今回は、PowerPointでスライドショーを実行している最中に、マウスを使わずにキーボードのショートカットキーだけでプレゼンテーションをスムーズに進行させるテクニックを紹介します。
なぜショートカットキーで進行するのか
プレゼンテーションの本番中、次のスライドに進むためにマウスをクリックしたり、前のスライドに戻るためにマウスのホイールをカリカリと回したりする動作は、聞き手の気を散らせてしまう原因になることがあります。また、マウスを探して手元に目を落とすたびに、聞き手とのアイコンタクトが途切れてしまいます。
キーボードのショートカットキーを覚えておけば、パソコンの前に立っていなくても、キーボード(またはプレゼン用のワイヤレスリモコン)のボタンを軽く押すだけで、プロフェッショナルで洗練された進行が可能になります。
スライドを前後に進める基本のキー
まずは、最も頻繁に使う「次のスライドへ進む」「前のスライドへ戻る」ためのショートカットキーです。
次のスライドへ進む
マウスの左クリック以外にも、以下のキーを押すことで次のスライド(または次のアニメーション)に進むことができます。
- 「Enter」キー
- 「スペース」キー
- 「↓(下矢印)」キー または 「→(右矢印)」キー
- 「Page Down」キー
特に「スペース」キーは大きくて押しやすいため、本番で押し間違えるリスクが少なくおすすめです。
前のスライドへ戻る
質疑応答などで「ひとつ前のスライドを見せてください」と言われた時に、スムーズに戻るためのキーです。
- 「Backspace」キー
- 「↑(上矢印)」キー または 「←(左矢印)」キー
- 「Page Up」キー
マウスの右クリックメニューから「前へ」を選ぶよりも、キーボードの「↑」キーを1回押す方が圧倒的に早く、スマートに対応できます。
特定のページへ一瞬でジャンプする
「目次から5ページ目に飛びたい」「最後のまとめスライドから最初の表紙に戻りたい」といった、離れたページへの移動もショートカットキーで解決できます。
数字キー + Enter
スライドショーの実行中に、「移動したいスライドのページ番号」を数字キーで入力し、「Enter」キーを押すと、そのページへ一瞬でジャンプします。
例えば、「5」を押して「Enter」を押せば、一気に5ページ目が表示されます。手元に印刷した資料(配付資料)などがあり、ページ番号を把握している場合に非常に強力なテクニックです。
最初と最後へのジャンプ
- 最初のスライドに戻る:「Home」キー(または両方のマウスボタンを数秒間長押し)
- 最後のスライドに進む:「End」キー
プレゼンが終了して表紙に戻しておきたい時などは、「Home」キーを1回押すだけで済みます。
注目を集めるためのブラックアウト・ホワイトアウト
プレゼン中、スライドの内容ではなく、自分(話者)の方に完全に注目してほしい場面があります。そんな時に使えるのが、画面を一時的に真っ暗、あるいは真っ白にする機能です。
画面を黒くする(ブラックアウト)
- 「B」キー(BlackのB)を押すと、画面が瞬時に真っ暗になります。
- もう一度「B」キーを押すと、元のスライドに戻ります。
プロジェクターの光を一時的に切りたい時や、熱く語りかける時に使うと効果的です。
画面を白くする(ホワイトアウト)
- 「W」キー(WhiteのW)を押すと、画面が真っ白になります。
- もう一度「W」キーを押すと元に戻ります。
明るい部屋でのプレゼンなど、黒よりも白の方が自然な場合に使い分けます。
まとめ
PowerPointのスライドショーは、マウスを使わなくてもキーボードのショートカットキーだけで完璧にコントロールすることができます。スペースキーでの進行や、数字キーを使ったページジャンプ、「B」キーによる画面のブラックアウトなどを使いこなせるようになると、パソコンの操作に気を取られることなく、聞き手とのコミュニケーションに集中できるようになります。次回のプレゼンテーションの練習の際に、ぜひこれらのキー操作を取り入れてみてください。