪郭、影や反射などの効果を簡単に適用できるため、イベントの看板やポップ作成などで視認性を高めたい場合に適しています。
ページいっぱいに1文字を印刷する方法(掲示板・ポスター用)
「立入禁止」や「順路」など、掲示板・ポスター用にA4用紙1枚に1文字ずつ大きく印刷したい場合は、通常のフォントサイズ変更だけでは余白の調整が難しいため、以下の設定を行うときれいに作成できます。
余白を最小限にする
文字を最大限大きくするために、ページ設定で余白を狭くします。
- 手順1:「レイアウト」タブをクリックします。
- 手順2:「ページ設定」グループの「余白」をクリックし、「狭い」を選択します。さらに余白を削りたい場合は、「ユーザー設定の余白」から上下左右の値を「0」またはプリンターの印刷可能範囲に合わせて設定します。
段落設定で行間を詰める
フォントサイズを極端に大きくすると、行間が広がりすぎて文字がページからはみ出すことがあります。これを防ぐために行間を固定します。
- 手順1:文字を選択した状態で、「ホーム」タブの「段落」グループ右下にある小さな矢印(段落の設定)をクリックします。
- 手順2:「インデントと行間隔」タブの「行間」を「固定値」に変更します。
- 手順3:「間隔」の値を、設定したフォントサイズと同じか、それより少し大きな値(例:フォントが500ptなら500pt)に設定します。
この調整を行うことで、用紙の領域を無駄なく使い、可能な限り大きな文字を配置できます。
テキストボックスを活用したサイズ変更
文書内の特定の位置に大きな文字を配置したい場合、テキストボックスを利用するとレイアウトが崩れにくくなります。
- 手順1:「挿入」タブから「テキストボックス」を選択し、「横書きテキストボックスの描画」などをクリックします。
- 手順2:画面上をドラッグしてボックスを作成し、文字を入力します。
- 手順3:テキストボックスを選択した状態で「図形の書式」タブの「文字の効果」→「変形」を使用すると、ボックスのサイズに合わせて文字サイズを自動追従させることも可能です(「四角」などを選択)。
まとめ
Wordで大きな文字を入力する方法は、用途によって使い分けることが重要です。
単純に文字サイズを72ポイント以上にしたい場合は「数値の直接入力」や「ショートカットキー」を使用します。
一方で、ポスターや掲示物のようにデザイン性やレイアウトの自由度を求める場合は、「ワードアート」や「テキストボックス」の活用が推奨されます。