【Excel】行の非表示機能の使い方と消えた行を確実に再表示させるテクニック

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今回は、Excelで特定の行を一時的に隠す「非表示」機能の使い方と、消えた行を確実に「再表示」させるための複数のテクニックについて紹介します。

行の非表示機能が役立つビジネスシーン

Excelで作成した一覧表や名簿には、過去のデータや担当者用のメモなど、印刷時やプレゼン時には見せたくない情報が含まれていることがよくあります。
その都度データを削除して別のファイルに作り直すのは手間がかかるだけでなく、元の重要なデータを失ってしまうリスクも伴います。
そんなときに便利なのが、データを残したまま画面上から隠すことができる行の非表示機能です。

非表示機能を使うメリット

この機能を活用することで、以下のようなメリットが得られます。

  • 原本のデータを保持したまま、必要な部分だけを抽出して印刷やPDF化ができる
  • 作業用の計算式が入った行を隠し、表の見た目をすっきりと見せることができる
  • 一時的に不要な行を隠すことで、離れた行同士のデータを並べて比較しやすくなる

Excelの基本操作の中でも使用頻度が高く、業務効率化に直結する機能の一つです。

不要な行を一時的に非表示にする手順

行を非表示にする操作自体は非常にシンプルで、マウス操作だけで簡単に行うことができます。

単一の行を非表示にする方法

1つの行だけを隠したい場合の手順です。

  1. 画面左端にある、隠したい行の「行番号(数字)」の上にマウスカーソルを合わせます。
  2. 右クリックしてメニューを表示させます。
  3. メニューの中から非表示を選択します。

これで選択した行が画面から消え、上下の行番号が飛んだ状態(例:3の次が5になる)で表示されます。

複数の行をまとめて非表示にする方法

連続する複数の行を一気に隠すことも可能です。

  1. 画面左端の行番号の上で、非表示にしたい開始行から終了行までをドラッグして選択します(行全体がハイライトされます)。
  2. 選択された行番号のどこかで右クリックします。
  3. メニューから非表示を選択します。

飛び飛びの行を同時に非表示にしたい場合は、「Ctrl」キーを押しながら行番号をクリックしていくことで、離れた複数の行を選択状態にしてから同様の操作を行います。

隠れた行を元の状態に再表示させる手順

非表示にした行はデータとして消えたわけではないため、いつでも元の状態に戻すことができます。
しかし、再表示の操作は「隠れた行を挟み込むように選択する」という少し特殊な手順が必要になります。

基本的な再表示の方法

非表示になっている行を元に戻す、最も基本的な手順をお伝えします。

  1. 非表示になっている行の上の行と下の行の行番号を、まとめてドラッグして選択します(たとえば、4行目が非表示なら、3行目と5行目を選択します)。
  2. 選択した行番号の上で右クリックします。
  3. メニューの中から再表示を選択します。

これで、隠れていた行が再び画面に現れます。

シート全体のすべての非表示行を一気に戻す方法

表が大きく、どこが非表示になっているか分からない場合や、複数の箇所に隠れた行が散らばっている場合は、シート全体を選択して一括で再表示させるのが効率的です。

  1. シートの左上にある、列番号「A」と行番号「1」が交差する角の四角い部分(すべて選択ボタン)をクリックします。
  2. シート全体がハイライトされた状態になります。
  3. いずれかの行番号(数字)の上で右クリックします。
  4. メニューから再表示を選択します。

この操作を行うことで、そのシート内に隠れていたすべての行が一度に表示されるようになります。

行が再表示できない場合のチェックポイント

上記の手順を試しても、なぜか隠れた行が出てこないというトラブルが起こることがあります。
その原因の多くは、単なる「非表示」ではなく、別の機能が働いていることにあります。

行の高さが極端に狭くなっている場合

非表示機能ではなく、マウスの操作ミスなどで行の高さが「0」や極端に小さな数値に設定されてしまい、見えなくなっているケースです。
この状態は「非表示」とは別扱いになるため、再表示ボタンを押しても効果がありません。
この場合は、隠れている行の上下を選択した状態で右クリックし、「行の高さ」を選択して「15」などの適切な数値を入力することで解決します。

フィルター機能によってデータが絞り込まれている場合

行番号の数字が青色になっている場合、それは非表示機能ではなく「フィルター(オートフィルタ)」によって条件に合わない行が隠されている状態です。
この場合は、再表示の操作では戻りません。

  1. 表の見出し行にある下向きの矢印(フィルターボタン)に、じょうごのマークがついている箇所を探します。
  2. そのボタンをクリックし、「(列名)からフィルターをクリア」を選択します。
  3. または、「データ」タブにある「クリア」ボタンをクリックします。

これで、フィルターの絞り込みが解除され、すべての行が表示されます。

ウィンドウ枠の固定機能が影響している場合

シートをスクロールしても見出し行が常に表示される「ウィンドウ枠の固定」を設定している場合、固定された線のすぐ下にある行がスクロールによって隠れてしまい、非表示になったと勘違いすることがあります。
画面を上までスクロールし直すか、「表示」タブの「ウィンドウ枠の固定」から「ウィンドウ枠の固定の解除」を行うことで、隠れていた行が見えるようになります。

ショートカットキーを使った素早い非表示・再表示の裏技

日々の業務で頻繁に行の表示・非表示を切り替える場合、右クリックのメニューをたどるよりも、キーボードのショートカットを活用すると作業が圧倒的に早くなります。

行を非表示にするショートカット

  1. 隠したい行のセルを選択します(行全体を選択する必要はありません)。
  2. キーボードの「Ctrl」+「9」を同時に押します。

これだけで、選択していたセルが含まれる行が瞬時に非表示になります。

行を再表示するショートカット

  1. 非表示になっている行の上下のセルを選択します。
  2. キーボードの「Ctrl」+「Shift」+「9」を同時に押します。

隠れた行がすぐに再表示されます(このショートカットは、Excelの設定や他のソフトの競合によって機能しない場合があるため、その場合は前述の右クリックでの操作を使用します)。

まとめ

Excelで行を非表示にしたり、再表示させたりするための基本的な手順と、トラブルシューティングについてお伝えしました。
印刷時やプレゼン時に不要な情報だけを素早く隠すことができる非表示機能は、表の原本を保護しながら様々な見せ方に対応できる非常に便利なツールです。
「隠れた行の上下を挟んで選択する」という再表示の基本ルールと、シート全体の一括再表示を覚えておけば、複雑な表でも迷うことなく元の状態に戻すことができます。
また、フィルター機能や行の高さといった別の要因で見えなくなっているケースへの対処法を知っておくことで、他人が作成したファイルを引き継いだ際にも慌てずに対応できるようになります。
ショートカットキーと合わせて、日々のデータ整理や資料作成に今回紹介した手順を試してみるとよいでしょう。