【PowerPoint】背景の削除で画像を切り抜く方法

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今回は、PowerPointの背景の削除を使って、写真から人物や物を切り抜く方法を紹介します。

背景の削除が向いている画像

背景の削除は、写真の主要な対象を残し、その周囲を透明にする機能です。人物、製品、道具などをスライド上へ配置し、背景色や図形と組み合わせたい場合に使えます。
対象と背景の色や明るさがはっきり分かれている画像は、切り抜きやすくなります。一方、髪の毛、透明な物、細かな網目、背景と似た色の服などは、境界の判定が難しくなります。
自動判定を出発点として、残す領域と削除する領域を調整することが基本です。複雑な画像を無理にPowerPointだけで仕上げず、必要に応じて画像編集ソフトを使います。

背景を削除する基本手順

画像を選択し、図の形式タブから背景の削除を実行します。削除候補の領域が色付きで表示され、枠内の主要な対象が自動判定されます。

  1. 切り抜く画像をスライドへ挿入する
  2. 画像を選択して背景の削除を開く
  3. 選択範囲の枠を対象へ合わせる
  4. 保持する領域と削除する領域を指定する
  5. 変更を保持して結果を確認する

最初の枠が対象より狭いと、必要な部分まで削除候補になります。人物の頭から足元、製品の端まで含むように枠を調整します。

保持する領域を指定する

自動判定で消えている部分を戻したい場合は、保持する領域としてマークします。残したい部分の上を短くなぞり、判定の変化を確認します。
対象全体を細かく塗るのではなく、消えている代表部分を指定します。広い範囲を一度に選ぶと、背景まで戻ることがあります。小さな単位で追加し、結果を見ながら進めます。

  • 顔や手など欠けると目立つ部分から確認する
  • 細い部品や持ち手を確認する
  • 背景と似た色の箇所を個別に指定する
  • 対象内部の穴は背景として残すか判断する

変更を確定する前に、対象の輪郭を一周確認します。

削除する領域を指定する

背景の一部が残っている場合は、削除する領域としてマークします。対象の影、床、壁の模様などが残りやすい箇所です。
影を削除するか残すかは、画像の用途で判断します。自然な配置には影が役立つ場合がありますが、別の背景へ重ねると元の床だけが見えて不自然になることがあります。
対象物と接する部分を指定すると、必要な輪郭まで削除される可能性があります。小さく指定し、保持領域とのバランスを調整します。

背景削除後の輪郭を確認する

切り抜いた画像を白、黒、色付きの背景へ順に重ねると、削除しきれていない縁や欠けた部分を見つけやすくなります。元画像の背景色が輪郭に残ると、別の背景で縁取りのように見えます。
スライドショーと編集画面では表示倍率が異なります。拡大して細部を確認した後、実際に使うサイズへ戻して見え方を判断します。

元画像を残して作業する

背景削除の調整をやり直せるよう、作業前に画像を複製します。一方を元画像として残し、もう一方へ背景削除を適用します。
元画像をスライド外へ置くと見失いやすいため、作業用スライドを複製する方法があります。切り抜きが完成したら、配布版から不要な元画像を削除します。
元画像を残すことで、別の背景へ合わせた切り抜きや、異なる範囲の案を作りやすくなります。

トリミングと組み合わせる

背景削除の前に、不要な周辺部分をトリミングすると、PowerPointが主要な対象を判定しやすくなる場合があります。対象から遠い背景や別の人物を先に除きます。
切り抜き後にもトリミングを使い、透明部分を含む画像の外枠を調整できます。ただし、必要な部分まで切らないよう、元画像と比較します。

  • 主要な対象へ近い範囲までトリミングする
  • 背景削除で輪郭を調整する
  • 切り抜き後の余白を再確認する
  • 配置先で大きさと位置を整える

背景削除とトリミングは役割が異なります。透明化は背景削除、外枠の整理はトリミングとして使い分けます。

影を付けるときの注意点

切り抜いた人物や製品へ影を付けると、背景から浮き上がって見えることがあります。ただし、元画像の影が残っている状態で新しい影を加えると、光の方向が不自然になります。
元の影を残すなら追加の影を控え、削除した場合はスライド内のほかの要素と同じ方向・濃さで設定します。
強い影は輪郭の粗さを目立たせることがあります。薄い影から試し、投影時の見え方を確認します。

図形と組み合わせて見せる

完全な切り抜きが難しい場合は、背景色と近い図形の上へ画像を置き、輪郭の違和感を抑える方法があります。円や角丸四角形の中へ配置すると、画像の見せる範囲も整理できます。
人物の下半身など切り抜きが不自然な部分を、帯や見出し図形の背面へ隠す方法もあります。無理に細部を修正するより、レイアウトで自然に見せられる場合があります。
ただし、対象の重要部分を図形で隠さないようにします。

画像を圧縮するタイミング

切り抜き画像を多数使うと、ファイルサイズが大きくなることがあります。完成後に画像圧縮を検討しますが、トリミング部分を削除する設定を使うと、後から元の範囲へ戻せなくなる場合があります。
編集が完了するまでは元画像を別ファイルで保管します。圧縮前のPowerPointファイルも残し、圧縮後に輪郭や画質を確認します。
小さく表示する画像へ過剰な解像度は不要ですが、投影や印刷に必要な品質は維持します。

複雑な画像は別の方法を選ぶ

髪の毛、毛皮、半透明のガラス、煙、細かな植物などは、PowerPointの背景削除だけでは自然に切り抜けない場合があります。作業時間をかけても輪郭が粗くなるなら、専用の画像編集機能を利用します。
単色背景で写真を撮り直せる場合は、撮影段階で対象と背景を分けることも有効です。影を減らし、背景と異なる色の対象を使うと判定しやすくなります。
目的の表示サイズが小さいなら、複雑な切り抜きをせず、写真を四角形のまま使う判断もあります。

切り抜いた画像の利用条件を確認する

画像を切り抜いたり背景を変えたりする行為は、素材の加工に当たる場合があります。外部から入手した画像では、加工の可否、商用利用、クレジット表示などの条件を確認します。
人物写真では、肖像やプライバシーにも配慮します。社内資料だから自由に使えるとは限りません。利用目的と共有範囲を確認します。

別の背景で最終確認する

完成した切り抜きは、実際に使用するスライドだけでなく、白と濃色の仮背景でも確認します。元背景の色残りや、誤って透明になった箇所を見つけやすくなります。
複数スライドへ使う場合は、各背景色で輪郭が自然か確認します。一つの切り抜きをすべての背景へ無理に使わず、必要なら明背景用と暗背景用を用意します。

まとめ

PowerPointの背景の削除を使うと、写真内の人物や物を残し、周囲を透明にできます。自動判定後に保持する領域と削除する領域を小さく調整し、輪郭を確認します。
元画像を残し、トリミング、図形、影などを必要に応じて組み合わせます。複雑な画像は専用の編集方法も検討し、利用条件を確認します。細部の切り抜き精度と、最終サイズでの自然な見え方を分けて判断することがポイントです。