今回は、Wordで作成したチラシやポスターなどの文書に背景色を設定する方法と、それを印刷する際に色が消えてしまうのを防ぐための設定について紹介します。
文書に背景色を設定する方法
Wordは初期設定では白い用紙に黒い文字で印刷されることを想定していますが、イベントの案内やちょっとした掲示物を作成する際、文書全体に色をつけると、目立ちやすく華やかな印象になります。図形をページいっぱいに広げて色をつけることもできますが、Wordにはもっと簡単にページ全体の色を設定する機能があります。
ページの色を変更する手順
文書全体の背景に色を付けるには、「デザイン」タブの機能を使用します。
- リボンの「デザイン」タブをクリックします。
- 右側にある「ページの色」というボタンをクリックします。
- テーマの色や標準の色から、好みのカラーを選びます。
これだけで、作業画面上の用紙の色が指定したものに変わります。薄いパステルカラーなどを選ぶと、上に乗せる文字が読みやすくなります。
グラデーションやテクスチャを背景にする
単色だけでなく、より凝った背景を設定することも可能です。
- 「ページの色」ボタンをクリックし、「塗りつぶし効果」を選びます。
- 「グラデーション」「テクスチャ」「パターン」「図」の4つのタブが表示されます。
- 例えば「グラデーション」タブでは、2色を組み合わせたグラデーションの方向や種類を設定できます。
- 「テクスチャ」タブでは、和紙や木目のような質感を背景に設定できます。
このように、内容や用途に合わせて様々なバリエーションの背景を作り出すことができます。
背景色が印刷されない時の解決策
画面上できれいに背景色が設定できたとしても、いざプリンターで印刷しようとプレビュー画面を開くと、背景が真っ白になってしまっていることがあります。これは、インクの消費を抑えるために、Wordの初期設定では背景の色や画像を印刷しないようになっているためです。
背景を印刷するための設定変更
画面で見たままの色を紙に印刷するには、Wordのオプション設定を変更する必要があります。
- 「ファイル」タブをクリックし、左下の「オプション」を選びます。(「その他」の中に隠れている場合もあります)
- 「Word のオプション」ダイアログボックスが開いたら、左側のメニューから「表示」を選びます。
- 右側の「印刷オプション」という項目を探します。
- 「背景の色とイメージを印刷する」というチェックボックスを見つけ、チェックを入れます。
- 「OK」ボタンをクリックして設定を保存します。
この設定を行った後に、もう一度「ファイル」タブから「印刷」を選んでプレビューを確認してみてください。今度はしっかりと背景色が表示されているはずです。
印刷時の注意点とフチなし印刷
背景色を印刷できるようになっても、実際に印刷すると用紙の周囲に数ミリの白い余白(フチ)が残ってしまうことがあります。これはWordの仕様ではなく、プリンター側の物理的な印字領域の制限によるものです。
用紙の端まで完全に色を塗りたい場合は、プリンターのプロパティ設定を開き、「フチなし印刷」や「四辺フチなし」といった機能に対応しているプリンターであれば、その設定を有効にする必要があります。ただし、フチなし印刷は文書の端がわずかに拡大されて印刷されるため、レイアウトが少し大きくなる点には注意が必要です。
まとめ
Wordの「ページの色」機能を使うと、文書全体の雰囲気を簡単に変えることができ、ポスターやチラシ作りに役立ちます。ただし、そのままでは印刷時に背景が省かれてしまうため、オプション画面から「背景の色とイメージを印刷する」の設定を有効にするというひと手間が必要です。この設定を知っておくことで、画面でデザインした通りの鮮やかな文書を紙として出力できるようになるでしょう。