PowerPointに挿入した人物写真や商品写真を円形に見せたいときは、画像を選び、[図の形式]タブの[図形にトリミング]で楕円を指定します。さらに縦横比を1:1にして、円の中に残す位置を調整すれば、横長や縦長の元画像でも見せたい部分を中心に配置できます。
この記事では、Microsoft 365のWindowsデスクトップ版PowerPointを対象に、画像を円形に切り抜く準備から位置調整、仕上がりの確認までを説明します。パワーポイントの画面で円形の写真を作りたいものの、楕円になったり顔が端で切れたりする場合にも使える手順です。
元画像を残してから円形に切り抜く
トリミングを始める前に、プレゼンテーションを保存します。同じ写真を別の形でも使う可能性がある場合は、元画像を選択してCtrl+C、Ctrl+Vの順に押し、コピーをスライド外の作業しやすい場所へ置いてください。コピー側を編集すれば、仕上がりを元画像と比べながら戻せます。
まだ画像を入れていない場合は、リボンの[挿入]タブを開き、[画像]から使用するファイルを挿入します。画像そのものではなく背景を消して被写体の輪郭を残したい場合は、円形トリミングとは目的が異なります。その場合は背景の削除で画像を切り抜く手順を先に確認すると、使う機能を選びやすくなります。
円形にする操作は次の順番です。
- スライド上の画像を1枚選択します。選択するとリボンに[図の形式]タブが表示されます。
- [図の形式]タブを開き、右側の[サイズ]グループにある[トリミング]の下向き矢印をクリックします。ボタン本体ではなく矢印を選ぶと、追加の項目が開きます。
- [図形にトリミング]をポイントし、[基本図形]にある楕円を選びます。画像の外周が楕円形に変わります。
- 画像を選んだまま、もう一度[トリミング]の矢印を開き、[縦横比]から[1:1]を選びます。表示領域の幅と高さが同じになり、楕円が円形になります。
- 画像の外側をクリックするかEscキーを押し、いったん結果を確定します。
[トリミング]だけをクリックして黒いハンドルを動かす方法は、画像の四角い表示範囲を狭める操作です。円形の輪郭を作るには、[図形にトリミング]で楕円を選ぶ工程が必要です。通常の余白調整も確認したいときは、トリミングで画像を見やすく調整する方法が役立ちます。
円の中で見せたい位置を調整する
円形にはなっても、顔や主役となる部分が端に寄ることがあります。この段階では円そのものを動かすのではなく、円の内側にある元画像の位置と大きさを調整します。
- 円形にした画像を選び、[図の形式]タブの[トリミング]をクリックします。画像の周囲に黒いトリミングハンドルが表示されます。
- 画像の内側にポインターを置き、ドラッグして見せたい部分を円の中央へ移動します。枠線をつかむと画像全体の配置が変わるため、円の内側からドラッグしてください。
- 表示範囲を広げたり狭めたりするときは、画像の角にある白いサイズ変更ハンドルをドラッグします。円形の枠に対して元画像の見える大きさが変わります。
- 位置が決まったら画像の外側をクリックし、通常表示へ戻します。
円の中に空白を残さず写真で満たしたい場合は、[トリミング]の矢印から[塗りつぶし]を選びます。写真の縦横比は保たれますが、円の外側に当たる部分は表示されません。写真全体を枠内に収めたい場合は[フィット]を使えますが、元画像の比率によっては円の内側に空きが見えることがあります。円形写真では、主役が欠けない範囲で[塗りつぶし]を選び、ドラッグで位置を整える方法が扱いやすいでしょう。
仕上がりをスライド全体で確認する
トリミング編集中は画像だけを見がちですが、確定後はスライド全体の配置も確認します。スライドショーを開始するか、編集画面の表示倍率を上げ下げし、円の縁が滑らかに見えるか、写真の主役が文字や図形と重ならないかを見ます。
複数の円形写真を並べる場合は、先に1枚の大きさと切り抜き位置を仕上げてから残りを整えます。各画像の外形サイズをそろえた後、[図の形式]タブの[配置]から整列させると、手作業で少しずつ動かすより位置をそろえやすくなります。写真を横一列に並べる具体的な操作は、画像の整列で写真一覧を見やすくする方法で確認できます。
後から別の写真へ差し替える予定がある場合は、円形にした画像を複製して使う前に、差し替え後のトリミング状態を確認してください。画像の比率や主役の位置が変わると、同じ円形でも見える範囲がずれます。レイアウトを保ったまま写真を更新する場面では、画像置換でデザインを保ちながら差し替える方法も合わせて使えます。
楕円のままになる場合と画像が切れすぎる場合の直し方
楕円のままになる場合は、[図形にトリミング]で楕円を選んだだけで、表示領域の縦横比が長方形のままになっている可能性があります。対象画像を選び、[トリミング]の矢印から[縦横比]、[1:1]の順に選び直してください。円形を保ったままスライド上で大きさを変えるときは、角のサイズ変更ハンドルを使います。
主役が大きく切れる場合は、トリミング状態で画像をドラッグし、円の中央へ移します。それでも収まらないときは[フィット]で写真全体が入る状態を確認し、空きが目立つ場合だけ[塗りつぶし]へ戻して位置を調整します。元画像の余白が少ないと調整できる範囲も小さくなるため、保存しておいた元画像や、被写体の周囲に余白がある写真を使う方法もあります。
なお、トリミングで見えなくなった部分は、通常は元の画像データから直ちに消えるわけではありません。個人情報や共有したくない内容を隠す目的でトリミングだけに頼らないでください。共有前には元から不要部分を含まない画像へ差し替え、スライドショーと保存後のファイルを確認します。
この手順で、パワポに挿入した画像を円形にし、円の中で見せたい部分まで調整できます。最後に画像の外側をクリックしてトリミング状態を終了し、スライド全体で大きさと配置を確認すれば作業は完了です。