Wordで貼り付けた文字だけフォントや色が違うときは、対象を選び、[ホーム]タブの[フォント]グループにある[すべての書式設定をクリアする]を使うと、追加・変更された書式を既定の書式設定スタイルへ戻せます。
この記事は、Windows版のWord for Microsoft 365、Word 2024、Word 2021を対象に、文字の内容を残したまま見た目を整え直す手順を説明します。ワードの文書全体ではなく、選択した部分だけを直す方法と、クリア後にスタイルを戻す考え方まで確認できます。
書式をクリアする前に対象範囲を決める
[すべての書式設定をクリアする]は、太字、下線、斜体、文字色、上付き文字、下付き文字など、選択したテキストへ追加または変更した書式を取り除く操作です。文字そのものを削除する操作ではありません。
ただし、意図して付けた強調まで対象に含めると、それも外れます。最初から文書全体を選ばず、見た目が不自然な語句または段落を一つ選んで結果を確かめるのが安全です。作業前に文書を保存し、範囲が広い場合はファイルを複製しておくと、戻したい箇所を後から比較できます。
見た目が違う部分を正しい箇所と同じ書式にしたいだけなら、書式を消すよりコピーするほうが早い場合があります。使い分けは書式のコピーで文書の見た目をそろえる手順で確認できます。今回は、不要な書式をいったん取り除き、標準的な状態から整え直したい場合に向く方法です。
[すべての書式設定をクリアする]を実行する
画面上では、まず本文の対象文字を選び、その後にリボン上部へ視点を移します。次の順に操作してください。
- 書式を戻したい文字列をドラッグして選択します。段落全体を対象にするときは、その段落だけが選ばれていることを確認します。
- リボンの[ホーム]タブを開きます。
- [フォント]グループを見つけます。
- フォント名や文字サイズの近くにある[すべての書式設定をクリアする]を選択します。
- 選択した文字の内容が残り、追加されていた色、太字、下線などが外れたことを確認します。
ウィンドウ幅が狭く、目的のボタンが見えない場合は、[フォント]グループ内の追加ボタンを表示する[詳細]を確認します。Web版やMac版にも書式をクリアする操作はありますが、ボタンの表示位置や見え方が異なることがあります。本記事ではWindowsデスクトップ版のリボンを基準にしてください。
クリア後は文字の役割に合うスタイルを適用する
書式をクリアした直後の文字は、周囲と同じ役割の書式になるとは限りません。特に、見出しとして使う文字を既定の状態へ戻しただけでは、文書の見出し構造まで自動的に整うわけではありません。
本文なら周囲の本文と同じスタイル、見出しなら[見出し 1]や[見出し 2]など、文字の役割に合うスタイルを選び直します。対象文字を選択したまま、[ホーム]タブの[スタイル]グループで目的のスタイルを選択してください。スタイルはフォント、サイズ、色、配置、間隔などの設定をまとめて適用できるため、個別のボタンを一つずつ押し直すより文書内の規則を保ちやすくなります。
見出しと本文を役割ごとに整える流れは、スタイルと見出しで文書を整える方法が次の確認に役立ちます。新規文書から同じ体裁を繰り返し使う場合は、テンプレートと書式で文書作成を始める手順も合わせて検討できます。
文字は戻っても配置が直らないときの確認点
[すべての書式設定をクリアする]を実行しても、段落の位置や空き方が期待どおりにならない場合は、文字の装飾ではなく段落側の設定を確認します。たとえば、左端の位置がずれているときはインデント、段落の前後が広いときは間隔、行の詰まり方が違うときは行間が関係します。
この場合は、対象段落を選び、[ホーム]タブの[段落]グループから設定を確認します。ルーラー上のマーカーをむやみに動かす前に、現在値を記録しておくと戻しやすくなります。配置を整える具体的な見方は、段落とインデントで読みやすい文書を作る方法で確認できます。
また、クリアする範囲を間違えたり、必要な強調まで外れたりした場合は、別の操作を続ける前にCtrl+Zを押すか、クイックアクセスツールバーの[元に戻す]を選びます。その後、対象を狭く選び直して再実行してください。
結果を確認するときは、文字の内容、見出しと本文の区別、太字や色、段落位置の四点を順に見ます。不要な装飾が消え、役割に合うスタイルが適用され、周囲と配置がそろっていれば作業は完了です。